
2023.04.14撮影(わたしの庭から)
オリエンタリス系の交雑種(Orientalis hybrids)には、赤、赤紫、紫の斑点が出ることがよくあります。それは、ヘレボルス・オリエンタリス(Helleborus orientalis)の3つの亜種のうちの、グッタトゥス(guttatus)の形質からくるものです。
この、斑点つきオリエンタリスを、前回の記事でいくつかご紹介しました。
今回は、そのつづきとして、丸めの斑点からやや伸びた点、そして、短いながらもほぼ線に見える模様つきのオリエンタリス交雑種をお見せしたいと思います。模様の形状を言葉で述べるのは難しく、ここまで「斑点」という言葉を使ってきましたが、ここで造語をし、引っ張られた形ではあるが「線」ではないものを、「延点」と呼ぶことにします。
冒頭画像の模様は、「斑点」でしょうか、「延点」でしょうか。
冒頭の画像は、わたしがわたしの庭で写したものです。が、他の画像は、みんな、今までどおり、Wikimedia Commons から借りてきています。オリジナルからの改変はありません。

撮影者:Dominicus Johannes Bergsma
撮影日:2011.04.17
撮影日:2011.04.17
いかがでしょう。こちらの斑点はやや長いですね。そして、その「延点」がやや重なり合っています、特に花の中央の方で。

撮影者:Dominicus Johannes Bergsma
撮影日:2013.04.17
撮影日:2013.04.17
こちらの個体でも「延点」が重なり合います。そして、さらに、その点が、花の中央から放射線状に出る配置になっています。点の数が多い部分は、面状に色がついているように見えます。

撮影者:Dominicus Johannes Bergsma
撮影日:2014.03.01
撮影日:2014.03.01
この花の色は、サーモンピンクと言えばいいでしょうか。この美しい色を背景に、赤目の大きめの「延点」が密に出ています。
わたしの庭でも、このような花が、多くはありませんが出現します。そういうのが見つかると、幸せな気分になります。

撮影者:Meneerke bloem
撮影日:2015.04.04
撮影日:2015.04.04
こちらは、「延点」というより、「短線」と言えばいいでしょうか。点が密について、色が面に塗られているように見えます。
ところで、背景に、紫色の花のツボミが見えますが、これは、葉から判断して、キョウチクトウ科(Apocynaceae)のツルニチニチソウ(Vinca major)か、あるいは、その小型版のヒメツルニチニチソウ(Vinca minor)のいずれかで間違いないと思います。

撮影者:Andy Morffew
撮影日:2020.03.27
撮影日:2020.03.27
この個体は、模様がペタッと出ているだけでなく、花びらの形がかわゆく丸いです。オリエンタリス交雑種には、花びらも形がいろいろあります。先が尖り気味のとか、ややヒラヒラしているのとか。でも、この花は、花びらの先までほぼ丸い。
ただ、この花が、自然にこのように上横向なのか、撮影者が花のお顔を撮ろうと花軸を支えているのか、分かりません。オリエンタリスは、基本的には、やや下を向いて咲きます。横向きは、普通、努力を重ねてそのように作った園芸種です。

撮影者:Dominicus Johannes Bergsma
撮影日:2013.04.21
撮影日:2013.04.21
斑点と「延点」の最後の例として、このきれいな色の花をご覧いただきたいと思います。この色は、なんと形容すればいいでしょうか。紫がかった桃色?
それと、5枚の花弁のうち、2枚は中央が縦にやや黄緑色ですね? そして、ややですが、小さい。その上、この2枚は、斑点の出方が、他の3枚とは異なります。5枚の花弁のうち2枚が異なるのは、オリエンタリス種ではよくあることです。
次回は、お顔にソバカスのついているオリエンタリスさんを。
ブログを初めて約四年目、今頃になって自ブログにブックマークのコーナーがあることに気づきました。
気付いてから急ぎ自分なりにブックマークを作成いたしております。
突然、勝手ではございますが、今回、自ブックマークの中に貴ブログを加えさせて頂きましたので
お知らせ申し上げます。事後報告になり、恐縮ですが、どうかご寛容くださいませ。
気恥ずかしかったですが、モウズイカさんのその新しいブックマーク集を見てみました。わたしの見慣れているブログサイトがいくつも並んでいて、つい、微笑んでしまいました。
わたしは、そのブックマークというのには気づいていたんですが、今の管理能力でそこまで活用する余裕はないな、と思って、今のところ始めていません。わたしは、もう少し様子を見てみます。