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カラスといちごとクロッカスと

身の回りの鳥や小動物、庭の花や畑の野菜など、日々日々、季節季節の情報を、
個人の目をとおしてお届けします。

クロッカス「ルビー・ジャイアント」

2025年03月31日 08時00分00秒 | アヤメ科
2024.03.16撮影

今日も、紫色のクロッカス(Crocus)です。紫色と言っても、色合いはそれぞれですけど。

次の4枚の画像のうち、上2枚は前回ご紹介したクロッカス、
下2枚は今日お見せするクロッカスです。

4枚の画像のうち、「追憶」だけが C. vernus です。C. vernus の草丈は10〜15cm。他のみっつは、C. tommasinianus です。草丈は7〜10cm、つまり、C. vernus より小さめです。画像からは、しかしながら、撮影距離が異なりますので、大きさを比較することはできません。

 
2024.03.16撮影 C. vernus「追憶」       2024.03.14撮影 C. tommasinianus ? (1)

 
2025.03.14撮影 C. tommasinianus (2)     2025.03.00撮影 C. tommasinianus (3)

冒頭画像を再掲します。


2024.03.16撮影

こんな紫色は、すみれ色、といいますでしょうか。花がかなり平たく開いています。そして、花の中央白っぽいです。

濃いめのオレンジ色のシベがメシベ、やや黄色っぽいシベがオシベ、です。画像中では、オシベは2本しか見えませんが、3本目があって、それはここではメシベに隠れています。

画像左側に見えるクロッカスは、種類が別で、それは、後でお見せします。

2025.03.14撮影

平たく開いている時に横から見ると、上の画像のように見えます。「蓮の花」みたい〜〜。喉元の印も、上品です。

このクロッカスは、ラベルによると、'Ruby Giant'「ルビー・ジャイアント」という園芸種です。そして、このラベルに書かれていることが間違っていなければ、これはC. tommasinianus 種です。

学名 Crocus tommasinianus 'Ruby Giant'「ルビー・ジャイアント」
英名 Early crocus早咲きのクロッカス
和名 クロッカス「ルビー・ジャイアント」
アヤメ科(Iridaceae)クロッカス属(Crocus)

草丈の低めの C. tommasinianus でありながら、園芸種の名前が「ジャイアント」??? 一般的な下限である7cmというより、一般的な上限である10cmに近いということ? あるいは、この園芸種は、その一般的な上限を超えるということ?

花が咲いているうちに草丈を測っておけばよかった、と思いました。ま、また来年にすればいいこと・・・でも、証拠はちゃんと残っている!

2024.03.16撮影

この画像に写る2種類は、右側が先の「ルビー・ジャイアント」で、左が 'Whitewell Purple'「ホワイトウェル・パープル」です。冒頭画像の左側に写っているのも、この「ホワイトウェル・パープル」です。

「ホワイトウェル・パープル」は、「ルビー・ジャイアント」に比べずいぶん小さいです。と言うか、「ルビー・ジャイアント」がずいぶん大きいのでしょうか。

2025.02.27撮影

学名 Crocus tommasinianus 'Whitewell Purple'「ホワイトウェル・パープル」
英名 Early crocus早咲きのクロッカス
和名 クロッカス「ホワイトウェル・パープル」
アヤメ科(Iridaceae)クロッカス属(Crocus)

「ホワイトウェル・パープル」も、「ルビー・ジャイアント」と同じように、花の中央部が白っぽいです。「ホワイトウェル」というのは、「白い源泉」という意味。

そして、「ホワイトウェル・パープル」のオシベ(この画像では、3本見えます)も、「ルビー・ジャイアント」のオシベのように、比較的長いです。

2025.03.06撮影

横からもご覧ください。そして、うふふ、ワイングラスの喉元・・・真っ白だわあ。

3回続いてきましたクロッカスの話は、ここまでにしたいと思います。他の花も咲いてきました。


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クロッカス「追憶」

2025年03月27日 09時30分00秒 | アヤメ科
2024.03.16撮影

前回は、クロッカスCrocusの縞々模様の園芸種「ピックウィック」を見ていただきました。「ピックウィック」は、C. vernus 種です。

今日も続いて、わたしの庭からクロッカスをご覧ください。

1番めのクロッカスは、縞々「ピックウィック」と同様、C. vernus 種です。でも、今回は、単色の園芸種を選んでみました。単色と言っても、筋などは見えます。そして、花弁の中央も、少々、色が違ったりします。

冒頭画像に見えるのは、濃い紫色のクロッカス、'Remembrance'「追憶」です。

学名 Crocus vernus 'Remembrance'「追憶」
英名 Spring crocus「春のクロッカス」
別名 Giant crocus「大きいクロッカス」
和名 クロッカス「追憶」
アヤメ科(Iridaceae)クロッカス属(Crocus)

C. vernus 種は、英語で、Spring crocus「春のクロッカス」、あるいは、Giant crocus「大きいクロッカス」と呼ばれます。C. vernus は、草丈が高めなクロッカスです。

 
2024.03.17撮影               2024.03.21撮影

左上の画像は、「追憶」の開いた花を上から見たものです。メシベの先が3つに分かれているのが見えます。右上の画像は、同じく開いた花をやや横から見たものです。この角度から、メシベは、根本の方では1本であることがわかります。

メシベの下の方にちょこちょことついているのは、オシベです。オシベは3本。園芸種「追憶」では、このオシベが比較的小さくて、3本、と言うより、3つ、という感じです。

2024.03.17撮影

クロッカスの花をワイングラスに例えると、ワインを注ぐ部分が花びら(ガク3枚+花弁3枚)に当たり、グラスの足の部分は、なんと言えばいいのか、花の一部ですから花柄とは言えないし、・・・

仕方ないので、ワイングラスに則って「足」としておきますが、わたしは、このクロッカスの「足」を見るのが趣味で・・・覗きこんで、しょっちゅう見ています。

なんて言うと、なんちゅうフェチか、ということになるかもしれませんが、この部分、園芸種を見分けるのに、有用なんですよ〜〜〜

2025.03.00撮影

今日2番めのクロッカスは、種が何かはっきりしません。園芸種名がわからないので、調べようがないのです。クロッカスはお互いに姿がよく似ているので、見かけだけに頼って同定するのは、よっぽど知られた園芸種でない限り、難しい。

が、この園芸種は、よく庭栽培される2種で言うと、
草丈が10〜15cmである C. vernus「春のクロッカス」(別名、「大きいクロッカス」)
であるより、
草丈が7〜10cmである C. tommasinianus「早咲きのクロッカス」
の可能性の方が高いと思います。

次の画像中、左奥に見える白いクロッカスは、前回ご紹介した薄紫色の筋がわずかに入ったクロッカスです。このクロッカスは、草丈の高い C. vernus であろうと思われます。それに比べ、この藤色のクロッカスは、草丈が低めです。

2025.03.00撮影

上の画像中には、少なくとももう1種類、クロッカスが見えます。向こう側に、藤色で、喉元と花びらの根元が大きく黄色いクロッカスが見えるでしょう? 手前の方の藤色のクロッカスの喉元は、茶紫色にほんのり黄色がついているだけです。

ね、このように、フェチっているわけです。

2025.03.14撮影

さて、このムシさんは、マルハナバチ(Bombus)だと思いますが、前に見ていただいた白いクロッカスの中のムシさんと、同じ個体かどうか??? 実は、時間的には、こちらの方が先だったんです。ここから数日後に、白いクロッカスの中にマルハナバチがいるのを見つけました。

マルハナバチさん、羽の色がツヤツヤしていますね。

2025.03.14撮影

この藤色のクロッカスの花は、白いクロッカスの花より小さめです。その花の中に座り込もうと、このマルハナバチさんは、もぞもぞ、もぞもぞ、動き回っていました。そして、頭を花びらの間から出したり(直前の画像)しながら、数分後、やっと次の位置と体勢に落ち着きました(次の画像)。

2025.03.14撮影

この花では、体が見え見えですよね。安全な隠れ家でないと判断し、白いクロッカスの方へ引っ越したのでしょうか。


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クロッカス「ピックウィック」

2025年03月23日 13時00分00秒 | アヤメ科
2025.03.06撮影

去年の春、きれいにクロッカスが咲きました。秋にさらに植え足したので、今春は特に充実した感じで咲きました。クロッカスって、あちこちに飛び飛びで固まって咲いているのがきれいだと思います。それで、今秋もまた買って、そんなふうに植え足そうと思います。

クロッカスは、どの種もよく似ていて、また、園芸種も多いので、買った時のラベルから園芸種名がはっきりしているもの以外は、種の特定が難しいです。

まずは、園芸種名のはっきりしているものから。

2025.03.06撮影

冒頭画像とともに、このクロッカスは、'Pickwick'「ピックウィック」と呼ばれる園芸種です。素敵な紫の縞々ですね。

学名 Crocus vernus 'Pickwick'「ピックウィック」
英名 Spring crocus「春のクロッカス」
別名 Giant crocus「大きいクロッカス」
和名 クロッカス「ピックウィック」
アヤメ科(Iridaceae)クロッカス属Crocus

2025.03.05撮影

花の、首と言えばいいか、根本と言えばいいか、をご覧ください。濃い紫の色がインク壺(古!)みたいに現れていて、そこから縞が、花びらの上の方へ伸びるだけでなく、下の方へも出ています。この様子は、ひとつ前の画像でも見ることができます。

このふたつの画像の個体群は、同じ個体群です。花が開いていない方は、夕方に撮影されたものです。クロッカスは、曇った日や夕方、夜、には、花が閉じます。

2024.03.21撮影

これの園芸種名は、確とは分からないのですが、先の「ピックウィック」の画像をどんどん調べていくと、このような色合いのものも含まれているんです。ですから、これは、「白いピックウィック」とみなして、Crocus vernus であるとしておきます。

この画像では、花がまだ若いです。それは、メシベが「1本」にしか見えないことからわかります。これを、冒頭画像とお比べください。最初の画像では、メシベの先が「3本」に分かれています。濃い色ですね。花びらの色と対照的で、美しいです。

2025.03.14撮影

花の首も、(本物の)「ピックウィック」と同じように、紫のインク壺とそこから上下に縞が出ます。

今年も、わたしは、この花が咲くのを楽しみにしていました。が、・・・


2025.03.19撮影

ツボミとして膨らむのが他のクロッカスより遅れ、結果、たまたまですが、ツボミがちょうど雨に打たれて、開くことなく終わってしまいました。よって、半分開いた花の画像は、去年のです。

2025.03.06撮影

あれ? これは「白いピックウィック」なんじゃ? いえ、これは、ラベルでしっかりと確かめてある、別園芸種 'Snowstorm'「スノーストーム(雪嵐)」です・・・

と言いたいんですが、ラベルにはそう書いてあったが、正しくないみたい。「スノーストーム」を調べてみると、真っ白みたいです。

2025.03.14撮影

園芸種名はどうであれ、この園芸種の紫色の出方が優しいです。首の方も、紫色は、「ピックウィック」のようにはべったりとは出ず、縞だけになります。

2025.03.18撮影

このムシさんは、マルハナバチ(Bombus)のようです。食事中というより、これから眠ろうとしているのでしょう。活動の遅さからそう思いました。

マルハナバチ、特に、そのオスは、花の中で、暖と安全性を求めて眠るそうです。メスは、巣に帰って休むんだそうですが。そのように、AIさんが言っていました。ふ〜〜ん、メスが本宅にいる間、オスは別宅、ということですか。それも、毎日同じ別宅とは限らない。


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緑色つきオリエンタリス

2025年03月18日 17時30分00秒 | キンポウゲ科ヘレボルス

2025.03.01撮影

今日は、めでたく、
・斑点つき
・延点(?)つき
・ソバカスつき
・脈つき
と続いてきましたオリエンタリス交雑種シリーズの最終回になりました。

今回は、
・緑色つき
です。

冒頭画像の花は、今年になって初めて咲いた花なんですよ。わたしが育てたわけじゃない。わたしの庭で、実生からここまで、勝手に成長してくれたんです。そう、3年? 4年? かかった?

この個体は、特に草丈が低いです。草丈が低いヘレボルス(Helleborus)が、地上近くに花を咲かせていると、わたしは感動します。この花のお顔を初めて拝見した時には、さらに、いたく感動いたしました。赤と緑の絶妙な組み合わせ!

ヘレボルス・オリエンタリス(Helleborus orientalis)には、花弁(形態的には、ガクですけど)5枚のうちの2枚が、緑っぽいことがあります。ここまで咲き分けると、美しい!

ところで、今日の画像は、すべて、わたしの庭からです。

2025.03.01撮影

これは、10年ほど(以上?)もの間、わたしの庭で咲き続けてくれている古株。平均的な高さの株です。例年はもっと全体的に茶色っぽい赤なんですが、今年は、なぜか、緑が出ている花が多いです。

画像左上の花びらは、半分ガクへ「先祖返り」したようです。

次の花も、先ふたつのオリエンタリス交雑種と同じく、緑の花弁が2枚(と数えていいと思う)ついています。でも、模様も色も形も異なります。


2025.03.13撮影

この個体では、「ソバカス」が多く出ていて、それらがさらに重なり合った部分があります。また、透明の脈も見えます。

ヘレボルスの個々の花の「満開」というのは、オシベから花粉が出だした状態の時の花の様子です。ここまでの画像中の花は、まだ花粉は出ていないかな? ちょっと出ているかな? という段階。


2021.03.23撮影

これは、もう4年も前の画像なんですが、このような状態で「咲いている」ところを発見しました。ミヤマシキミ(Skimmia japonica)の影に隠れて、見落としていたのです。それで、ミヤマシキミは、下枝を払いました。

この状態は、すでに「咲き終わった」状態です。オシベも蜜腺も落ち、メシベの下部の子房がわずかに膨らんでいるか、膨らんでいないか、です。多分、受粉がうまくいかなかったのでしょう。

次の画像は、9日後の同個体の画像です。

2021.04.01撮影

こちらの画像の方の撮影時間が先の画像の撮影時間より1時間遅いので、その影響もありますが、花びら(=ガク)がくすんできているのがわかります。花がさらに古くなっている現象です。

花が「咲いていた」ときには、どんな花だったのでしょう。1年待つしかないのね・・・すると、翌年・・・


2022.03.13撮影

こんな花が咲きました。緑色が、花びらの中心部から花びらの先に向かって出ているのですね。古い花に比べて、やはり、色が明るいです。

2025.03.01撮影

この花の模様の特徴のひとつは、花の中央部に点々が集まっている、ということですが、緑色もきれいに「筋」のように出ています。緑、というより、黄緑ですが。

2025.03.06撮影

同様に、緑の「筋」が出ています。ここでは、以前の記事で述べました「延点」が、花びらの外側に向かうあたりでは、薄れたところがあるのが見えます、特に、画像左上。

2025.03.13撮影

放っておいてもいろいろ交雑してくれて、何が生まれてくるかわからない、おまけに、生まれてくるものが多様、というのが、オリエンタリス交雑種の魅力です。

ただ、単純な構造なので、園芸種を好まれる方には、物足りないかもしれませんけど・・・

自然交雑が続くと、2枚の花弁が、緑色になってきます。わたしは、そんな花(例えば、冒頭画像)は美しいと思うのですが、園芸的には(つまり、販売するには)優秀な形質ではない、とされます。

でも、その緑色の出方ですが、「優秀な形質」かどうかは、どの辺で線引きするのでしょう。花びらの中心部に出るのは、いい? 花びらに縦に走るのは、いい? 例えば、直前の画像の花なんか、どう? 色も点のつき方もきれいだと思うけど。

わたしの庭のオリエンタリス交雑種は、まだまだたくさんあります。またの機会にご紹介することにします。


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脈つきオリエンタリス

2025年03月14日 06時00分00秒 | キンポウゲ科ヘレボルス
2023.04.14撮影

オリエンタリス系ヘレボルス交雑種(Orientalis hybrid)も、だいぶん終わりに近づいてきました。今日は、「斑点」「延点」「短線」「ソバカス」につづき、「脈つき」です。「脈あり」ではありません。


「斑点」「延点」「短線」「ソバカス」は花びらの表面に見えるものでしたけど(実際には、花の裏からも見えることがある)、今日の「脈」は花びらの組織自体からくる「模様」です。

結局は、わたしが「脈」と 呼んでいるものは、「葉脈」に当たるものなのだと思います。

ヘレボルスの花弁は、実際にはガクであり、ガクは葉とよく似た性質を持つものです。ガクにある脈は葉にある葉脈に当たるもの、とすれば(そして、それは、多分、正しい)、ヘレボルスの花弁の「脈」は葉脈に当たるもの。

冒頭画像では、その「脈」が、透明に透けて見えます。この花では、オシベが1本落ちかけています。

蜜腺が茶紫色に見えますが、これは、ヘレボルス・オリエンタリス種(Helleborus orientalis)の3つの亜種のうちのアブカシクス(abchasicus)からきているのかもしれません。花弁の色も、その亜種からでしょう。

なお、画像中、背景左に見えるオリエンタリスは、花弁がもっとピンクで、蜜腺が黄色の、別の個体です。背景右側のも別個体で、「ソバカスつき」のようです、この画像からははっきりとは分かりませんが。

今日の画像は、1枚以外ははわたしの庭でわたしが撮影したものです。


2023.04.18撮影

この花も、透明の脈がついていて、先の花に似ていますね。でも、この花には、その上に、ソバカスがついています。画像では、ちょっとわかりにくいかもしれません。

それと、この個体の花弁と、先の個体の花弁は、形が異なります。それで、花の姿の印象が違ってきます。


2023.04.18撮影

このピンクの花は、花弁の中央部に緑の色が出ています。透明の脈が太めに出ています。ただ、太く見えるのは、花がやや小型だからかもしれません。蜜腺が茶紫っぽく、また、花弁の裏側が表側よりも濃いピンクです。

画像左下に見える花は、オシベと蜜腺が落ち、メシベの根本についた子房がふくらみかけているところです。この時期になると、緑になる花弁は多いものです。


2023.04.18撮影

この花は、撮影時点で、オシベが数えるほどしかありません。つまりは、オシベがだいぶん落ちてしまっているのです。その意味で、この花は、盛りを過ぎた花だと言えます。

このきれいなピンク色の花は、見たら脈つきですけど、透明なところが脈? 色つきのところが脈???? 透明なところの残りが色つき? さっぱりわかりません。

「脈つき」の定義をしっかりするか、変えるか、あるいは、2種類に分けるか、する必要がありそうです。


撮影者:Dominicus Johannes Bergsma
撮影日:2015.03.18

こちらも、脈が濃い色で出ているものです。そして、その脈が、花びらの縦線に沿った線の広がり方ではなく、網目になっていますね。

これも「脈つき」という分類の危機であります。「網目つき」というのを別に設けるべきなのかもしれません。と、このようにして、延々と分類がつづく・・・


2023.04.14撮影

この花は、いわゆる「黒」と言われるヘレボルス・オリエンタリスですが、実際には、黒みがかった赤です。ですから、うつむいた花を下から見上げて撮影すると、「黒」が光を通して、このように赤く見えます。

色の印象は、画像左下の、花の裏側をご覧ください。これなら、「黒」と呼びたくなります。

この花は、いわゆる、「模様なしの無地」なのですが、よく見ると、脈つきであることがわかります。

ふうむ・・・何にでも脈がついているなら、「脈つき」という分類は、要らないんじゃないか・・・でも、人情として、脈が見えたら「脈つき」としたいですよね。


次回は、ついに、オリエンタリスの最終回です。


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ソバカスつきオリエンタリス

2025年03月10日 13時15分00秒 | キンポウゲ科ヘレボルス

2023.04.16撮影(わたしの庭から)

今日も、オリエンタリス系の交雑種(Orientalis hybrids)について続けます。

オリエンタリス系の交雑種は、
・花弁の形、模様、色、
・蜜腺の形、色、
等の変化が激しく、形質のかなり固定された園芸種では型式の分類が(一応)されていますが、庭で生まれてくる自然交配種には、よく当てはまりません。

自然に生まれてくる花を愛でているわたしなんかは、その千差万別(千株も万株もあるわけではありせんが)の姿を見て、人間だからでしょうか、パターンに分類したくなるわけですよ。それが難しいので、結局、できないじまいなのですが。

今日は、「斑点」「延点」「短線」に続けて、これもわたしが命名いたしました「ソバカス」を見ていただきたいと思います。冒頭画像と以下の画像は、全てわたしの庭からです。「斑点」「延点」「ソバカス」をお比べください。


 
2023.04.19撮影「斑点」           2025.02.18撮影「斑点、重なり」

 
2023.04.14撮影「延点、重なり」       2023.04.16撮影「ソバカス」=冒頭画像

「点」は、主に、赤い濃いめの色ですが、形状と散らばり方は、どの花も異なります。ですから、「点」に名前をつけても、連綿と続くスペクトラムの恣意的な一点というだけです。

上に、なるべく比較しやすいように、ピンクの花に絞って例をあげてみました。「ソバカス」というのは、小さな点が散らばっている、という意味です。

なお、「点」が、花弁のどこに出ているか、で分類する方法もありますが、今回続けている分類では、避けて通ることにします。

以下の画像は、今までどおり、Wikimedia Commons から借りてきています。オリジナルからの改変はありません。すでにご紹介した画像も混じっています。


撮影者:Roland.aprent
撮影日:2021.04.04

この個体は、オシベがまだ出そろっていず、花粉も出ていないので、まだ開いて間もない花です。きれいな色ですね。こういうの、好き! って自分の好みを言っても仕方ないのですが。

この花では、小さめの「点」が散らばって出ているので「ソバカス」としましたが、実際、線引きは難しいです。よお! それだからこそ、オリエンタリス交雑種!!

また、ここまで色が濃いと、花弁(=ガク)の中央などに葉脈のような「脈」が出てきます。


撮影者:Roland.aprent
撮影日:2021.04.04

この個体も、直前の画像の個体とよく似た特徴が見えます。こちらの花びらには「脈」が多く出ます。画像左の花か、画像下の花を見てくださればわかりますが、この「脈」は、花弁の裏側でも観察することができます。

タネのサヤの形成されている花では、オシベも蜜腺も落ち、花弁の色が、緑色の部分も含め、濃くなっています。



撮影者:LPC / Wikimedia Commons
撮影日:2013.03.31

この画像は、前にも見ていただきました。この個体の花には、確かに「ソバカス」のような「点」が出ています。でも、近くで見ない限りは、全体的な印象は、「模様なし」です。画像中、各種の開花段階の花をお楽しみください。


実は、書いている本人が言うのも勝手なのですが、ヘレボルス・オリエンタリス(Helleborus orientalis)について書くのに、ちょこっと飽きてきました。でも、ここまで来たので、計画したことはやり遂げよう、と、読んでくださる方々の迷惑も考えず書き続けますので、このあと2回続きまする
「〜〜つきオリエンタリス」
に請うご期待!


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延点(?)つきオリエンタリス

2025年03月07日 08時00分00秒 | キンポウゲ科ヘレボルス
2023.04.14撮影(わたしの庭から)

オリエンタリス系の交雑種(Orientalis hybrids)には、赤、赤紫、紫の斑点が出ることがよくあります。それは、ヘレボルス・オリエンタリス(Helleborus orientalis)の3つの亜種のうちの、グッタトゥス(guttatusの形質からくるものです。

この、斑点つきオリエンタリスを、前回の記事でいくつかご紹介しました。

今回は、そのつづきとして、丸めの斑点からやや伸びた点、そして、短いながらもほぼ線に見える模様つきのオリエンタリス交雑種をお見せしたいと思います。模様の形状を言葉で述べるのは難しく、ここまで「斑点」という言葉を使ってきましたが、ここで造語をし、引っ張られた形ではあるが「線」ではないものを、「延点」と呼ぶことにします。

冒頭画像の模様は、「斑点」でしょうか、「延点」でしょうか。

冒頭の画像は、わたしがわたしの庭で写したものです。が、他の画像は、みんな、今までどおり、Wikimedia Commons から借りてきています。オリジナルからの改変はありません。


撮影者:Dominicus Johannes Bergsma
撮影日:2011.04.17

いかがでしょう。こちらの斑点はやや長いですね。そして、その「延点」がやや重なり合っています、特に花の中央の方で。


撮影者:Dominicus Johannes Bergsma
撮影日:2013.04.17

こちらの個体でも「延点」が重なり合います。そして、さらに、その点が、花の中央から放射線状に出る配置になっています。点の数が多い部分は、面状に色がついているように見えます。


撮影者:Dominicus Johannes Bergsma
撮影日:2014.03.01

この花の色は、サーモンピンクと言えばいいでしょうか。この美しい色を背景に、赤目の大きめの「延点」が密に出ています。

わたしの庭でも、このような花が、多くはありませんが出現します。そういうのが見つかると、幸せな気分になります。


撮影者:Meneerke bloem
撮影日:2015.04.04

こちらは、「延点」というより、「短線」と言えばいいでしょうか。点が密について、色が面に塗られているように見えます。

ところで、背景に、紫色の花のツボミが見えますが、これは、葉から判断して、キョウチクトウ科(Apocynaceae)のツルニチニチソウ(Vinca major)か、あるいは、その小型版のヒメツルニチニチソウ(Vinca minor)のいずれかで間違いないと思います。


撮影者:Andy Morffew
撮影日:2020.03.27

この個体は、模様がペタッと出ているだけでなく、花びらの形がかわゆく丸いです。オリエンタリス交雑種には、花びらも形がいろいろあります。先が尖り気味のとか、ややヒラヒラしているのとか。でも、この花は、花びらの先までほぼ丸い。

ただ、この花が、自然にこのように上横向なのか、撮影者が花のお顔を撮ろうと花軸を支えているのか、分かりません。オリエンタリスは、基本的には、やや下を向いて咲きます。横向きは、普通、努力を重ねてそのように作った園芸種です。


撮影者:Dominicus Johannes Bergsma
撮影日:2013.04.21

斑点と「延点」の最後の例として、このきれいな色の花をご覧いただきたいと思います。この色は、なんと形容すればいいでしょうか。紫がかった桃色?

それと、5枚の花弁のうち、2枚は中央が縦にやや黄緑色ですね? そして、ややですが、小さい。その上、この2枚は、斑点の出方が、他の3枚とは異なります。5枚の花弁のうち2枚が異なるのは、オリエンタリス種ではよくあることです。

次回は、お顔にソバカスのついているオリエンタリスさんを。


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斑点つきオリエンタリス

2025年03月03日 16時25分00秒 | キンポウゲ科ヘレボルス

2025.02.18撮影(わたしの庭から)

前回の記事で、ヘレボルス・オリエンタリス(Helleborus orientalis)には、亜種が3つあることをご紹介しました。

オリエンタリスは、レンテンローズ(Lenten roseともいいます。でも、日本での流通名は、多く、ヘレボルス・ニゲル(Helleborus niger)と区別せずに、クリスマスローズ(Christmas rose)と呼ばれます。

オリエンタリスの亜種3つは、以下のとおりです。属名 Helleborus と種小名 orientalis を省略し、特徴をごく簡単につづけます。
オリエンタリスorientalis)花弁は白で、クリーム〜緑の色調
・グッタトゥス(guttatus赤、赤紫、紫の斑点
・アブカシクス(abchasicus)花弁は赤い、蜜腺は紫っぽい

今日の画像は、冒頭の画像だけはわたしがわたしの庭で写したもので、他の画像は、みんな、今までどおり、Wikimedia Commons から借りてきます。オリジナルからの改変はありません。


撮影者:Theactivistuk
撮影日:2019.02.18

ヘレボルス・オリエンタリスの3つの亜種は、互いに交雑しやすく、また、他のヘレボルス属の種ともある程度交配させることができます。ここから、園芸用の各種の交配種が生み出されることになります。少なくとも一方の親がオリエンタリスである交配種は、オリエンタリス系ヘレボルス、あるいは、オリエンタリス交配種、と呼ばれます。

直前の画像は、オリエンタリス系の交配種の例です。つけられたラベルには、Spring Promise Conny「スプリング・プロミス・コニー」と、園芸種名が書かれています。なお、この個体の蜜腺は、黄色のようです。

次の画像は、斜め上から写されたもので、花はうな垂れているので、花のお顔は見えません。



撮影者:William Murphy
撮影日:2011.03.03

オリエンタリス種の3つの亜種が何代も繰り返して交雑すると、色も模様も多様になってきます。オリエンタリス系の交雑種には、ひとつとして同じ模様・色はない、と言われる所以は、これです。

今日は、そのうち、斑点のあるものの例を画像でご紹介します。斑点は、主に、グッタトゥス(guttatus)から受け継がれるものです。

まず、guttatus の典型的な例を挙げます。この画像はもうすでに数回見ていただきましたが、いい例だと思いますので、もう一度。


撮影者:Jay Sturner
撮影日:2011.02.19

この花では、赤紫の斑点が、ほぼ重なることなく出ています。花弁(実は、ガク)の根本にぐるりと蜜腺がありますが、ここではその蜜腺が少なくとも三重についているので、これは、原種ではなく園芸種か、と思われます。



撮影者:Stefan.lefnaer
撮影日:2021.04.09

この花でも、斑点にあまり重なりはありません。花弁は、白というより、緑ですね。ヘレボルスは、花の成熟度に応じて花弁の色が変わってくるのですが、多くは、この個体のような緑色になります。でも、この個体は、開いて日数の経ったものではなく、もともとこういう色の花です。開花しての日数がどれほどか、は、オシベの開き具合を見ればわかります。



撮影者:Dominicus Johannes Bergsma
撮影日:2013.03.16

この花の斑点もあまり重なっていません。ただ、先の個体よりも、斑点がやや伸びた形になっています。そして、この赤い色は、アブカシクス(abchasicus)からの特性なのでしょう。画像中、1本の花軸に花が複数ついているのがわかります。オリエンタリス種の特徴です。


撮影者:Jay Sturner
撮影日:2011.02.19

このピンクの色も、アブカシクス(abchasicus)から受け継いだのでしょう。この花の斑点は、点というより線と言った方がいいものが混じっています。

次回は、斑点の形や出方の異なる、薄いピンク〜赤っぽい花を集めてみたいと思います。


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