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待ちに待った指貫(ゆびぬき)ベリーの実がなった。でも、花があんなにたくさん咲いたのに、実がどうもよく実らない。なぜでしょ??
写真を撮りましたが、写真まで、できが良くない。仕方ないので、マシな古い画像を掲載します。この写真を見ると、指貫ベリーの甘酸っぱい味が思い出される。あの美しい夏の日・・・
今年は、まだ、ひとつ食べただけで、んんん・・・お味の方は、もうひとつだった。
指貫ベリーについては、次の再掲の記事でご覧ください。2022.08.07の記事です。
学名 Rubus parviflorus「小さい花のキイチゴ」
英名 Thimbleberry「指貫ベリー」
和名(不明)
バラ科(Rosaceae)キイチゴ属(Rubus)
今日は、一日、庭仕事。夏といっても、日本のような夏ではない。動いていい気持ちだった。庭仕事の終わりに、今年初めてのブルーベリーの収穫をしました。100個。
こちらは、午後9時すぎ。夏時間なので、実際には、8時過ぎですけど。やっと薄暗くなってきました。これから、簡単な晩ご飯を作って食べて、デザートはブルーベリーにしましょう。
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今日は、ブラックベリーについての記事を再掲します。2022/08/06の記事ですが、リンクは、下の方につけました。
そこでは、わたしの庭にあるブラックベリー(冒頭画像)は、亜属までしかわからない、種はわからない、と書きました。でも、ブラックベリーについて勉強していて、最近、次の記事(英文)に行き当たりました。
書かれている内容(特徴や分布)から、わたしの庭のブラックベリー(いくつもある)は、この種 Rubus allegheniensis に同定していいと思います。種小名の allegheniensis は、Allegheny「アリゲイニー」から来ていて、それは、アメリカ東部の州、ペンシルバニア州(など)にある、山や川の名前です。
学名 Rubus allegheniensis「アリゲイニーのブラックベリー」
英名 Allegheny blackberry「アリゲイニーのブラックベリー」
和名(不明)
バラ科(Rosaceae)キイチゴ属(Rubus)キイチゴ亜属(Rubus subg. Rubus)
分布は、北アメリカの東部と中部ですが、西部に位置するアメリカのカリフォルニア州とカナダのブリティッシュ・コロンビア州にも、部分的に野生化している、ということです。(うちは、ブリティッシュ・コロンビア州!)
去年は、日本と何度も往復したので、ずっと庭の世話ができていませんでした。おかげて、ブラックベリーは野生の力を発揮して、とんでもないことになり、庭の、ある部分は、ほぼ通れなくなり、収穫しきれない熟れたブラックベリーがぼたぼたと落ちて、あたり一体が濃い紫に染まる、という事態になりました。
今年はそのようになりません。というのは、ブラックベリーを刈り込んでしまったからです。と言っても、切っても切ってもニョキニョキと伸びてくるんですよ。ベリーが食べられないのが残念ですが、ブラックベリーのツルが伸びても通り道をふさがないような環境を作るのが、第一。今、どうするか、思案中。
以下は、その、2022.08.06のブラックベリーについての記事です。そこで花をご鑑賞ください。
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2023.11.11撮影
はい、例年通り、キウイ(Actinidia deliciosa)を収穫しました。もう1ヶ月ほど前です。
10月の半ばから終わりまでの間に、数日晴れたら、取り入れます。数時間でも太陽を吸収させたいのと、なるべく乾燥させたいので、ギリギリまで待ちます。今年は、その上、車庫でさらに数日乾燥させました。車庫内の温度は低いので、キウイが傷むことはありません。
その後、ジップロックに分けて入れて、地下室に置いてある「キウイ専用」の小さい冷蔵庫に保管しました。これから時々見に行って、ジップロック内の余分な水分を拭き取り、少しずつ消費しながら半年ほど持たせます。まだ固い状態で保存します。
食べる時は、食べたい数日〜1週間ほど前に、欲しいだけ取り出し、それらを再びジップロック類に入れ、そこへリンゴ(Malus domestica)などを加えて、室温で追熟させます。
裏作の年には200個前後採れます。普通は、400個前後。今年は420個以上、でも、大小取り混ぜて、です。
今年は、今までで一番大きいのができました。それが冒頭画像。サシを横に置いて真上から撮影しましたが、なんか、サシの置く位置がよくなかったようです、すみません。
サシは置いておいて(「置いておいて」って、置いてあるがな)、えへん、これぐらいできると立派でしょう。やっぱり、陽の一番よく当たるところにできていた。
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2023.10.07撮影
今年は、イチジク(Ficus)が10月になって結構熟れて、ボツボツ取り入れて食べることができました。夏のようには甘くないけれど、画像でもわかるように、結構なところ行っているでしょ? これ、一度に取り入れたものです。
10月を通じ、イチジクは少しずつですが、取れ続けました。最後の方では、もうあまり甘さがなくなりましたが、それでも、新鮮なものが口に入るのには、喜びがあります。
取り入れは、競争よ。何者が食べているのか、わからない。鳥がつついたりほじくったりしているのか、アライグマ(Procyon lotor)やリス(Sciurus carolinensis)がかじっているのか。以下の左の画像には、そのかじって残った外皮が、イチジクの下方の葉の上に落ちているところ。右の画像は、そのうちの1片とちょっとを拡大したもの。ちゃああんと甘いところだけ食べてある。
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2023.10.20撮影 2023.10.20撮影
夏に足を怪我をしたのがよくなってきて(もう3ヶ月だが、完全によくなったわけではない)、庭で草抜きができました。その時、出てきたものが・・・ジャ・ガ・イ・モ。
うちは、野菜の古いのや切れ端は、野菜畑に放り投げておいてコンポストにするのですが、もう3年も前でしょうか、ジャガイモ(Solanum tuberosum)の芽の出たのを冷蔵庫から取り出して、ほい、とその辺へ投げておいたんです。そうすると、古いものはイヤなのか、アライグマさんさえ、食べてくれなかったんです。なぜ? まあ、その辺はおいおい研究するとして・・・毎年、ジャガイモの花が咲いていました。
草抜きをしていたら、何やら薄茶色のコロコロしたものが見えた。ひとつかと思ったら、ふたつ、みっつ、、、いっぱい(というふうに感じた)出てきた。え? 何? あっ、ジャガイモじゃないですか。毎年収穫せずに花が咲くのに任せていた。こんなに(というふうに感じた)あるの?
それで、最初は埋め直していたのを、今度は、掘り出しにかかりました。そう大きくないんですよ。どうしよう、と考えて、一応手探りで見つかるだけは掘り上げることにしました。
ほんと、どうしよう。料理すると、1回の付け合わせで終わりぐらいよ。それで、決めたのは、この中で小さいのは埋め直そう、ということ。そして、またしても、冷蔵庫に芽の出たジャガイモがあるので、それも埋めちゃお。
これで、来年は、今までよりももっとジャガイモの花が咲きそろうことでしょう。めでたし、めでたし。
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2023.11.08撮影
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/9f/16a9b8a3db8f55097f06257bbf101129.jpg)
2023.09.20撮影
バンクーバーでは、緑化運動が盛んですが、それに加え、鳥獣を保護しようとする運動も盛んです。「運動」というとデモや集会をするようにも聞こえるかもしれませんが、そういうものではなく、市の指導もありますが、市民一般の意識が、一般的に高いと思います。
市民が簡単に保護できるのは、大きい動物、例えば、クマやシカではなく、鳥です。庭の花が咲いた後、タネになったのを切り飛ばさない、というだけでも、小鳥の冬場の食べ物になります。
バンクーバーで秋口から雨が多く、花が終わった後は見苦しいので切ってしまいたいのですが、わたしは、なるべくタネのついた茎や軸を庭に残しておきます。
そんな植物の例が、香草のディル(Anethum graveolens)です。
学名 Anethum graveolens
英名 Dill
和名 イノンド(蒔蘿)
別名 ディル
セリ科(Apiaceae)イノンド属(Anethum)
ディルには、タネが半端なくつき、庭を園芸種できれいに作る人には憎まれる存在。わたしは、植物は野生種が好きだし、特にこのディルはきれいな緑の葉っぱなので、むしろ好きです。
が、タネができ過ぎる。タネのついた茎を切ると、バラバラバラとタネが落ちる。うわ〜〜、勘弁して。もちろん、もっと早めに切らなかったのは、わたし。
そこで、ディレンマに陥るわけです。切るべきか切らざるべきか、という。それで、毎年、よそ様から見える家の外側は切ってしまう、庭の中は半分ぐらいは切る、という、なんともどっちつかずのことをすることになります。
隣のおばさんは、わたしがまだ切っていないと、勝手に切って「くれて」います、外回りを。いずれにしても、自由に切ってね、と言ってあるし。
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左がディルの花、右がディルのタネ、です。冒頭のは、夏に切り戻した後の、2番花です。
次の花は、冒頭画像の右奥に見える薄茶色のツンツンしたものが、咲いていたときの姿です。そのツンツンは、タネのサヤです。花の色は、ピンク〜白で、中間色もあります。
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2022.05.25撮影 2022.05.25撮影
学名 Hesperis matronalis
英名 Dame's rocket
別名 Sweet rocket
和名 ハナダイコン(花大根)
アブラナ科(Brassicaceae)ハナダイコン属(Hesperis)
この植物も庭に出現したら、絶対になくならない。特別にきれいな花でいい匂いなので、咲いてくれているときにはいいのですが、これもとんでもなくたくさんタネをばさりばさりと落としてくれる。あ〜〜、これらからみんな芽が出るんかい? とこちらは身震いするぐらいです。
これも、ディルと同じように、わたしは中途半端な切り方をしています。
でもね、冬場に、小鳥が、止まると不安定な枝や軸につかまって、タネを食べているのを見ると、残しておいてよかった、と思います。
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これは、ジョウ・パイ草(Eutrochium fistulosum)です。原産は、北米東部、中部、南部、です。バンクーバーを含む北米西部に自生しているかどうかはわかりませんが、庭には植えられています。
学名 Eutrochium fistulosum
英名 Common Joe-Pye weed「普通の、ありきたりの、ジョウ・パイ草」
英名 Common Joe-Pye weed「普通の、ありきたりの、ジョウ・パイ草」
キク科(Asteraceae)エウトロキウム属(Eutrochium)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/ae/1533a1b04ce9181a895e5a646a1ef13c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/c7/920e3496d68a130539ecdbf41b90ef4a.jpg)
2021.09.27撮影 2022.09.29撮影
左の画像は、まだツボミ(やや咲きかけたのもある)です。右の画像は、ほぼタネになってから。このタネが3mも伸びた茎の先についているんですよ〜〜。その上に小鳥がつかまって、ゆ〜〜ら、ゆ〜〜ら揺れながら、タネをついばんでいる。この前は、ユキヒメドリ(雪姫鳥 Junco hyemalis)らしき小鳥が来ていました。
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2023.09.20撮影
うちのイチジクは、年に3回熟れます。夏場に、2回、秋に1回。夏には、一度熟れて、しばらく休んで、もう一度。次の記事は、その2回目の収穫についての記事です。
今年の2回目は、でも、申し訳程度しか成らなかった。わたしが怪我をしている最中だったので、自分で収穫できず、さしあげられるものが少数で失礼かとは思いましたが、自分で採り入れてくれる人にもらっていただきました。水、カラカラでは、成るものも成らない、ということか? 果物って水物(みずもの)ですからね。
3回目は、10月にできます。必ずしも美味しいわけではありません。
でも、今年のは、2回目より多い上、例年より美味しい。まだ、熟れつづけているんです。低いところのは自分で採って、高いところのは、つれあいに脚立に登って採ってもらいます、わたしは脚立厳禁になってしまったので。
うちのイチジクの実が、一体、何を合図に熟れるのか、また、どういう理由で美味しくなるのか、ならないのか、さっぱりわかりません。日が長くなったら? でも、短くなりつつ秋にも実る。気温が上がってきたら? でも、気温がかなり下がった秋にも成る。
つまり、うちの、に限らないと思いますが、イチジクの木には、いつでも、青い青い実が、いくつも、いくつも、いくつも、ついている。
冒頭画像は、9月のものですが、8月でも、10月でも、11月でも、こんな様子。このうち熟れるイチジクがある、という感じ。熟れずに木に残ったイチジクの実は、わたしが何もしなければ、木についたまま冬越しします。
この青いのがなんとか食べられないのかしら、と言ったら、なんて卑しいやつだ、と言われたことがある、日本人に。活用しようというのが、なぜ卑しいんだ? こんな青い実は、小鳥もリスも食べないんだよ。
いずれにしても、木に残った実のうちの3分の1ほどは、バンクーバーの冷たい長雨や、そして、たまには降る雪で、腐ります。木からは、落ちたり落ちなかったり。腐るんだったら、腐るのを予防して、先に青い実をもいで捨ててしまった方がいいのか。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/2c/4d06b2aaa1cc02019c84607a6b489d17.jpg)
2022.12.14撮影 2022.12.20撮影
左は、「冬枯れ」の、実がついたままのイチジク、右が、やはり実がついたまま、雪におおわれるイチジク。
いずれにしても、今年は、足がよく動かないので、しなくても済むことはみんなパスね。それより、球根を植えたり、剪定したものが散らかったままなのを(できれば、チップにして)片付けたり、ホースの水を抜いて車庫にしまったりする方を、優先します。
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2023.09.20撮影
さあ、キウイの収穫ですよ!! バンクーバーの秋と言えば(冬もですが)、雨が多いです。ですから、雨の合間に晴れた日が数日つづいて、実の乾いたところをねらって収穫します。うちは、キウイ用の小さい冷蔵庫を備えています。20個ずつに分けてジップロックに入れて冷蔵します。冷蔵庫自体の開け閉めが少ないので、半年(半月、ではなく)ほども持ちます。
今年は、いくつできているだろう。もし足に自信がなかったら、お隣2軒(わたしが怪我をしたときに電話したお隣2軒)やお友だちに、来られる時に来てもらって、採って、お好きにお持ち帰りください、としようか、とも思っています。
ただ、つれあいがキウイに目がないのでね、本人に採り入れてもらいましょ。それにね〜〜、わたし、足、本当に良くなってきたの。全快ではないけれど。だから、わたしでも採り入れられる、脚立なしで手の届くところの実は。
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今週は、わたしの庭から、秋の植物を続けてご覧いただいています。今日は、果実をふたつ。
冒頭画像は、前にもご紹介した、イヌバラ(Rosa canina)のローズヒップ(バラの実)です。真っ赤ですね。そして、実にまでトゲみたいな毛がついています。
ローズヒップは、これぐらいの熟れ具合の時に収穫して、小さいナイフで中の種を取り除きジャムにすることができます。面倒くさい作業ですが、やり甲斐はあります。でも、そう毎年するわけではありません。
わたしは、このローズヒップジャムを、砂糖ではなくハチミツで作る、という贅沢なことをしています。どうせ、少量しか作らないので。
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2023.09.20撮影
この画像には、2種の果実がなっています。赤くて、ツルッとしていたり、ややしわが寄っていたりするのが、冒頭ですでにお見せしたローズヒップです。粒々の実は、ブラックベリー(Rubus)。
ここでは、イヌバラとブラックベリーが、からみ合って生えています。両方ともわたしが植えたのではありません。
ブラックベリーも、多くの果実同様、成熟度によって、色が異なります。ここでは、若い順に、オリーブ色っぽい実、赤っぽい実、そして、黒い実が見えます。黒い実が柔らかくなって、指でそっとつまんでポロッと取れるようなら、甘くなっている証拠です。もっと熟すと、自分で落ちて、その辺が赤黒くなります。
ブラックベリーは、例年、7月半ばから8月いっぱい、たくさん採れます。普通は、9月半ばをすぎて食べられる実が成っているということはないのですが、今年は、帰国の合間を縫って、夏場に一部分を剪定したら、そこから新しい枝が出て、花が咲いて、そして、実を結びました。
この調子で剪定したら、数回実がなるのでしょうか。
この遅成りのブラックベリーは、この画像を撮影してから、怪我した足のもう少しよくなった1週間後に、簡単に手の届く、きれいな実だけを収穫しました。
バンクーバーでは、ブラックベリーは、公共の土地や道端にもいっぱい生えていて、季節には実をたくさん成らせるので、人々は自由に摘んでいます(法律的にはどうなんだろう)。生食するほか、ジャムにしたり、パイの詰め物にしたり、します。
人気のあるベリーですが、同時に、ツルを伸ばしまくってはびこるので、個人の庭でも、道端でも、嫌われ者でもあります。
放っておいても食料を生産してくれるし、「生垣」にうまく使うこともできるので、工夫をしてブラックベリーとおつき合いしてきたい、とわたしは思います。
庭の作り方を変えていくのに、このような野生のものを上手に使っていくのがいいと思う。
なお、うちのブラックベリーは野生種のようですが、実を収穫するために育てている人々は、トゲのない園芸種を、苗を購入して育てています。
今日話題にしたバラもブラックベリーも、両方、バラ科(Rosaceae)です。科の下の属は、バラがバラ属(Rosa)、ブラックベリーがキイチゴ属(Rubus)、です。バラの実を食べる人は少ないでしょうが、人間が食用とする果物は、バラ科のものが多いです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/4a/43b0e6fb1cbe40aea1994f444903de15.jpg)
2022.09.09撮影
美味しそうなブドウでしょう。アメリカ、オレゴン州のブドウです。
オレゴン州というと、わたしの住むカナダのブリティッシュ・コロンビア州とは、アメリカのワシントン州を間にはさんで、ご近所同士。実際、オレゴン州の南のカリフォルニア州を加えて、北アメリカ大陸の太平洋海岸線の4州が、西海岸(the West Coast)と親しみを込めて呼ばれます。これら4州、(南から)カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州、(カナダの)ブリティッシュ・コロンビア州は、経済的に発展し、政治的には自由な気質である、という共通点があります。
ちょっと話しがそれますが、ブリティッシュ・コロンビア州最大の都市はバンクーバー(カナダ第三の都市)です。でも、バンクーバーという街はふたつあるんです。ひとつはカナダに、もうひとつはアメリカに。なんでこういうことになったか、というと、ジョージ・バンクーバー(George Vancouver)という、艦長であるイギリス海軍士官が、18世紀後半に、現在のワシントン州、オレゴン州、ブリティッシュ・コロンビア州を探検したので、その名前が地名として残っているのです。
カナダのバンクーバーは、ブリティッシュ・コロンビア州のほぼ南端にあります。
(このふたつの街の間に、ワシントン州が広がる)
アメリカのバンクーバーは、ワシントン州の南端、コロンビア川に面してあります。
(コロンビア川の南はオレゴン州)
ジョージ・バンクーバー
それで、冒頭の画像でお見せしたブドウですが、ちょっと変わっているでしょ? お尻の方に何かくっついています。こんなブドウがあるんでしょうか。ありません。(だまされた方、ごめんなさい。それとも、見え見えでした?)大きさは、小粒のブドウをやや小ぶりにしたくらい。縦長の方で1センチありません。
わたしが「オレゴン州のブドウ」と呼んだものは、ブドウが垂れているように見えるように、次の画像を切り取って、さらに35度回転させてあるのです。悪いことをする人がいますね。ペシペシ☆
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5a/1f/92724c15f73ceecc1c27bb87fba7ab06.jpg)
2022.09.09撮影
この植物の英名は、でも、実際に、Oregon grape「オレゴン・グレープ」なんです。
葉をお見せします。雨がかかっているんですが、雨がかかっていなくても、葉面がテカテカ光ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/cd/d4b718119a8f946ed88db0eb195c399c.jpg)
2022.08.20撮影
これは、まだ古い、古い葉ではないのでそんなに恐ろしそうではありませんが、それでも、ささると痛いです。剪定には苦労します。なるべくなら触りたくありません。マルチとして落ち葉を移動させようとする時など、この葉の落葉したのが混ざっていて、本当に痛い目にあいます。また、幹(という?)も大変固く、その意味でも、剪定が億劫になります。幹を切ると、オレンジ色がかった黄色い渋のような樹液が出てきます。
花が咲くころの若葉は、赤みがかった黄緑色で、柔らかそうなんですよ。それでも、トゲはしっかりとついています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/8f/ec23df66980f680d525f00dd785bdc96.jpg)
2006.05.08撮影
花の紹介は、明日にしたいと思います。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/3e/4de16151e581c5bcd710d9fd01e618e0.jpg)
2021.07.08撮影
今日ご紹介の植物は、ハックルベリー(Huckleberry)です。英語の huckleberry の berry の部分は、次の berry と同じです。
・ブルーベリー(Blueberry)
・ブラックベリー(Blackberry)
・ストローベリー(Strawberry)
・ラズペリー(Raspberry)
「ハックルベリー」という名称自体は、みなさまも、アメリカの作家、マーク・トウェイン(Mark Twain)の書いた名作に登場する人物の名前として、お馴染みかと思われます。これらの「子ども向け」の小説に登場するトム・ソーヤー(「冒険」の1作目の主人公)とハックルベリー・フィン(「冒険」の2作目の主人公)は、親友です。
1876年出版
「トム・ソーヤーの冒険(The Adventures of Tom Sawyer)」
1884年イギリス出版/1885年アメリカ出版
「ハックルベリー・フィンの冒険(Adventures of Huckleberry Finn)」
ハックルベリー・フィンは、通常、「ハックルベリー(Huckleberry)」をさらに短くして「ハック(Huck)」と呼ばれます。ただ、「ハックルベリー」自体が本名かどうか怪しいものです。なぜなら、huckleberry というのは、「小さくて、重要でないもの」という意味だからです。いくらなんでも、親が、たとえ飲んだくれであっても(ハックの父親は飲んだくれであった)、自身の子どもにそんな名前をつけないでしょう。
マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒険』
植物のハックルベリーの方なんですが、これは、「小さくて、重要でないベリー」ということです。でも、実際には、多くのハックルベリーが動物にも人間にも食べられています。人間の口に美味しいのもたくさんあります。ただ、「小さい」ベリー(のような果実)を十把一絡げに「ハックルベリー」と呼んでいるために、ハックルベリーとだけ言えば、一体どのベリーのことなのかわからない・・・
ハックルベリーと呼ばれる植物は、ツツジ科(Ericaceae)で、2属に渡ります。以下は、例です。black「黒」だの、blue「青」だの、同じような名前が・・・
Gaylussacia(和名はないもよう)
Black huckleberry「黒いハックルベリー」Gaylussacia baccata
Blue huckleberry「青いハックルベリー」Gaylussacia frondose
Bear huckleberry「クマのハックルベリー」Gaylussacia ursina
Vaccinium(スノキ属)
Black huckleberry「黒いハックルベリー」Vaccinium membranaceum
Blue huckleberry「青いハックルベリー」Vaccinium deliciosum
Red huckleberry「赤いハックルベリー」Vaccinium parvifolium
ところで、ここまでが、前置きなんです。すみません。
どうか、もう一度、冒頭の画像をご覧ください。これは赤い実で、ハックルベリーのうちの Red huckleberry「赤いハックルベリー」Vaccinium parvifolium です。
この 「赤いハックルベリー」は、画像で見えるように、ベリーが小枝の下にぶら下がってつきます。次の画像もご覧ください。実の色は、濃いオレンジ色から真っ赤なのまであります。大きさは、6〜10ミリ。丸い葉っぱがかわいいです。細い枝が微妙にくきくきと曲がっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/f8/c9fbb2c773d1079faa55fbd67ca2c1e0.jpg)
2021.07.08撮影
「赤いハックルベリー」はうちには何本かあるのですが、実は、わたしは花を見た、という記憶がない・・・庭にある花が咲けば、大抵は写真撮影するのですが、撮りためた写真のどこにもない。
それで、英語版Wikipedia(日本語版Wikipediaには記載がありません)にお世話になることにしました。以下のリンクをクリックしてウィンドウを横に拡大してくださると、画像が細かいところまできれいに見えます。この記事の画像自体もいいし、画像を使っての画面構成もすごくいいと思いますので、ぜひ、ご覧になってください。
Vaccinium parvifolium(英文+画像)
左下のピンク色の目立つ Fresh leaves and buds(新葉と「ツボミ」)に、わたしはまず目が行きました。え? あのピンクのがツボミだった? いやいや、この英語の buds というのは「花のツボミ」ではなく、「葉のツボミ」のことだろう。
赤い実は見慣れているので、特に見る理由もなく、次には、画像が5枚並んでいるうちの右上の画像を見ました。Blossoms(咲いている花)ですって? これが〜〜???? これ、見たことあるけど、実の若いのだと思っていた。花だなんて思わなかった。
それでも疑い深く調べ続けると、次の記事の上から5番目の画像でも、こんなやや赤みがかった緑っぽい花が出てきました。
Red Huckleberry
これが「赤いハックルベリー」の花だったのか。何年もお付き合いしてきた「赤いハックルベリー」の花を今まで知らないとは、恥ずかしい。見ているけれども、見ているものが花だとは理解していなかったんだ。今は実の季節なので、花との正式な対面は、来年の春まで待つしかありません。
わたしの住むカナダのブリティッシュ・コロンビア州では、「赤いハックルベリー」は、ちょっと山手に入るといくらでも生えています。木全体、枝、葉のつき方、など、姿は優しく美しいです。大きいのは4メートルにも達し、夏に山歩きをすると、山道の両脇に生えているのから頭上に枝が差しかかるのが涼しげです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/93/179145e401d83cd1d7eaf02b135277c6.jpg)
2021.07.08撮影
高度にもよりますが、7月初旬には、もうベリーが赤くなります。そうすると、つまんで食べてみる人も多いんですが、酸っぱいんです。やはり、このベリーも、野生のクマさんや鳥さんたちに残しておきましょう。
ブルーベリーはクマさんもお好き
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/f0/6bc131533eb8b32a2d7040f1b7cb7c35.jpg)
2022.08.21撮影
上の画像に写るイチジクは、今年2番目の収穫。昨日は、ブラックベリー収穫の2日目で、イチジク収穫はしなかったので、今日はイチジクの収穫をしないと熟れすぎて、落っこち始めるかもしれない。
わたしの住むバンクーバーでは、イチジクは、青い実はいくつもいくつもつくのですが、果実の生育が止まる気温にまで下がるのが比較的早いからでしょうか、あ〜あ、あんなに鈴なりなのになあ・・・でも、堅そうだなあ・・・ということになります。この、木に残ったままの青い実が、冬の長雨に当たり、気温が摂氏0度付近をうろうろすると、全部ではありませんが、カビたり腐ったりします。
でも、今年の夏は、例年よりイチジクの熟す速度が速いような気がします。それはなぜ? やっぱり温暖化だと思うんですよね。このまま暖かさ(註:「暑さ」ではない、でも、ここでは「暑い」と言うけれど)が維持されれば、今年は、長めの収穫時期が期待できる?
アメリカ合衆国農務省(USDA)の発行する、植物が必要とする最低気温(hardiness)で地域分けした地図がありますので、ご覧ください。地図の左下は、ハワイ州とアラスカ州、右下はアメリカ統治下にあるプエルトリコです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/ab/0af47e5485f4e7762da87bc7bae0d1d6.jpg)
Hardiness Zone Map
作成者:USDA-ARS and Oregon State University (OSU)
撮影日:2012.08.25
パブリックドメイン
この地図は、地域ごとの長期に渡る最低気温の平均を統計に出し、それに基づき、植物が耐えられる寒さの限界で、地域を分けたものです。「華氏10度ごと」に14区域(ゾーン)に分け、ゾーンをさらにふたつに分けて、低い温度の方を「a」、高い温度の方を「b」、としてあります。寒い方から、「0a」「0b」「1a」・・・「13a」「13b」、と続きます。これらのそれぞれのゾーンを、Plant Hardiness Zone と言うのですが、なんと訳せばいいでしょう、「植物最低耐寒域」?
カナダもこれにならい、地図を発表しています。カナダ自然資源省(英語:Natural Resources Canada、フランス語:Ressources naturelles Canada)が、担当(カナダは、英語とフランス語が公用語です)。
アメリカ農務省の地図とは色の使い方が異なります。そして、表記が「摂氏」になっています。アメリカの使う「華氏」から、カナダの使う「摂氏」に計算し直してあるので、中途半端な数字になっています。
この地図は、カナダ政府が著作権を持っていますので、ここに画像でお見せすることはできません。以下は、カナダの自然資源省のサイトにある、最低耐寒気温の地区分けです。クリックで開かないかもしれませんので、その折には、アドレスをコピペでお使いください。
これらのゾーン(地域分け)が、いつとは定かには知らないのですが(かなり調べたけど、わからなかった、2012年? 2018年? 2021年?)、書き換えられたのです。
ブリティッシュ・コロンビア州なら、地図を拡大して、地域を特定して調べられるサイトがありました。
バンクーバーは、海沿いが「9a」、多くの地域が「8b」、限られた地域で「8a」となっていました。バンクーバーって、前は、「7b」と言われていたんですよね。以下で、「摂氏」での最低気温をご覧ください。
Zone 7 (-17.8 〜 -12.2)
Zone 8 (-12.2 〜 -6.7)
Zone 9 (-6.7 〜 -1.1)
このゾーン表記は、植物のラベルのほとんどになされています。ですから、それを手がかりに、この夏だけしか楽しめないかな、越冬させられるかな、とか、これは楽々越冬するね、とか、考えながら、植物を求めます。
この前、植物屋さんで見かけたものがあります。カキ(次郎柿)の40センチほどのヒョロヒョロくん。バンクーバーでカキを見事に成らせている人がいるのは知っているんです。温暖化でカキも育てやすいか、と、ふらっと手が出そうになりましたが、やめました。「桃栗3年、柿8年」と言います。実がつくようになるまでそんなに待てるか? いや、待てない。待てないだけでなく、すでにある果物だけで幸福である。
では、今日のイチジクの収穫に、庭へ出ます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/38/4d79d7506dadcbe05e587007983695ca.jpg)
2022.08.21撮影
昨日、苦行の末、ブラックベリーを300粒収穫し、洗って冷蔵庫へ入れました。その地獄絵巻は、以下の記事で詳細にご報告しました。
その300粒のうち、30粒だけをお皿にもったのが冒頭の画像。小皿は NIKKO の Double Phoenix。上縁の一番開いたところで約14センチの洋風小皿です。これを夜中に食べることにしました。重労働をしたわたしへのご褒美です。それに、ブラックベリーは、どんどん食べるしかないのです。
このお皿、大好きだなあ、なんて思いながら写真を撮っていたんですが、
* ムシが苦手な方は、次の画像2枚は飛ばして本文だけお読みください。*
ちょっと、何か白いものが(下の画像2枚の真ん中あたり)・・・確実に動いている(2枚の画像中では、体の向きが異なります)ので、ムシに違いない。それも、形と動き方からしてハエの幼虫、はっきり言うと、ウジムシ(だろう)。長さ、3ミリ程度。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/a7/5737c016e81f0cb2ad1784e8578ed291.jpg)
2022.08.22撮影
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/4c/6faf96ce5235ea8c39f70ec7a9e26160.jpg)
2022.08.22撮影
げ? こんなものを食べるのか? しばし考えました。でもね〜〜、ムシなんて、わたしたちが気づかないだけで多くの生鮮食品にくっついているんだと思うんですよ。そして、なんでも「衛生にする」ようになる前は、ムシを知らずに食べていて、そのムシも栄養にもなっていたのかもしれない。ほら、おサルさんもムシ食べますし。
それで、食い気の優っているわたしは、ムシをひとつずつ取って食べることにしました、いや、ブラックベリーの方を食べるんです、ムシの方を食べるのではなくて。ブラックベリーをひとつずつ全ての角度から眺め回して、それから口に入れました。30粒のうち、ムシがいたのは3粒だけ(「だけ」ではなく「も」?)。
これが昨晩のことで、このように生で食べ続けて、食べきれなくなったところで、また、ムシ検査をしながらジャム作りに移りましょう、と思いながら寝ました。
そして、今日。陽が少しかげってきてから、また地獄へ行ってきました。
手に引っかき傷を作りながら実を摘むのですが、今日は、その辺りを観察する気持ちの余裕がありました。見渡してみると、ムシが結構いる。ウジくんだけでなく、シャクトリムシくんらしきムシさんも、緑のアブラムシさんたちも(画像、ありません、カメラを地獄に持っていかなかったので)。
そして、見たくなかったのは、ウジくんの親でしたね。ハエさんがいる、ということは、その子孫がいる、ということで、「ウジムシだろうな」から、「ウジムシである」に判定が変わりました。やっぱり、これだけ甘いものがあったら、誘われて、ハエさん、やってくるのよね、と思いました。
今日は、200粒収穫。昨日取り残したのと、今日取る時間までに熟れたのがあったのです。今日の収穫分は、下の画像。上縁の径が19センチほどの底が丸いサル、あ、違った、ザルです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/f2/aa0eab49af064cb04e10aa824cda5ff6.jpg)
2022.08.22撮影
わたしはムシ類はかわいいと思う方なんですが、ウジくんを食べるのはやっぱりなあ・・・直接の被害はないとは思いますが、気持ちのいいものではありません。
300 - 30 + 200 = 470粒ものブラックベリーを、これからどうすればいいのだ。そして、これからも取れるんだ。「木熟」で実が崩れやすいので、容器に入れ替えする回数はなるべく少なくしたい。それでも、次にうちに来る人にさしあげよう。ウジくんと対面しても平気な人なら。