flight2005

航空機関連の情報をアップしています。今日もナイスなフライトをお願いします。

[ヘリ墜落]操縦士を書類送検(2004年の事故)

2006-09-06 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 2004年2人の犠牲者を出したヘリコプター墜落事故で、元操縦士を業務上過失致死などの疑いで書類送検した。簡単にこの事故を振り返ってみます。
 雄飛航空所属アエロスパシアル式AS350B型JA9445は、2004年6月2日、群馬県前橋市の群馬ヘリポートを離陸し、埼玉県比企郡川島町の川島場外離着陸場で給油した後、写真撮影を実施しながら山形空港へ向かう。
 同機は、山形空港に着陸するため場周経路で待機中、「エマージェンシー・ランディング」(緊急事態宣言)を通報して山形空港へ進入し、11時34分ころ、滑走路01進入端の東側約90メートルの草地に墜落した。
 同機には、機長ほかカメラマン1名の計2名が搭乗していたが、機長が重傷を負い、カメラマンが死亡した。

 ここで「機長がエマージェンシー(緊急事態)」を宣言しているのに、なぜ機長の過失なの?機材のトラブルがあったからエマージェンシーコールしたのでしょう?と普通思いますよね。しかし墜落の原因は以外な事だったのです・・・
「ガス欠」、途中で給油しているのですが、給油するべき量が足らず燃料不足で墜落してしまいました。「経費」「効率」を考え会社を運営する事は大切な事ですが、一番大事な「安全」が損なわれた事について非常に残念です。

※航空・鉄道事故調査委員会公表のファイル(PDF)

(時事通信) - 9月6日14時0分更新
 2004年6月、山形県東根市の山形空港の滑走路にヘリコプターが墜落し、搭乗者2人が死傷した事故で、県警村山署は6日、操縦ミスが原因として、埼玉県桶川市の雄飛航空社員小林大・元操縦士(46)を業務上過失致死などの疑いで書類送検した。
※写真のヘリコプターは墜落したAS350Bと同型機
 

[格安航空会社]韓星航空、来月から金浦~済州線を運航

2006-09-06 | 業界ニュース
<コメント>
 「格安航空会社」と言えば国内にも数社思い浮かぶと思いますが、今回のニュースは韓国の話。使用する機材は小型プロペラ機で定員は60~70名程度。
今回この企画を打ち出した韓星航空は一時経営難から運航を中止していたが、今回の新路線展開を期に経営安定を図っている様子。
[格安]と聞くと「安全」が気になるところ。安くても安全な航空会社と言われるようにお願いしたい。
なお、韓星航空は日本への就航も計画している。

(YONHAP NEWS) - 9月6日13時59分更新
【清州6日聯合】格安航空の韓星航空が来月1日から金浦~済州路線を開設する。韓星航空関係者が6日に明らかにしたもので、今月29日にすでに運航しているATR-72型機の同型機1機を同路線に投入することで建設交通部と協議を進めている。金浦~済州路線は1日4便を運航し、料金は既存の航空会社の70%水準にする計画だ。2号機の就航に合わせ記念行事と、新CIの発表も行うという。
 また、年内に3号機と4号機を受領し、襄陽~金海、釜山~済州の各路線にも就航するほか、日本や中国へのチャーター便運航も計画している。
 韓国初の格安航空として参入した韓星航空は、昨年8月31日に清州~済州路線に就航したが、経営難から一時運航を中断し、今年2月15日から運航を再開している。3月9日からは当初の1日2便から3便に増便している。

<関連情報>
☆ATR-72型機:フランス(とイタリア)の航空機メーカー、ATR製のターボプロップ双発旅客機で、定員は64-72名。

ANA 国際線航空券

[MSFS]シームレス3画面液晶登場!

2006-09-04 | 業界ニュース
 フライトシミュレーターを行っていて、左右の画面が同時に見えたらな~!と思う事はありませんか?
ありませんか?ではなく、絶対に「両サイドが同時に見えたらな・・・」と思われている事と思います。何と画期的な3Dディスプレイが発表されました。
一番の特徴は、ディスプレイ部分に「継ぎ目」がないのです。映し出されるシナリー、計器があたかもコクピットに座った時のように映される事でしょうね。
 フライト・シミュレーターにとって、理想的なディスプレイが発表されました。その名は「Radius 320」
解像度は実に全部連結して4800×1200という超巨大サイズ。対角線で結ぶと実に1.26メートル、モニタ同士の接続部の角度は30度。重さは38キロ、重たい・・・。
しかしシームレスに継ぎ目がないというのはFSの操作上良いのでは。

現在のところ、価格は未定・・・

<関連リンク>
☆画面3つ分でシームレスにつながったLCDディスプレイ「Radius 320」
☆Seamless Displayのホームページ

※フライトシミュレーターのアドオン新製品

[自衛隊ヘリ]無許可で着陸、民間機の離陸遅れる

2006-09-04 | 事故・事件・トラブル
  
※写真左より、地図上での駐屯地と伊丹空港・グーグルアース・着陸したuh-1h同型機

<コメント>
 先月(8月30日)、陸上自衛隊八尾駐屯地を離陸したヘリコプターが、伊丹駐屯地へ着陸する際、管制官から2度にわたり空中で待機するよう指示があったにもかかわらず、内容を勘違いしそのまま伊丹駐屯地へ着陸した。
 伊丹駐屯地と伊丹空港の距離はわずか2キロほど。添付の地図を見て頂くとわかるように、すぐそばなのです。しかも伊丹空港を出発する航空機は、通常32L(小型機は32Rを使用する事もある)から離陸するが、滑走路端から左旋回をするものの、駐屯地の「真上」を通過する事となる。
 今回は、伊丹空港から出発する航空機に一時待機の指示を出し、自衛隊のヘリコプターの着陸、また安全を確認の上、離陸のクリアランス(承認)を出した事により、大事には至っていないが、もし双方が思い違いをし、例えば管制がヘリが空中待機しているものと勘違い(実際はあり得ないが)していたら・・・離陸上昇中の航空機と衝突していたかも知れない。
 今回のような「事故に至っていない重大な過失」について思うのですが、「口頭注意」で終わらせず、事の重大さを再認識し、徹底的に「なぜ?」こんな単純なミスが起こったのか調査し、再発しない「しくみ」を作って欲しい。
 今回の2度にわたる指示無視で考えられる可能性として・・・
・管制官の指示内容自体を理解できなかった(こんな人は空を飛べませんが)
・ヘリの無線機に異常があった(応答しているのでこれもなし)
・親方日の丸なので民間機を待機させた(・・・)
原因究明と再発防止をお願いしたい。

(毎日新聞) - 9月3日2時18分更新
 陸上自衛隊八尾駐屯地(大阪府八尾市)のヘリコプターが先月30日、陸自伊丹駐屯地(兵庫県伊丹市)へ着陸する際、約2キロ離れた大阪空港管制官からの空中待機の指示について、2度にわたって内容を勘違いし、そのまま着陸していたことが分かった。国土交通省大阪空港事務所は1日、指示が聞こえない場合は聞き返すよう八尾駐屯地に口頭注意した。
 同事務所や八尾駐屯地によると、ヘリは広島県の海田市駐屯地を出発。30日午後1時45分ごろ、伊丹駐屯地近くの上空で、管制官から待機指示を受けたが一部を聞き取れず、飛行状況を聞かれたと思い、「最終進入中」と答えた。約30秒後、元の位置に戻るよう指示されたが、別の航空機に対する指示を参考に伝えたものと誤認し、着陸した。
 大阪空港を離着陸する民間機に安全上の問題はなかったが、離陸態勢に入っていた全日空機が滑走路上で約1~2分間待機した。【野田武、遠藤孝康】

(時事通信) - 9月3日2時1分更新
 陸上自衛隊八尾駐屯地(大阪府八尾市)のヘリコプターが、管制官の待機指示を聞き間違え、大阪空港から2キロ余り離れた陸自伊丹駐屯地(兵庫県伊丹市)に着陸したことが2日、分かった。国土交通省大阪空港事務所は八尾駐屯地に対し、指示が聞きづらい場合には、管制官に確認するよう指導した。
 同事務所によると、ヘリは先月30日午後1時40分ごろ、許可を得て大阪空港管制圏に進入。管制官は滑走路上の全日空機離陸のため、上空のヘリにその場待機を2度指示した。しかし、ヘリのパイロットは聞き間違え、伊丹駐屯地に着陸した。全日空機は滑走路上で1、2分待機してから離陸したという。 

<航空関連書籍>
  

[イラン旅客機墜落]着陸に失敗炎上40名死亡か!

2006-09-02 | 事故・事件・トラブル
<コメント>
 老朽化しているツポレフ154型機(Tu-154)がまた墜落した。前回の墜落事故はロシアで乗員乗客全員(171名)が死亡している。
この機材の初飛行は今から約40年前の、1968年10月4日。ボーイング727型機を思い出させるような、機体後部3発エンジンで、フライトエンジニアを要する旧世代の旅客機の印象が強い。現在騒音問題などで、日本国内への就航は禁止されている(8月23にちのブログ掲載)。
 初飛行は1968年で今から約40年前。初期製造の機材が使用されていたとすると、遙か昔に耐久年数を超過している。ボディーの傷みだけではなく、タイヤやサスペンションなどに至るまで就航の安全限度を超えていたと思う。老朽化している機材を使用し続けないとならない政治的な圧力も、事故の原因と伝えられている。
軍用機に改造できるという理由は良くわかるが、人頭的見地から「安全性」の高い機材の使用が出来るようにならないものだろうか。地球に住む一人ひとりが「We are one world」である事を望み認識する日が来る事を願う。


(毎日新聞) - 9月2日1時6分更新
 【テヘラン春日孝之】イラン北東部のマシャド空港で1日午後(日本時間同夜)、イランエアツアーの国内線旅客機(ロシア製ツポレフ154)が着陸に失敗し炎上、国営イラン放送によると、乗客乗員約150人のうち28人の死亡が確認された。死者は最大で40人を超す可能性がある。外国人乗客はいない模様。
空港当局者によると、同機はペルシャ湾岸のバンダルアッバスを出発。着陸時にタイヤの一つが破裂し、滑走路を外れた後に炎上したという。イランエアツアーはイラン航空の関連会社
 イランは長年の米国の経済制裁により、航空機とその部品調達に大きな制約を受け、航空機の老朽化と整備の問題が指摘されてきた。イラン核問題の解決に向け、米欧など6カ国が6月に提示し、イランが先月受け入れを拒否した包括見返り案にも、民間機購入の禁輸解除などが盛り込まれていた。
 マシャドはイランが国教とするイスラム教シーア派の聖地の一つで、国内外から多くの巡礼者が訪れている。

(産経新聞) - 9月2日8時2分更新
 イラン国営テレビによると、同国の国内便旅客機が1日、北東部マシュハドの空港で着陸に失敗して炎上、同テレビはこれまでに30人の遺体が収容されたと伝えた。
 ロイター通信などによると、事故機は南部バンダルアッバス発の国営イラン・エアツアー機。マシュハド空港に着陸の際にタイヤが破裂し、滑走路から横にそれてフェンスに突っ込み、炎上した。機体はロシアのツポレフ機だった。
 同機には乗客147人が乗っていた。テヘランの日本大使館によると、同機に日本人が乗っていたという情報はない。(カイロ 村上大介)

(時事通信) - 9月2日3時1分更新
 【カイロ1日時事】イラン北東部にある同国第2の都市マシャドの空港で1日、国内便の旅客機が着陸に失敗して火災を起こし、国営テレビによると、乗員・乗客148人のうち、これまでに30人の遺体が見つかり、47人が病院に運ばれた。62人は無事だったという。
 事故を起こした航空機は国営イランエアツアーのロシア製ツポレフ154型機で、南部のバンダルアバスからマシャドに到着したところだった。着陸時にタイヤがパンクし、滑走路から飛び出して防護壁に衝突、炎上したという。
 テヘランの日本大使館によると、同機に日本人が乗っていたという情報はない。

(読売新聞) - 9月2日3時6分更新
 【テヘラン=工藤武人】イラン国営テレビによると、イラン北東部の拠点都市マシャドの空港で1日午後(日本時間同日夜)、乗客乗員148人乗りの国内便旅客機が着陸の際に火災を起こし、乗客29人が死亡、43人が負傷した。
 テヘランの日本大使館には、事故機に日本人が乗っていたとの情報は入っていない。
 旅客機はロシア製のTu154で、イラン南部の港湾都市バンダルアッバスからマシャドに向かっていた。
 着陸時に車輪が燃え上がり、機体は滑走路を外れて停止し炎上した。
 イランは米国の経済制裁により欧米製の新型旅客機を購入できず、耐用年数を過ぎた機体も運用している。このため、老朽化した旅客機の墜落事故が度々起きている
※写真は事故を起こしたツポレフ154型機と同タイプの旅客機

<関連リンク>
☆イラン航空(日本語)
☆ツポレフ154型航空機(Tu-154)
☆[ロシア機]ウクライナ東部で墜落生存者なし(8/22)Tu-154型機