[サハリン航空機]管制の指示に従わず着陸機ゴーアラウンド

＜コメント＞
　９日、新千歳空港でロシアのサハリン空港機が管制の指示に従わず、着陸機がゴーアラウンドする事態となった。サハリン機と管制、着陸機を記事から見ると・・・

管制：サハリン機に滑走路手前までのタクシーを許可
サ機：了解し、タクシーを開始。停止線をオーバーする。
管制：着陸機があるため、別の滑走路へ移動するよう指示。
サ機：了解する。が指示に従わず。
着陸機：ゴーアラウンド実施。

　最大の問題は、サハリン機が管制の指示を了解したが、その指示に従わなかった事だ。考えにくい事だが、管制の指示を理解せず、了解とコールしたのか？
こんな事はあり得ないが、そうで無ければ「意図的」に、管制の指示を無視した事になる。
　今回は着陸機の決心高度（ミニマム）手前でゴーアラウンドを宣言し実行したため事故には至らなかったが、もしミニマム後に航空機が管制の指示を無視し滑走路に進入してしまったら・・・と思うとゾ～っとする。
　「今回は事故にならず良かった」ではなく、なぜ管制の指示を無視したのか、徹底して原因を究明して頂きたい。場合によっては離着陸禁止も視野に入れるべきだと私は思う。


（毎日新聞） - 9月11日23時56分更新
　新千歳空港で９日午前１１時４０分ごろ、ロシア・ユジノサハリンスク行きのサハリン航空機が、滑走路前の停止線を約１０メートル越えて停止していたことが分かった。この滑走路に着陸予定だった羽田発の北海道国際航空機に遅れが出た。国交省によると、サハリン航空の機長が管制官からの指示に従わなかったためという。

（読売新聞） - 9月11日21時37分更新
　国土交通省は１１日、北海道・新千歳空港でサハリン航空（ロシア）機に管制指示違反があったと発表した。
　同省は、同航空側に再発防止を求める。
　同省によると、９日午前１１時４０分ごろ、同空港の管制官が、サハリン・ユジノサハリンスクに向けて離陸しようとしていたサハリン航空機（乗員乗客２２人）に対し、同空港まで約２０キロの上空を航行していた東京発のエア・ドゥ機（同２７７人）を先に着陸させるため、滑走路手前の停止線で待機するよう指示。サハリン機はこれを確認したのに停止線を十数メートル越えて止まり、さらに、別の滑走路に向かって前進するよう命じる指示にも従わなかった。

（時事通信） - 9月11日20時1分更新
　北海道・新千歳空港で9日、ロシア・ユジノサハリンスク行きのサハリン航空機（乗客乗員22人）が管制官の指示に反して滑走路に進入し、降下中だった北海道国際航空（エア・ドゥ）機が着陸をやり直していたことが11日、分かった。