
アメリカ、ケンタッキー州のレキシントン空港近郊で、離陸直後の旅客機が墜落し、49名が死亡した。搭乗名簿に日本人2名(光野哲也さん(34)と妻の菜穂子さん)が含まれていた事が発表された。
事故原因として、2本ある滑走路の内、旅客機の離着陸に使用しない短い滑走路に誤って進入し、そのまま離陸滑走を開始。その後十分な離陸速度を確保出来ないまま機首上げを行い、失速し墜落した事が考えられている。
疑問点は多々あるが・・・
(疑問1)機長と副操縦士は、レキシントンのブルーグラス空港への離着陸は始めてだったのか?
(疑問2)離陸許可の後、管制からの訂正、指示などはかなったのか?
(疑問3)進入滑走路の復唱は確実になされ、双方理解していたか?
(疑問4)管制官の指示ミスの可能性はないか?
(疑問5)離陸走行中、機長は滑走路が短く間違いだった事に気がつかなかったのか?
(疑問6)機首上げ速度(Vr)に到達していない状態でなぜ機首上げを行ったのか?
(疑問7)機長は途中で間違いに気付いたが、「何とかなるさ」で離陸を強引に決行したのではないか?
なお、最新情報によりますと、本来ランウェイ22から離陸するところを、誤って26(短い滑走路)を使用したとの事。

亡くなられました魂が平安のうちにありますように・・・
<事故情報詳細サイト>
[Comair Flight 5191 墜落 1]PAXのひとりごとブログ
[Comair Flight 5191 墜落 2]PAXのひとりごとブログ
[Comair Flight 5191 墜落 3]PAXのひとりごとブログ
[NTSBがPRESS BRIEFINGを予定]PAXのひとりごとブログ
[Rwy 22への誘導路が改訂されていた - Comair 5191/27AUG 関連]PAXのひとりごとブログ

【ニューヨーク27日時事】米ケンタッキー州レキシントンで27日、デルタ航空の子会社コムエアー社の旅客機(乗客乗員50人)が墜落した事故で、搭乗者名簿に日本人の乗客2人が含まれていることが分かった。総領事館員2人が詳しい身元の確認のため、現場へ向かった。
ニューオーリンズの日本総領事館が関係当局から入手した情報として、外務省が発表したところでは、搭乗者名簿に名前があったのは建設機械メーカー、住友建機から米国の現地法人LBX社に出向中の光野哲也さん(34)と妻の菜穂子さん(31)。
事故機はジョージア州アトランタ行きのCRJ100コミューター機で、同日午前6時(日本時間同日午後7時)すぎ、レキシントンのブルーグラス空港を離陸したが、その直後に墜落。49人が死亡し、生存者は副操縦士1人とみられている。
専門家らは、同機が2本の滑走路のうち、長さ2100メートルの旅客機用滑走路でなく、1000メートルしかない小型機用滑走路から誤って離陸したため、必要なスピードと高度を確保できずに失速したとみている。
米コムエアー機が離陸に失敗して炎上した事故で、CNNなどは米国家運輸安全委員会(NTSB)当局者の話として、同機が離陸するには距離の足りない短い滑走路を使ったとみられると伝えた。

(Web News) 2006年 8月28日 (月) 12:54
カナダ・ボンバルディア社のCRJ100型ジェット機は、長さ約1050メートルの滑走路から1キロも離れない場所に墜落した。同機は離陸に1500メートルの滑走距離が必要だが、CNNによると管制官の指示した2100メートルの滑走路ではなく、間違って短い滑走路から離陸したらしい。このため必要な速度が得られず、ほとんど浮き上がらないまま落ちて炎上した可能性がある。この滑走路には照明施設がなく、事故当時は雲が覆い、薄暗かったという。
コムエアーはデルタ航空の子会社で、地方空港間をつなぐコミューター航空。事故機に乗っていた乗客の多くは、アトランタから米国内の他都市や海外へ乗り継ぐ予定だったとみられる。同社の発表によると、事故機は01年に就航し、50人乗り。
この事故でただ1人、重体で救出されたのは、同機の副操縦士だという。
(読売新聞) - 8月28日12時26分更新
【ニューヨーク=白川義和】米ケンタッキー州レキシントンで27日、米デルタ航空の子会社コムエアーのジョージア州アトランタ行き旅客機(乗客乗員50人)が離陸直後に墜落、49人が死亡した事故で、搭乗者に日本人2人が含まれていることがわかった。
在ニューオーリーンズ日本総領事館が関係当局から入手した情報によると、日本人2人は米国在住の光野(こうの)哲也さん(34)と妻の菜穂子さん(31)。
光野さんは、住友建機から米国の同社現地法人LBX社に出向していた。レキシントンには多数の日系企業があり、日本人が多く住んでいる。
米国家運輸安全委員会(NTSB)などがフライトレコーダーや現場の状況を分析した結果、事故機はレキシントンのブルーグラス空港の2本の滑走路のうち、長さ2100メートルの旅客機用滑走路を使用せず、長さ1000メートルの小型機用滑走路に誤って進入。
(ロイター) - 8月28日7時12分更新
[レキシントン(米ケンタッキー州) 27日 ロイター] 米ケンタッキー州レキシントンで27日、デルタ航空 の子会社コムエアーの旅客機が離陸に失敗、墜落して炎上し、当局によると乗員乗客50人のうち、パイロット1人を除く49人が死亡した。
墜落したのは、ブルーグラス空港発アトランタ行きのCRJ100旅客機。航空管制関係者によると、同機は民間航空機用ではない距離の短い滑走路を間違って使用したという。
米国家運輸安全委員会(NTSB)およびコムエアーの担当者は、事故原因についてのコメントを差し控えた。
米運輸保安局の担当者は、テロを示すは証拠はないとしている。
(時事通信) - 8月28日3時2分更新
【ニューヨーク27日時事】米ケンタッキー州レキシントンで27日午前6時(日本時間同日午後7時)すぎ、デルタ航空の子会社コムエアー社の旅客機が離陸直後に墜落した。CNNテレビは、乗客乗員50人のうち、49人が死亡したと伝えた。日本人乗客がいたかどうかは不明。
同機は双発の中型ジェット機で、同地からジョージア州アトランタに向かう予定だった。レキシントンにあるブルーグラス空港から約1.6キロ西方の森林地帯に墜落、炎上したという。同機には乗客47人、乗員3人が搭乗していた。
地元大学病院当局者によると、現場から男性1人が搬送され、重体だという。
(読売新聞) - 8月28日3時9分更新
【ニューヨーク=白川義和】米ケンタッキー州レキシントンで27日午前6時(日本時間同日午後7時)過ぎ、レキシントン発ジョージア州アトランタ行き米コムエアー旅客機(乗客47人、乗員3人)が離陸直後に墜落した。
コムエアーは記者会見で、生存者が1人いると明らかにした。他の乗客乗員は死亡した。日本人が搭乗していたとの情報は入っていない。米連邦航空局(FAA)報道官はAP通信に「テロとの関連を示すものは全くない」と語った。空港から約1・6キロの野原に墜落後、炎上した。
FAAによると、墜落機はカナダ・ボンバルディア社製の小型ジェット機CRJ―200型機。
<関連リンク>
☆レキシントン空港(Lexington,Kentucky,LEX)
☆PAXのひとりごと

滑走路の配置を見ると間違いようのない配置に思えるのですが・・・
事故原因が報道されている通りだとすれば、これは管制及びパイロットの怠慢以外のなにものでもないでしょうね。
考えられない原因で大惨事が起こってしまいましたね。
ターミナルを出た機は、時方位7方向へ進みそのまま滑走路へ進入しテイクオフ。
計器のHDGも22へセットされていたと思うのですが、そうなると計器の進路と違う方向へ進んでいる事は一目瞭然。こう考え出すとなぜ26で滑走し、途中で気付き中止しなかったのか疑問だらけです。
上のコメントにもありますが、「ミス」と言ってしまえばその通りですね。残念ながら人間とは「ミス」を犯す動物で飛行機とは「故障」する可能性を抱えた機械です。それらが、大自然を相手に空に舞い上がり、今日の巨大な航空需要を支えている訳です。
恐ろしいことに、「何でこんなこと」というところにミスがつけ入ります。今回もその典型でしょう。
日曜の早朝、外はまだ薄暗く(米国は夏時間)、PFD, NDのheadingに疑問を持つこともなくTakeoff Rollを開始してしまったのでしょう。
多分、当該Crewは22を滑走していると思い込んでいるので、滑走中猛スピードで突如として現れたRunway Endを目にし、『なんてことだ』ととっさに操縦桿を引いたのでしょう。
燃料も積んでお客様もほぼ満席で重い機体は何とか浮き上がったものの、安全離陸速度に達していない機体は程なくStick Shaker(失速警報)がなり、墜落したものと思われます。
決して繰り返してはならない事故ですね。
「思いこみ」「22と信じきっていた」と言えばそれまでですが、決してそれがあってはならない事ですよね。07へタキシングし、チルトを左に切ったら目の前に滑走路が。ローリングテイクオフだったら、管制からも止める術すらなかったかも知れませんね。
ただただ、残念です。ヒューマンエラーが再発しない「しくみ」を徹底して頂き、二度と繰り返す事がないよう願いたいですね。