<コメント>
子会社の合併どころか、JALと旧JASの分離まで噂されている。いったいJALに今何が起きているのだろうか?
まずなぜこんなに業績が悪化しているのか、発表されている事実を確認してみます。
(1)ドル先物予約で未曾有の大損害。何とその額2,210億円!
(2)ホテルへの投資で大やけど。395億円の損失
(3)HSST(高速鉄道)への投資が無駄に?。52億円の投資
(4)JUST社買収失敗。400億円投資で収益はマイナス17億円
(5)シティエアリンク社(ヘリコプター)の負債25億円
(6)個人向けゴルフ会員権を会社が購入?。その額44億円
(7)立派な本社ビル。500億円
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出るわ出るわ!
小さな事?(数億円の無駄金)は記しておりませんが、巨大なものだけでもこれだけあります。内部告発も当然といえば当然。旧態依然とした「日の丸」体制をブチ壊さなければ、JALの復活はない。
不良債権処理ばかりに追われ、体制作りに追われ、結局「安全」は最後にまわされて行く。これが今のJALそのものではないだろうか!
(毎日新聞) - 2月28日3時7分更新
日本航空(JAL)の事業子会社の役員4人が、新町敏行社長ら代表取締役3人に退陣を迫った影響で、10月に予定している国際線と国内線の事業子会社2社の合併を07年以降に先送りする議論が浮上している。内紛で経営陣と社員に亀裂が入った状況では合併効果が期待できないばかりか、社内を余計に混乱させかねないというのが理由だ。経営陣は計画通り合併する方針だが、内紛で曲折がありそうだ。
JALは、02年10月に日本エアシステム(JAS)と経営統合した。現在は、持ち株会社のJALの傘下に事業子会社で国際線運航の「日本航空インターナショナル」(旧JAL)と、国内線運航の「日本航空ジャパン」(旧JAS)がある。
JALは業務の効率化など統合効果を出すために10月に事業子会社の合併を計画している。だが、内紛で経営陣に対する社員の反発が増大。経営の主導権を旧JAL出身者が握ったことへの旧JAS出身者の不満も、内紛で刺激された。
経営陣は「10月合併は既定路線」とし、3月2日に発表する06~10年度の中期経営計画も合併を前提にしている。だが、合併には2社の給与や待遇などの一本化が必要。内紛で新町社長の求心力が低下したことや、「組合問題でただでさえ調整が難しいのに、内紛で協議が進まない」(JAL関係者)こともあり、合併先送り論が社内外で広がりを見せている。
国土交通省は「内紛を収束させて社内を一本化させるのが優先だ」(幹部)と、10月合併にこだわらない考えを明らかにしている。一方、「子会社の合併先送りどころか、旧JALと旧JASとの統合解消に発展する可能性も否定できない」(航空アナリストの杉浦一機氏)との見方も出ている。【瀬尾忠義、坂井隆之】
子会社の合併どころか、JALと旧JASの分離まで噂されている。いったいJALに今何が起きているのだろうか?
まずなぜこんなに業績が悪化しているのか、発表されている事実を確認してみます。
(1)ドル先物予約で未曾有の大損害。何とその額2,210億円!
(2)ホテルへの投資で大やけど。395億円の損失
(3)HSST(高速鉄道)への投資が無駄に?。52億円の投資
(4)JUST社買収失敗。400億円投資で収益はマイナス17億円
(5)シティエアリンク社(ヘリコプター)の負債25億円
(6)個人向けゴルフ会員権を会社が購入?。その額44億円
(7)立派な本社ビル。500億円
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出るわ出るわ!
小さな事?(数億円の無駄金)は記しておりませんが、巨大なものだけでもこれだけあります。内部告発も当然といえば当然。旧態依然とした「日の丸」体制をブチ壊さなければ、JALの復活はない。
不良債権処理ばかりに追われ、体制作りに追われ、結局「安全」は最後にまわされて行く。これが今のJALそのものではないだろうか!
(毎日新聞) - 2月28日3時7分更新
日本航空(JAL)の事業子会社の役員4人が、新町敏行社長ら代表取締役3人に退陣を迫った影響で、10月に予定している国際線と国内線の事業子会社2社の合併を07年以降に先送りする議論が浮上している。内紛で経営陣と社員に亀裂が入った状況では合併効果が期待できないばかりか、社内を余計に混乱させかねないというのが理由だ。経営陣は計画通り合併する方針だが、内紛で曲折がありそうだ。
JALは、02年10月に日本エアシステム(JAS)と経営統合した。現在は、持ち株会社のJALの傘下に事業子会社で国際線運航の「日本航空インターナショナル」(旧JAL)と、国内線運航の「日本航空ジャパン」(旧JAS)がある。
JALは業務の効率化など統合効果を出すために10月に事業子会社の合併を計画している。だが、内紛で経営陣に対する社員の反発が増大。経営の主導権を旧JAL出身者が握ったことへの旧JAS出身者の不満も、内紛で刺激された。
経営陣は「10月合併は既定路線」とし、3月2日に発表する06~10年度の中期経営計画も合併を前提にしている。だが、合併には2社の給与や待遇などの一本化が必要。内紛で新町社長の求心力が低下したことや、「組合問題でただでさえ調整が難しいのに、内紛で協議が進まない」(JAL関係者)こともあり、合併先送り論が社内外で広がりを見せている。
国土交通省は「内紛を収束させて社内を一本化させるのが優先だ」(幹部)と、10月合併にこだわらない考えを明らかにしている。一方、「子会社の合併先送りどころか、旧JALと旧JASとの統合解消に発展する可能性も否定できない」(航空アナリストの杉浦一機氏)との見方も出ている。【瀬尾忠義、坂井隆之】
財務状況悪化の原因は、マネーゲームの失敗もあるのですが、
着陸料がバカ高なことも、忘れてはなりません。
なぜそんなにバカ高になったのかというと、
自民党内閣が、要りもしない空港や高速道路を山のように作り、
それらの建設費の回収を、使用者にも押し付けているからです。
なぜ山のように作ったのかというと天下りが目的です。
天下りは、現役官僚時代に特定の業者に不当に国の金をあげ、退職後にお金をもらうという、時間差のある贈収賄です。
天下り先確保目的といえば、
防衛施設庁で組織的に全発注で官製談合があったのが発覚しましたし、
道路公団で談合があり、その談合が官製談合である疑いが濃くなって来ました(捜査中)が、
被害額は、談合による差額だけではありません。
そもそも建設そのものが不要なものが多数あり、それらは
建設決定そのものが犯罪があって、建設費すべてが丸々被害額なのです。
天下りという名の贈収賄による被害額の穴埋めを、
なぜか、日本の航空会社もやらされているのです。
今、航空機事故で多数の死者が出た場合、
その責任の一部は、天下りという名の贈収賄にもあます。
話は少しそれますが、耐震強度偽装事件よりもずっと前に構造計算書の改竄は、公団住宅でもあったのです。それも1棟だけではなく大半の棟でごっそりと。
(公団(UR)の責任者は、改竄ではなくミスだと言い張っていますが...)
自民党内閣は、裏でこっそりと税金を使って改修し始めており、すでに300億円投入し、500億円投入しても終わらず、建設した業者から回収もできない(賠償能力がない)見込みだそうです。
詳しい話は、このサイトのフォーラムで紹介されています。
http://idpj.net/xoops/index.php
着陸料がバカ高なのは、国家予算のこういう無駄も、関係しているのかもしれませんね。
要請されると、いい格好をしたいから、採算なんて検証もせずに食いつきます。これらの多くが赤字の要因を形成していると考えるのが自然です。
普通の経営センスを持っていれば、おそらく、ここまでの事態には至らないモノと思量致します。
年間100フライトの利用者として、JALが自力で更生することは困難と見ています。
コメント感謝です。
着陸料と天下り、複雑な利害関係が見え隠れします。と言いますか公然の承知にさえなっています。
着陸料といえば、1回100万円近くも取る空港もあれば、1回10万円ほど(重量が違いますから一概には)の空港もありますよね。ただその1回10万円の空港、夢では黒字になるようですが、実際は真っ赤っか!
それと「過去の栄光」にしがみついたプライド体質。経営コンサルタント風に表現すれば、過去にとらわれる企業は必ず倒産する!らしいです・・・プライドもほどほどにして欲しいですね。