押忍、おはようございます。
宿が取れました。
奇跡的に日付けが変わる前に八戸に着きましたよ~い。
今日は何をしようかな?
まぁ急ぐ旅でもない。
ノンビリ適当に行きましょ~!
二段ベッドの安宿に泊まりま~す。

「父さん、いいね!」
「なにが?」
「この雰囲気です。」
「応援団の遠征は、大体こんな感じのとこに泊まるよ。大事なお金だからね。どうせ寝るだけだしね。」
「ふーん。ほほー。」
聞いてないや。
逆上がりしようとしてる。
出来てないし。
父さんは軽々です。
悔しかったみたい。
「靴下脱いだら?アホみたいだよ?」

「父さん?」
「寝ろよ!ビックリするわ!」

「寝ろ~。明日も遊ぶんだぞ?力の限り。」

「眠くないんだよね。」
「あれだけ寝てればね。」
「今、そちらへ降ります。」
「なんで。」
「楽しくて眠れるはずがない。」

「アキレス腱固めぇ!」
「効かぬのだ、トキ。」

おやすみ、禅。
君が卒業したら二人きりで旅に出ようと約束をしていた。
その約束を果たしに来たのだ。
7年前。
二人きりでバイクでキャンプに行ったことがある。
小学生になる前に、と思って。
夏だったから誕生日前の君はまだ5歳だった。

僕の中では変わらない気がしてる。

君が撮ってくれた写真。

君に作ったカレー。

ほら変わらない。

ほら。
変わらない。

さ!
今日はなにすっかなぁ!!
こいつが寝てるうちにガソリンを満タンにしてくるか。
ひひひ。
宿が取れました。
奇跡的に日付けが変わる前に八戸に着きましたよ~い。
今日は何をしようかな?
まぁ急ぐ旅でもない。
ノンビリ適当に行きましょ~!
二段ベッドの安宿に泊まりま~す。

「父さん、いいね!」
「なにが?」
「この雰囲気です。」
「応援団の遠征は、大体こんな感じのとこに泊まるよ。大事なお金だからね。どうせ寝るだけだしね。」
「ふーん。ほほー。」
聞いてないや。
逆上がりしようとしてる。
出来てないし。
父さんは軽々です。
悔しかったみたい。
「靴下脱いだら?アホみたいだよ?」

「父さん?」
「寝ろよ!ビックリするわ!」

「寝ろ~。明日も遊ぶんだぞ?力の限り。」

「眠くないんだよね。」
「あれだけ寝てればね。」
「今、そちらへ降ります。」
「なんで。」
「楽しくて眠れるはずがない。」

「アキレス腱固めぇ!」
「効かぬのだ、トキ。」

おやすみ、禅。
君が卒業したら二人きりで旅に出ようと約束をしていた。
その約束を果たしに来たのだ。
7年前。
二人きりでバイクでキャンプに行ったことがある。
小学生になる前に、と思って。
夏だったから誕生日前の君はまだ5歳だった。

僕の中では変わらない気がしてる。

君が撮ってくれた写真。

君に作ったカレー。

ほら変わらない。

ほら。
変わらない。

さ!
今日はなにすっかなぁ!!
こいつが寝てるうちにガソリンを満タンにしてくるか。
ひひひ。
善き旅を