なんですか?
世の中、秋ムードってか?
なめんじゃねぇよ。
「快適な夏」はこれからじゃい!
エンドレスサマー!
オラの畑の枝豆が、美味しくなって新登場。

さて。
僕、大きくなったら鰻屋さんになりたい。
耳に電話をはさんで、注文を受けながら焼いてる風。
「まいどどうも!特上30000人前?ありがとうございます〜!」

こちらのウナギはチーちゃんが仕入れてきたもの。
ドドンと渡されて、
「え?どうしろと?」
と思っていた当初に比べれば、今は上手いもんです。
なんでしたっけ?
串打ち3年、裂き8年、焼き一生。
赤子が泣いたら、飛んで行け!
でしたっけ?
確かにですね、串打ちは上手くなるのは早かった。
焼くのは難しいね。
西陽も暑けりゃ、炭火も熱い。

この手前の者は館山です。

いい感じじゃないの。

う〜ん。
串が抜けた〜。

採れたばかりの枝豆天国。

奴隷農園の奴隷の方々、主人の母屋で食事の図。

以前にも書きました。
また書きます。
「平先生。うなぎヒョーロン家の平先生。」
「なんでしょうなぎ?」
「うなぎの美味しい食べ方を教えてください。」
「了解うなぎ。非常に簡単うなぎ。」
「先生は、語尾がうなぎなんですねぇ。」
「頭は犬でシッポがうな…」
「それはウナギ犬ですね。話を続けてください。」
「スプーンで食べるうなぎよ。」
「スプーンで?」
「カレーを箸で食べて美味しいとでも?」
「いいえ、カレーはスプーンですね。」
「それと同じことうなぎ。」
「いや、それとこれとは別なお話しですね。」
「おだまりうなぎ!帰れうなぎ!!」
美味しい。

「食べたいのですが〜!」

釣りに行きましたよ。

ピラルク、シーラカンス、メガロドンあたりを狙ってました。
(お子さまへ。ピラルクは淡水魚です。冗談です。)
マゴチが釣れました。
最終的に釣り上げたのはこの方。
そうです、ムッチンです。

先日の東京演舞会。
ご来場頂きました皆様、本当にありがとうございました。
その後の反響もありまして、やってよかったなぁと思っています。
また、どこかでお会いできればと思います!
さて。
高校の頃に入り浸ったラーメン屋さんがなくなってしまう。
実は、僕はすこし先に知らされていた。
「了さん、でも、みんなには黙ってて欲しいんだ…」
「応援団の周りの人だけでも伝えていい?」
「了さんの判断なら…いいよ。」
「わかった!」
でも。
マスターご本人、SNSでお別れの発表をしました。
考えがあってのことだろう。
僕がはじめて「ラーメンハウス レンボー」に行ったのは高校に入学して、定期戦前の雨の日でした。
応援団が厳しくて、思っていたような高校生活とはかけ離れていて、少し嫌になっていた頃。
まだ一人前でもないから、先輩達が着るようなボロボロの学ラン(ボロラン)でもなく、誰が着てたか分からないような「これ着てろ」と渡されたただの古い学ランを着て、慣れない雪駄で鼻緒のところが擦れて皮がむけて痛かった。
雨が寒くて、心もペシャンコ。
(応援団、辞めようかな。)
毎日、そんな風に思っていた。
先輩からお金をもらって、
「なにか温かいものでも食ってこい。」
と言われた。
学食は開いておらず「レンボー」に行ってみた。
「いらっしゃい!」
予想してた店主とは違った。
漫画が沢山ある。
「お!応援団入ったの?一年生?やるねぇ!頑張れよ〜?」
「はい…」
辞めようと思ってるわけで、そんな風に言われるのも辛かった。
今の僕からは想像もつかないぐらいいつも「下」を向いていた。
「なににする?そうだ、君のお名前は?応援団は覚えておかないと。」
初めて僕は自分の名前を名乗って、先輩からもらった500円だとなにが食べられるか聞いた。
「ラーメンかな〜。チャーハンもいけるね〜。了ちゃんね、覚えた!」
「あ、五目焼きそばは…無理か。チャーハンにします。」
「あいよ!」
奥には小さな座敷があって、4人で満席。
僕はカウンターの真ん中あたりに座っていた。
「五目焼きそば好きなの?」
「はい。」
「なんで応援団入ったの?」
「かっこよく見えました。」
「つらい?」
「つらいです。」
「やめちゃダメだよ?応援団やめると、なんか、ダメなんだよ。」
「…。」
「了ちゃんさ、顔がカワイイじゃん?なぁ?」
バンダナを三角巾のようにかぶってる女性はきっと奥さんだとすぐに分かった。
「うん、かっこいいよ。」
「頑張りなよ了ちゃん?モテるよきっと!」
「いやぁ…男子校ですし…」
「二女とか常盤木とか周りに女子校いっぱいあるから大丈夫、大丈夫。」
「……。」
「はい、おまたせ〜。五目焼きそばと半チャーハン。」
言葉が出なかった。
「あれ?間違えちゃった?」
「チャーハン…。」
「あれ?そうだっけ?」
俺またやっちまったよ〜的なことを奥さんに言いながら、マスターは笑ってた。
「いいからホラ、食べな。」
僕はなんか嬉しくて、今思い出しても胸がいっぱいになる。
ポロポロと涙が溢れた。
人の厳しさに疲れていた15歳の僕は、人の優しさで救われた。
「了ちゃんダメだよ泣いちゃ。応援団だろ?」
「はい。」
「定期戦、勝たせてきてよ。応援団が弱っちくてどうすんの?」
「はい。」
「勝ってから泣きなよ。男だろう?」
「はい。」
僕の五月病は、マスターが五目焼きそばで治してくれた。
レンボーの五目焼きそばは、いつまでもあるものだと思ってた。
でも、もう食べられなくなっちゃう。
そのうち僕は髪も伸びて、ボロボロの学ランで後輩を連れて(タバコを吸いながら…)座敷にいた(笑)
最悪だ(笑)
最悪な成長の仕方をしてしもうた。
「了さん!ダメだよタバコは!」
「いいじゃねぇの。」
「ダメだって!俺が怒られるだろうよ!先生来るから!そんな予感がするんだよ!消せ!!」
「分かったよ、分かりましたよ。」
本当に来た。
すげぇよマスターは。
なんでも覚えてるし。
ごめんねマスター。
ありがとうマスター。
二年後。
僕たちは勝った。
連敗の定期戦。
勝てない定期戦は、僕の誕生日の日に勝った。
だから僕は、同じ五月に。
レンボーに五目焼きそばを食べに行った。
「了さん、勝ったね!」
「おう。」
「立派になったなぁ、なんか。風格っつぅの?威厳?わかんねぇけど(笑)」
「そう?」
「どうすんの?」
「どうすっかなぁ?」
「なににするんだよ?」
「なににすっかなぁ?」
「タバコはだめだぞ?今日は来るぞ?先生方。」
「分かってるよ。」
「あのさ?勝ったんだろ?」
「……。」
「了ちゃん。もう泣いてもいいぜ?頑張ったね。」
「うん。」
やっぱり覚えてたか〜。
涙が出た。
色々思い出して、涙が出た。
「待ってな、今作るよ。」
いつも通り、リズミカルにマスターは鍋を振るったり冷蔵庫から材料を出したりする。
「ほい!お待たせ!」
五目焼きそばと半チャーハンだった。
だから、また食べに行ったんだ。
五目焼きそばと半チャーハン。
いつもと同じ。
あの時と同じ。
ありがとうマスター。
誰がなんと言おうとも、世界一美味い五目焼きそばとチャーハンは「レンボー」

店を出る時、いつも言われる。
「了さんは、いつもちゃんとお皿を片付けてくれる。親の育て方が良かったんだろうねぇ。毎度!」
今日は言われなかった。
「了さん、俺、泣きそうだ。」
「まだダメだよ。また来るね。」
まだダメだよマスター。
最後の日まで、ダメだよマスター。
勝ってから泣けって、マスターの言葉でしょうよ。
世の中、秋ムードってか?
なめんじゃねぇよ。
「快適な夏」はこれからじゃい!
エンドレスサマー!
オラの畑の枝豆が、美味しくなって新登場。

さて。
僕、大きくなったら鰻屋さんになりたい。
耳に電話をはさんで、注文を受けながら焼いてる風。
「まいどどうも!特上30000人前?ありがとうございます〜!」

こちらのウナギはチーちゃんが仕入れてきたもの。
ドドンと渡されて、
「え?どうしろと?」
と思っていた当初に比べれば、今は上手いもんです。
なんでしたっけ?
串打ち3年、裂き8年、焼き一生。
赤子が泣いたら、飛んで行け!
でしたっけ?
確かにですね、串打ちは上手くなるのは早かった。
焼くのは難しいね。
西陽も暑けりゃ、炭火も熱い。

この手前の者は館山です。

いい感じじゃないの。

う〜ん。
串が抜けた〜。

採れたばかりの枝豆天国。

奴隷農園の奴隷の方々、主人の母屋で食事の図。

以前にも書きました。
また書きます。
「平先生。うなぎヒョーロン家の平先生。」
「なんでしょうなぎ?」
「うなぎの美味しい食べ方を教えてください。」
「了解うなぎ。非常に簡単うなぎ。」
「先生は、語尾がうなぎなんですねぇ。」
「頭は犬でシッポがうな…」
「それはウナギ犬ですね。話を続けてください。」
「スプーンで食べるうなぎよ。」
「スプーンで?」
「カレーを箸で食べて美味しいとでも?」
「いいえ、カレーはスプーンですね。」
「それと同じことうなぎ。」
「いや、それとこれとは別なお話しですね。」
「おだまりうなぎ!帰れうなぎ!!」
美味しい。

「食べたいのですが〜!」

釣りに行きましたよ。

ピラルク、シーラカンス、メガロドンあたりを狙ってました。
(お子さまへ。ピラルクは淡水魚です。冗談です。)
マゴチが釣れました。
最終的に釣り上げたのはこの方。
そうです、ムッチンです。

先日の東京演舞会。
ご来場頂きました皆様、本当にありがとうございました。
その後の反響もありまして、やってよかったなぁと思っています。
また、どこかでお会いできればと思います!
さて。
高校の頃に入り浸ったラーメン屋さんがなくなってしまう。
実は、僕はすこし先に知らされていた。
「了さん、でも、みんなには黙ってて欲しいんだ…」
「応援団の周りの人だけでも伝えていい?」
「了さんの判断なら…いいよ。」
「わかった!」
でも。
マスターご本人、SNSでお別れの発表をしました。
考えがあってのことだろう。
僕がはじめて「ラーメンハウス レンボー」に行ったのは高校に入学して、定期戦前の雨の日でした。
応援団が厳しくて、思っていたような高校生活とはかけ離れていて、少し嫌になっていた頃。
まだ一人前でもないから、先輩達が着るようなボロボロの学ラン(ボロラン)でもなく、誰が着てたか分からないような「これ着てろ」と渡されたただの古い学ランを着て、慣れない雪駄で鼻緒のところが擦れて皮がむけて痛かった。
雨が寒くて、心もペシャンコ。
(応援団、辞めようかな。)
毎日、そんな風に思っていた。
先輩からお金をもらって、
「なにか温かいものでも食ってこい。」
と言われた。
学食は開いておらず「レンボー」に行ってみた。
「いらっしゃい!」
予想してた店主とは違った。
漫画が沢山ある。
「お!応援団入ったの?一年生?やるねぇ!頑張れよ〜?」
「はい…」
辞めようと思ってるわけで、そんな風に言われるのも辛かった。
今の僕からは想像もつかないぐらいいつも「下」を向いていた。
「なににする?そうだ、君のお名前は?応援団は覚えておかないと。」
初めて僕は自分の名前を名乗って、先輩からもらった500円だとなにが食べられるか聞いた。
「ラーメンかな〜。チャーハンもいけるね〜。了ちゃんね、覚えた!」
「あ、五目焼きそばは…無理か。チャーハンにします。」
「あいよ!」
奥には小さな座敷があって、4人で満席。
僕はカウンターの真ん中あたりに座っていた。
「五目焼きそば好きなの?」
「はい。」
「なんで応援団入ったの?」
「かっこよく見えました。」
「つらい?」
「つらいです。」
「やめちゃダメだよ?応援団やめると、なんか、ダメなんだよ。」
「…。」
「了ちゃんさ、顔がカワイイじゃん?なぁ?」
バンダナを三角巾のようにかぶってる女性はきっと奥さんだとすぐに分かった。
「うん、かっこいいよ。」
「頑張りなよ了ちゃん?モテるよきっと!」
「いやぁ…男子校ですし…」
「二女とか常盤木とか周りに女子校いっぱいあるから大丈夫、大丈夫。」
「……。」
「はい、おまたせ〜。五目焼きそばと半チャーハン。」
言葉が出なかった。
「あれ?間違えちゃった?」
「チャーハン…。」
「あれ?そうだっけ?」
俺またやっちまったよ〜的なことを奥さんに言いながら、マスターは笑ってた。
「いいからホラ、食べな。」
僕はなんか嬉しくて、今思い出しても胸がいっぱいになる。
ポロポロと涙が溢れた。
人の厳しさに疲れていた15歳の僕は、人の優しさで救われた。
「了ちゃんダメだよ泣いちゃ。応援団だろ?」
「はい。」
「定期戦、勝たせてきてよ。応援団が弱っちくてどうすんの?」
「はい。」
「勝ってから泣きなよ。男だろう?」
「はい。」
僕の五月病は、マスターが五目焼きそばで治してくれた。
レンボーの五目焼きそばは、いつまでもあるものだと思ってた。
でも、もう食べられなくなっちゃう。
そのうち僕は髪も伸びて、ボロボロの学ランで後輩を連れて(タバコを吸いながら…)座敷にいた(笑)
最悪だ(笑)
最悪な成長の仕方をしてしもうた。
「了さん!ダメだよタバコは!」
「いいじゃねぇの。」
「ダメだって!俺が怒られるだろうよ!先生来るから!そんな予感がするんだよ!消せ!!」
「分かったよ、分かりましたよ。」
本当に来た。
すげぇよマスターは。
なんでも覚えてるし。
ごめんねマスター。
ありがとうマスター。
二年後。
僕たちは勝った。
連敗の定期戦。
勝てない定期戦は、僕の誕生日の日に勝った。
だから僕は、同じ五月に。
レンボーに五目焼きそばを食べに行った。
「了さん、勝ったね!」
「おう。」
「立派になったなぁ、なんか。風格っつぅの?威厳?わかんねぇけど(笑)」
「そう?」
「どうすんの?」
「どうすっかなぁ?」
「なににするんだよ?」
「なににすっかなぁ?」
「タバコはだめだぞ?今日は来るぞ?先生方。」
「分かってるよ。」
「あのさ?勝ったんだろ?」
「……。」
「了ちゃん。もう泣いてもいいぜ?頑張ったね。」
「うん。」
やっぱり覚えてたか〜。
涙が出た。
色々思い出して、涙が出た。
「待ってな、今作るよ。」
いつも通り、リズミカルにマスターは鍋を振るったり冷蔵庫から材料を出したりする。
「ほい!お待たせ!」
五目焼きそばと半チャーハンだった。
だから、また食べに行ったんだ。
五目焼きそばと半チャーハン。
いつもと同じ。
あの時と同じ。
ありがとうマスター。
誰がなんと言おうとも、世界一美味い五目焼きそばとチャーハンは「レンボー」

店を出る時、いつも言われる。
「了さんは、いつもちゃんとお皿を片付けてくれる。親の育て方が良かったんだろうねぇ。毎度!」
今日は言われなかった。
「了さん、俺、泣きそうだ。」
「まだダメだよ。また来るね。」
まだダメだよマスター。
最後の日まで、ダメだよマスター。
勝ってから泣けって、マスターの言葉でしょうよ。