僕たちは、あの時、生きていた。

僕らはみんな、生きていた。

辛いことが多過ぎる人のように思った。
この人の家だけ、僕は、位牌を見つけられなかった。
でも。
どんなに泣いたって、どんなに辛くたって、僕らは生きていたんだ。
あちこちから、まだまだたくさんの人達が見つかる頃だった。
緊張したし、怖かった。
普通じゃないイカれた感じの世界に疲れた。
でも、彼女の涙に救われたんです。
スコップ団の在り方は、この時に学んだ。
困っていたら助ける。
泣いていたら、そばにいる。
人助けに理由はいらねぇ。

いつでも応援をしてくれていた。
勾当台公園に青空応援団を見に来てくれた。
「娘が生まれて初めて見る応援団が青空応援団で良かったです。」
ってメールくれた。
20年分の約束が残っている。

「平さん、ジンギスカンなら食べるんでしたっけ?」
「食べるよ。」
「では、ご馳走します!ご家族もお誘いして、みんなでジンギスカンに行きましょうか!」
「うん、いいよ。じゃあ、早く治さないといかんのう。」
「はい、こんなのカスリキズですよね。」
「カスリキズだ。」
その約束は、いつかまた天国で。
ジンギスカンでもフビライハンでも何でもいい。
ゆきえさんもおるじゃろうし、賑やかになりそうだね。
僕だけジイさんになってるけど、必ずいつかまた会えます。

お母さんにメールや動画を全部送ると約束して帰ってきた。

最後のメールは、
「私の消灯時間は近いみたいです。」
だった。

毎日電話をくれた。
なんとか、
「平さん」
とだけしか喋れなくなった日。
最愛の娘、智美ちゃんの誕生日11月28日の数日前。
「必ずケーキを届けるから、ちゃんと起きて智美ちゃんと写真を撮るんだよ?根性出せよ?頑張って?ね?もしも~し?お~い!フレー!フレー!おーい?!」
「トモ」
聞いてたのか聞いてなかったのか分からなかった。
でも昨日の夜、見たんだよ。
彼女の枕元の写真立ての中に、上半身を起こしてケーキを囲んでピースをしてる写真。
頑張ったんだなぁ。
その写真を見たら耐え難かった。
ご家族からお話しを頂いた。
「由美子は本当に平さんを心の支えにしていました。トモの誕生日を一つの目標と区切りにしていたみたいで、皆さんの応援の動画を何度も何度も繰り返し見ていました。ボタンも大切に握ったままです。」
「押忍」
「青空応援団の団員、皆様にもよろしくお伝え下さい。お願いします。」
「押忍。ボタン、一緒に青空に持って行って下さい。」
智美ちゃんは信じられないようだった。
「由美子?トモってもう一度呼んであげて?」
と言うおばあちゃんの涙を心配していた。
車に乗り、いつもの何倍もの時間をかけて帰った。
一人になったら、やっと涙が出てきた。
体の震えは止まったけど、なんか気持ちの震えが止まらん。
団員からメッセージがドンドン届いた。
「押忍」
だけ。
押忍、押忍、押忍、押忍…
「あんたは全力だった。信じられないくらい。」
及川はそう書いてくれた。
押忍。
僕、智美ちゃんに絵をもらったことがあります。
海の中で、みんなを応援してるヒトデ団長。
こうしてみんなを応援して友達を増やしていくそうです。

しっかりしなくちゃ。
今日も明日も応援がある。
ヒトデ団長に負けてられない。
毎日が大切。
毎日を大切に。
ずっと続くことなんて、ない。
都度、大切に生きよう。
青空のような男に。
青空のような男になりたいのです。
もう、意地悪な人や、訳わからない人なんて放っておいていいよ。
命とは時間だと思います。
時間を無駄にしてはいけません。
それは、命の無駄使い。
命は買えない。
燃やし尽くすしかない。
天国からは見えてるさ。
見てろ。
見えるか?
見てろ。

僕らはみんな、生きていた。

辛いことが多過ぎる人のように思った。
この人の家だけ、僕は、位牌を見つけられなかった。
でも。
どんなに泣いたって、どんなに辛くたって、僕らは生きていたんだ。
あちこちから、まだまだたくさんの人達が見つかる頃だった。
緊張したし、怖かった。
普通じゃないイカれた感じの世界に疲れた。
でも、彼女の涙に救われたんです。
スコップ団の在り方は、この時に学んだ。
困っていたら助ける。
泣いていたら、そばにいる。
人助けに理由はいらねぇ。

いつでも応援をしてくれていた。
勾当台公園に青空応援団を見に来てくれた。
「娘が生まれて初めて見る応援団が青空応援団で良かったです。」
ってメールくれた。
20年分の約束が残っている。

「平さん、ジンギスカンなら食べるんでしたっけ?」
「食べるよ。」
「では、ご馳走します!ご家族もお誘いして、みんなでジンギスカンに行きましょうか!」
「うん、いいよ。じゃあ、早く治さないといかんのう。」
「はい、こんなのカスリキズですよね。」
「カスリキズだ。」
その約束は、いつかまた天国で。
ジンギスカンでもフビライハンでも何でもいい。
ゆきえさんもおるじゃろうし、賑やかになりそうだね。
僕だけジイさんになってるけど、必ずいつかまた会えます。

お母さんにメールや動画を全部送ると約束して帰ってきた。

最後のメールは、
「私の消灯時間は近いみたいです。」
だった。

毎日電話をくれた。
なんとか、
「平さん」
とだけしか喋れなくなった日。
最愛の娘、智美ちゃんの誕生日11月28日の数日前。
「必ずケーキを届けるから、ちゃんと起きて智美ちゃんと写真を撮るんだよ?根性出せよ?頑張って?ね?もしも~し?お~い!フレー!フレー!おーい?!」
「トモ」
聞いてたのか聞いてなかったのか分からなかった。
でも昨日の夜、見たんだよ。
彼女の枕元の写真立ての中に、上半身を起こしてケーキを囲んでピースをしてる写真。
頑張ったんだなぁ。
その写真を見たら耐え難かった。
ご家族からお話しを頂いた。
「由美子は本当に平さんを心の支えにしていました。トモの誕生日を一つの目標と区切りにしていたみたいで、皆さんの応援の動画を何度も何度も繰り返し見ていました。ボタンも大切に握ったままです。」
「押忍」
「青空応援団の団員、皆様にもよろしくお伝え下さい。お願いします。」
「押忍。ボタン、一緒に青空に持って行って下さい。」
智美ちゃんは信じられないようだった。
「由美子?トモってもう一度呼んであげて?」
と言うおばあちゃんの涙を心配していた。
車に乗り、いつもの何倍もの時間をかけて帰った。
一人になったら、やっと涙が出てきた。
体の震えは止まったけど、なんか気持ちの震えが止まらん。
団員からメッセージがドンドン届いた。
「押忍」
だけ。
押忍、押忍、押忍、押忍…
「あんたは全力だった。信じられないくらい。」
及川はそう書いてくれた。
押忍。
僕、智美ちゃんに絵をもらったことがあります。
海の中で、みんなを応援してるヒトデ団長。
こうしてみんなを応援して友達を増やしていくそうです。

しっかりしなくちゃ。
今日も明日も応援がある。
ヒトデ団長に負けてられない。
毎日が大切。
毎日を大切に。
ずっと続くことなんて、ない。
都度、大切に生きよう。
青空のような男に。
青空のような男になりたいのです。
もう、意地悪な人や、訳わからない人なんて放っておいていいよ。
命とは時間だと思います。
時間を無駄にしてはいけません。
それは、命の無駄使い。
命は買えない。
燃やし尽くすしかない。
天国からは見えてるさ。
見てろ。
見えるか?
見てろ。

あなたはそれを言い続けてる。
たぶん、自分に言い聞かせるように。
だから、もう、全部、
よくやった。
約束を残せる生き方でいよう。
心からお祈りいたします。
宮城に来て、なにを感じてなにをしたいのか?
傍観者でいるのか、今を感じて生きるのか?
一言一言が魂にびりびりと響いています。
想うだけか、行動するか
今できることやるだけです。
涙が止まらない。
押忍
手を合わせることしかできませんでした。
少しずつ宮城の町がわかってきました
だからなんだと言われても困りますが・・・
応援させていただきます。
あぁ…こんなにも苦しく、悲しいのかと…。
あのとき、こんな経験をした人が2万件もあったのかと、思ったよ。
体調も崩れた。血圧が見たことないような数字をだして医者にいってしまった。
心と体って本当につながってるんだなぁ、って思った。
今も時々心臓がキュウっとなる。ヤバイな…と思いつつも、まだ俺はちゃんと憶えてる、となぜか安心している自分もいる。
献身的に看病するご家族を近くでみていて、パンクするんじゃないかと心配になり「今日は私がみてるので、たまには早めに帰ってゆっくりしてくださいね」と言うことも度々あった。今でも、俺がこんなに苦しいのだからご家族はどれほどつらいだろうと、まさか壊れてしまわないかと心配になる。
まるで砂の城、砂の器を守っている気持ちだった。
砂の城壁が崩れないように両手をひろげて全身で支えてるのに届かないところが崩れてくる。
両手のひらで壊れないように包んでいるのに、指の隙間から砂がこぼれていく…。
自分は無力なのか…と、どうしたらいいんだろう…と。
それでも頻繁に顔をだせたことは良かったと思っている。しかし一方で、もっと何か出来たんじゃないかと悔やむことが今もある。
もし機会があったら大野更紗さんの「困ってる人」という本を読んでみてほしい。
(けして悲しい本ではないです)
人は病に倒れ、長く病床に伏すと、周りから人が離れていくことがある。
だから、俺はできるだけ通うようにしていた。
あなたは一人じゃない、決して孤独ではないのだと 知って欲しかった。
。
由美子さんの近くに了さんがいてくれてよかった。
青空応援団がいてくれてよかった。
由美子さんも智美ちゃんもお母様も孤独ではなかった。間違いなく味方がいた。
残されたご家族にかけられる言葉など私にはありません。
それでもせめて、その悲しみに想いを添わせていただければと思います。