昼間、現場にて雪がちらつきました。



シャシャシャシャーーって音がしたので外を見ると雪が山から風に乗ってきたのかな。
大家さんのおばあちゃんがそれを見上げてニコニコしていたら、おじいちゃんが上着を持ってきておばあちゃんの肩にかけてあげました。
二人で雪を見ていた。
僕はそれを見ていた。
そして、なんだか泣きそうになりました。
愛だな、愛。
気持ちが嬉しくなったのだと思います。
話は長いし、何言ってるか4割は分からないし、耳が遠いから2人とも僕の言ってることは半分ぐらいしか伝わらない(笑)
それでも、なんかかわいがってくれてる。
リンゴをむいて持ってきてくれたり、クルミを山のようにくれたり。
そんなおじいさんは昔は電気屋さんで、結構なんでもやれる人。
僕の手作り看板を褒めてくれました。
「かっこいいなぁ。これアンタのアイデアがい?」
「はい、そうです。」
「アクリルがい?」
「うん。」
「うまくやったなぁ〜」
「そうでしょ〜」

「やるもんだな、しかし。見違えちゃったよ。」
「うん。あと一息、頑張ります。」
「これ壁紙?」
「うん、壁紙。」
「これは?」
「そっちは木だよ。」

「こういう大工さん、滅多にいないよなぁ。マボいっちゃ。(素敵だね)」
「マボイでしょう?(素敵でしょう?)」
たしかに。
かっこよくなってきたぞ。
もうちょいカッコよくなります。
いや。
まだまだカッコよくなります。
