いい庭の日

いい庭の日です。
いいフランスパンの日でもあるそうです。

そして、今日はともみちゃんのお誕生日。
僕と橋浦先輩にとっては約束の日です。

ともみちゃんは9歳になります。

おめでとうの日です。
昨日も今日も明日も明後日も、誰かの誕生日。
毎日、誰かの誕生日。
毎日が誰かにとっては、なんでもない日だったり、特別な日だったりと相対的です。

小さいこと。
大きいこと。
そんな言葉があるけれど、大きなことをやろうとする。
これを別に否定はしない。
知ったかぶりで何もせず、眠るように生きるより幾分マシだとも思う。
でも、経験上、大切なことが見えなくなるという副作用もある気がする。
大切なことを差し置いてでもやんなきゃないことってなんだろう？
忙しいとは心を亡くすと書く。
心が死ぬのか。

では死ぬ前に考えておく必要がある。

忙しくなる前に、大切なことの順番を考えておいた方がいいのだと思う。
しかし、実際は誰もそれをしない。
どこか大枠で捉えて本質を捉えない者にも似てる。
森を見て木を見ずのような。

僕は木を見て、森を把握できる人になりたい。

自分の命や家族との時間。
一つ一つの約束や一人一人の人生。
仔猫の命も犬たちのことも。

2万人が亡くなった震災が一件発生したかのように言われて頭に来たんだった。
一件の悲しい出来事が、2万件も起きたのだ。
悲しみの底にいた人は2万人どころではない。
悲しみを乗り越えようとしてる人は2万人どころではない。

大枠で知ったかぶりをするのは、やっぱりよくない。
僕は、そう思う。

大きい小さいではないのだ。
なにが大切なことなのか。
大切の順番はなんなのか。
そこの順番を守り抜く人が増えれば、きっと幸せは伝播する。

難が多くても、有難い方がいい。
無難だなんて、僕はごめんだ。

「行って来まーす。」
「おーう。」
「先輩、腹減った。」
「マドレーヌ持って行け〜い。」


ともみちゃんは、年々照れちゃうみたいです。
「平さん来たのに！」
「怒らないであげてちょ。」

コタツで宿題。
エラいエラい。


少しだけパーチーに参加して、僕たちは帰って来た。

当たり前のことは、とても特別なこと。
電気が点く。
君がいる。
ごはんが食べられる。
お風呂が沸いている。
君がいる。

君がいる。

誰もかれも、ハッピーバースデー。
smile for birthday

笑顔の多いパーティでした。