僕の消灯時間まで

ブログの引越しをしました。
愛する方々へ、遺書のように。

エイジさんのこと

2015-09-27 19:43:30 | 日記
ハワイウォーター社長のエイジさん。
若い頃から、エイジさんは僕のことを気にかけてくれたり、遊びに連れて行ってくれたりした。
僕はそれこそ、あちこちのお客さま達にハワイウォーターを紹介しまくって、皆とエイジさんが仲良くなっていくのを見ていた。
彼は、
「アイツと付き合うなら、お前との付き合いはやめる。そんなことを言う奴は絶対にダメだから。平さんは頭いいけど、俺ぁ頭悪いからルールを決めてんの。信用する人を間違えちゃいけないよ?人がいいからね、平さんは。」
と会う度に言っていた。
いつしか僕もそう思うようになった。
「気に入らねぇと思ってても、礼儀正しく距離をおいてさ、へらへらしてればいいの。ノラリクラリ。真面目過ぎちゃうからなぁ平さんは。だから信用してんだけどね。平さんの悪いところは人を信用し過ぎるところだ、絶対。」
いつもいつもありがとうね。

いつでも人の悪口を言わない人だった。
でも、僕といる時は違った(笑)

なんでも相談してくれたし、なんでも相談をした。
ジャックジョンソンのライブに、クルーとして参加させてもらった。


そんなエイジさんに、お茶をしないかと誘われた。
「俺さ、癌なんだって。」
「マジで?え?大丈夫なんでしょ?」
「分かんねぇけど、怖いんだよ。」
「そりゃそうだ。どうしたらいい?」
「どうもしなくていいっすよ。退院したら、飯でも行こうよ。」
「そうね、なんでも付き合うからね。とにかく、頑張って。」
「平さん。スコップ団、ありがとね。こんなに付き合い長いのに言えてなかった。誇らしかった。海、最近入ってねぇんだけど、海はいいよね。」
「治ったらさ、サーフィン行こう。」
「そうだね、じゃあね。」
その後、僕はエールをした。
本人に届かなくてもいいから、動画を撮っておいた。
その時はまだ、見せる時じゃない気がしていたから。
ただ、応援したかった。

その後。
さすが、エイジさん。
エイジさんは無事に退院し、元気になって帰ってきたんだ。
「平さん、お茶すっぺ。」
「いいよ!おかえり!」
僕と千田とヌマチンとエイジさんでお茶をした。
「エイジさん、俺さ、応援してたんだよ。コソコソと。元気になったからこそ、見てもらいたいんだ。」
http://youtu.be/VBuYsJuztyU

エイジさん、泣いた。

そして、ニヤっと笑って、
「サイコー。。。」
って言ってた。

「平さんさ、今回はさ、俺さ、また東京に行って治療するんだけどさ、、、」
「これ見て頑張ってよ。」
「うん。そうね!元気もらった!よし!ありがとうね!」
車を見送った。
「いい人っすね。」
「爽やかな人っすね。」
「うん、ずっとあんな感じ。あのさ、お前らさ、なんか、もう二度とエイジさんに会えねぇ気がするんだ、俺は。」
「気にかけておきます。」
「嫌な予感がするんだよ。」
「分かりました。」

僕の家にはハワイウォーターのものがいっぱいある。
デザインしたポスターやフライヤー、ボトルなんかもゴロゴロしてる。


エイジさんは、昨夜、亡くなりました。

かっこいい人だった。
表裏のある人で、人間臭くて、でも、敵を作らない。
「俺、卑怯者にはなりたくないけど、八方美人だからさ!」
とニヤニヤ笑うエイジさん。

ありがとうございました。
「平さん、いつかハワイ行こうね。」
「行こうね。」
「ノースショアからさ、西側を下ってワイキキまでドライブしよう。」
「俺、したよ?エイジさんに言われて。」
「それを一緒にしたいんですよ!」
「しましょう!」
「平さん、死んだら人はどうなるんだろう?」
「生きてないってだけで、なんとかなるんじゃない?」
「なんとかなるかぁ!」
「なんとでもなるさ。がんばってね、エイジさん。」
「大丈夫、携帯に青空応援団が入ってるから。」
「じゃあ、平気だね。」
「応援団、いいね。本当にいい。青空って名前がいい。ありがとう平さん。」
「頑張れエイジさん。」
「うん、ありがとう。」

エイジさんの最期のメール。
[平さん、お疲れ様!この前会ってパワー分けてもらったんで大丈夫。お気遣いありがとうー!
ブログ見てたよー 道中気をつけて‼ ]

最期のお別れに行くよ。

エイジさん、何故かホタルを見に行ったっけね。
今年は見に行かなかった。
好きなバンドを教え合ったりしたね。
ザックは元気かね、ザック。
ライブも来てくれてありがとう。
ハワイウォーターをアホのように消費していた、ゆきえさんもおるから平気だね。

天国は青空にあるのじゃろうか。
天国は青空の先にあるのじゃろうか。
二人に見られていても恥ずかしくない男でありたいと思います。

押忍。

追記
エイジさん。
僕ね、やっぱり寂しいよ。

29日火曜
17時30お通夜
若林典礼てんれい会館
30日水曜 告別式
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涙は

2015-09-27 15:00:13 | 日記
山形県立中央病院。
今日の応援は病院で。
「あおやぎまつり」というお祭りに呼んで頂いた。
こちら井筒団員の職場でもあり、その縁で。
井筒団員は保志団員の同級生で、僕らの高校の先輩にあたるわけです。

一番左から、井筒団員、村上団員、佐々木団員。


デビュー戦の二人も、素晴らしい迫力と共にエールを切りました。


鼓舞からの蒼天、六尺、三尺。
団長の檄。
希望者へのエールと続く。
手を挙げた方のお名前を聞き、団員に指示をし、エールをする。
「三尺、板橋。」
「おぉす。」
もう目配せすら、僕たちには必要ない。
高校時代なら全員が3年生だからね。
もう、そんなになる。

一年生達のエールも済み、医師として働く井筒団員をなんとなく残していた。

「次で最後にする。」
副団にそれを伝えて、おじいさんが手を挙げた。

「鈴木です。」
まっすぐに名乗り、立ち上がる。
明日に大手術を控えた鈴木さん。

「よし、井筒。」
「押忍、六尺、頑張れ鈴木でいきます。」
「押忍」

「がーんばれ!鈴木!」
「奮え奮え奮え奮え奮え!」
「がーんばれ!鈴木!」
涙がボロボロと溢れていた。
こちらの声も震えそうになった。

不安だったのか、怖かったのか。
寂しかったのか、辛かったのか。
僕らにはとてもとても彼のこれまでの人生は想像は出来ないけれど、少しの時間、僕らは彼の伴走をした。
「鈴木ファイト~!」
「大丈夫じゃあ!」
「絶対大丈夫、頑張れぇ!」
エールを終えた後に団員がそれぞれ檄を言いまくる数秒間が好きだ。


泣いても怒鳴る。

声帯はそうすれば震えない。

とてもいい応援でした。

外に出ると待ち構えていたオジサン。
会社のお偉いさん。
「応援を依頼したい。息子を亡くした社員が…」

こうして、人のやらなきゃいけないことって伝播してくんだ。

世の中、変えてやる。
青空応援団、全員が教科書に載るようにしてやる。

井筒団員からメッセージが届いた。

「本当に生きる希望と、頑張って手術を乗りきるんだという元気を頂いたとのこと。涙目に感謝の言葉を頂きました。」



帰りに、山形でとり中華を食べて帰ってきたよ。


知ってる?
とり中華。
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