ハドリー・チェイスの No Orchids for Miss Blandish(1939年)読了(邦題『ミス・ブランディッシの蘭』)。
金持ちの令嬢がパーティ帰りに誘拐された。地元のギャングの仕業と見られたが、警察の捜索もむなしく、令嬢の行方は杳として知れない。しびれを切らした父親が、地元の私立探偵デイヴ・フェナーを雇う。すると、どうやらまた別のギャングが裏で糸を引いていたことが分かる。ギャング顔負けのタフガイ、フェナーの行く先々で降る血と暴力の雨。令嬢はいずこに、彼女の運命は・・・
著者はイギリス人で、ダシール・ハメットやレイモンド・チャンドラーより少し後の世代。アメリカのハードボイルドを意識したこの作品は、当時はあまりに刺激的すぎたのだろう、初版は本国で発禁処分になったとか。確かに派手なドンパチはハメットに通じるものがあり、ある程度結末が見えるなかで「次、来るぞ、来るぞ」という期待感があって、読むのが純粋に楽しい。
James Hadley Chase,
No Orchids for Miss Blandish
(Kindle)
金持ちの令嬢がパーティ帰りに誘拐された。地元のギャングの仕業と見られたが、警察の捜索もむなしく、令嬢の行方は杳として知れない。しびれを切らした父親が、地元の私立探偵デイヴ・フェナーを雇う。すると、どうやらまた別のギャングが裏で糸を引いていたことが分かる。ギャング顔負けのタフガイ、フェナーの行く先々で降る血と暴力の雨。令嬢はいずこに、彼女の運命は・・・
著者はイギリス人で、ダシール・ハメットやレイモンド・チャンドラーより少し後の世代。アメリカのハードボイルドを意識したこの作品は、当時はあまりに刺激的すぎたのだろう、初版は本国で発禁処分になったとか。確かに派手なドンパチはハメットに通じるものがあり、ある程度結末が見えるなかで「次、来るぞ、来るぞ」という期待感があって、読むのが純粋に楽しい。
James Hadley Chase,
No Orchids for Miss Blandish
(Kindle)