エラリー・クイーンの The Roman Hat Mystery(1929年)読了(邦題『ローマ帽子の謎』)。
ブロードウェイのローマ劇場の客席で、一人の弁護士が毒殺された。彼の持ち物で唯一、シルクハットだけが見当たらない。
なぜシルクハットなのか?事件直後、完全に封鎖された劇場から、どうやって消えたのか?犯人の目的は・・・?
ニューヨーク市警のクイーン警視とその息子エラリーが挑む怪事件。状況証拠や証言が限られるなか、そこから論理的な推理を諄々と紡いでいく様は、これぞ推理小説という感じがする。
前回の『Yの悲劇』でも感じたが、397頁もありながら、途中で読み飛ばしたり端折りたくなる箇所がひとつもない。
エラリー・クイーン、相当面白い。少し続きます。
Ellery Queen,
The Roman Hat Mystery
(MysteriousPress.com)
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