「このマンガが凄い2015 オンナ部門第2位」にもなった東村アキコ著「東京タラレバ娘」。その第2巻が発売された…ということで、東村ファンの私、早速購入して一読。
ストーリー方は、そんなにイケていないはずじゃないのに気づいたら33歳になってしまった倫子とその仲間達。6年後の東京オリンピックまでには結婚したいと焦るがうまく行かない。そんな時、年下のモデルKeyが現れ、ズバズバと自分達の駄目さ加減を指摘されて…というストーリーなのだが、今一番乗っている東村アキコ氏の女性に対する鋭い視点と笑いが今回もさく裂、一気に読み切ってしまった。
完全に女性主導で廻っており、ちょっとでも女性に対して厳しいことを言うものなら、大バッシング…みたいな感じになっている我が日本。そんな世の中だからこそ、女性に対してズバズバって感じの「東京タラレバ娘」が受けるのだろう。(東村さんしかこんな漫画描けないよ…。)
元祖草食系の私など、恋愛や結婚に関して語る資格はない人間…と自覚しているが、あえて非難覚悟で言わせてもらえば、今の日本、女性から男性への要求が過大になり過ぎているのではないだろうか。
私が若かったバブル時代、三高(高収入、高身長、高学歴だったかな?)とか言う言葉が流行ったものだが(まぁ、あれはジョークだったと思うけど。)、今は「三平(さんぺい)」ということで、平均的な年収、平均的な外見、平穏な性格、という男性が人気らしい。
なんか、一見ハードルが下がったように見えるのだが、求める年収は680万円以上(東京でも年収600万円以上の若い独身男性は3.5%しかいないらしい。)とか、「全然、平均じゃねーだろ。」って感じだし、だいたい、本当に平均で良いと言っても、条件三つ出せば、それを全部クリアーする確率は1/2の3乗で12.5%、4つ付ければ6.25%、5つなら3.125%…って言うのは小学生でも出来る計算であって、「自分はそれに入っているんですよね?」と毒づきたくなる男性も多いのではないだろうか。
結婚まででなく、結婚してからも男性への要求は厳しく、イクメンなどと言う言葉が定着して久しいが、それは平均以上の働き、稼ぎあっての話であって、「年収は100万円、家事育児はやりますので、カミサン、稼いできてね。」ではやっぱりダメだしされるんだろう。(本当に男女平等なら容認されると思うのだが…。)
仕事バリバリやって稼ぎ、家事・育児やって、休日には家族のために過ごす…「そんなスーパーマンのような生活、ムリポ…。」というのが多くの男性の本音だろう。
最近ネットで「結婚『コスパ悪い』『恋愛の価値』低下」という記事が話題になっていたが、「もう俺は降りるよ…。」という感じで、若い男性は恋愛にも結婚にもしらけきっているんじゃないだろうか…。やっぱり、そんな風潮に渇!!を入れる必要がある…ということで、本音ズバリの「東京タラレバ娘」には今後も期待したい…と思う次第である。