りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

第19回 新潟ジャズストリート開催前夜Ⅱ なってはいけない職業…、それはジャズ・ミュージシャン。

2012-01-20 22:31:13 | ジャズ

    先日、「ありがとう、コンチェルトさん・メモリアルイベント」で多くのアマチュア・ミュージシャンの方とお話しさせていただき、楽しい時間を過ごさせていただいたのだが、その時、しきりに話に出たのが、「音楽を職業にするって(経済的に)割に合わないよね。」と言う話。

  「小さい頃から莫大な費用、時間を掛けてレッスンを続け、音楽大学を出たとしても、安定した職を得、音楽で食べていける人というのはほんの一握り…。」という話は「まぁ、需要と供給の関係で、それはしょうがないでしょ。」と私は思っていたし、今もそう思っているのだが、ご本人達の口からライヴな話を聞かされると、「う~ん、確かに大変だよな…。」と思った次第。

 しかし、思うにクラシックなら、まだ数は少なくともちゃんとしたと言うか、正規の職業ポストと言うものはある訳で、まだマシなような気がする。それに対し、ジャズ・ミュージシャンなどは、なってはいけないというか、目指してはいけない職業の最右翼ではないだろうか?(職業と言えるのかも疑わしいけど…。あと、これに続いて目指してはならないのは、おそらく人文系の大学研究者だろう。)

 ジャズのミュージシャンなどは本当に超一流のミュージシャンでも食っていくのが大変な商売で、ビンボー話のオンパレード。

   日本だと有名ミュージシャンでも、月10~15ステージで、収入は10万円アンダーが当然という話を聞く。ちょっと売れているミュージシャンだとライヴの本数が入っている為、安定的なバイトが出来ず、かえって貧乏になる「ライブ貧乏」と言う言葉があるとのこと。

 まぁ、こんなのは少し考えてみれば、当たり前と言えば当たり前、構造的な問題であって、ジャズはマイナー・ミュージック、CD買ったり、ライヴハウスに行ったりする人が圧倒的に少ないのだから、もうこれはしょうがないのである。

  ジャズ・ミュージシャンも貧乏生活になるのは百も承知で、それでもミュージシャンになっちゃた人達な訳で、「まぁ、しょうがないわな…。」と言う気がもするし、気の毒と言えば気の毒なのかもしれないが、つまらない仕事をこなして、日々汲々とし、ちょっとした安定を手に入れて、その対価として、気楽に音楽と接している私のような人生の方が良いのか、なかなか難しい問題だ。

 あんまり考えると、明日の新潟ジャズストリートを純粋に楽しめなくなるので、ここらで寝ることにしたいと思う。


第19回 新潟ジャズストリート開催前夜。

2012-01-20 22:00:08 | ジャズ

  新潟が誇る一大イベント、新潟ジャズストリートを前に、どのコンサートに足を運ぶか、公式HPタイムスケジュールを見ながら検討を行う。(無論、酒を飲みながらだが…。)

http://www.niigata-jazzstreet.com/

  今回は子供の授業参観が重なってしまい、昼酒を入れてほぼ一日楽しむ…という訳にはいかないのが残念だが、可能な限り、多くの会場を廻りたいと思っている。
 
 音楽ファンの中には、とにかく最高峰、超一流のプロ・ミュージシャンのコンサートしか足を運ばない…と言う方もおられるだろうし、それも一つの楽しみ方だと思うのだが、私はベルリン・フィルから地元のアマチュア・ミュージシャンまで節操なく足を運ぶタイプ。新潟ジャズストリートは多くのプロ・ミュージシャンも来県するが、このイベントに標準を合わせて練習している地元アマチュア・ミュージシャンの祭典でもある。

 アマチュア・ミュージシャンを聴く楽しみは恥ずかしい言葉だが、やはり「思い」というか、「パッション」が音から感じられることだろう。多くのアマチュア・ミュージシャンにとって、出演するコンサートは年1、2回というパターンがほとんど。ジャズだとこの新潟ジャズストリートのみ、これに標準を合わせてきました…というバンドも多い。それだけに、このステージに掛けてます…モードの緊張感はプロ・コンサートの比ではない。そこは、聴き手としては真摯に答え、真剣モードで聴くのが礼儀というものだろう。(やけにリラックスしたステージもあるにはあるけど…。)

 一つ「新潟ジャズストリート」に注文を付けさせていただくと、公式HPに全てのバンドの情報を載せて欲しい…ということ。ライヴ・スケジュールに一口コメントを付けているバンドが増えてきたが、なんにも書いていないバンドもまだまだ多い。ジャズといってもいろいろある訳で、ここは全バンドにしっかりコメントを付けるように指導してもらいたいところだ。

 いずれにしても、新潟ジャズストリートは新潟が誇る冬の一大イベント。大いに盛り上がって欲しいと思う次第である。