電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

徐克的電影世界その9

2007-02-24 21:27:09 | Weblog
『青蛇』の現場に行くにあたって、ひとつだけ注意されていたことがありました。それは写真を撮っても絶対に公表しないでほしいということでした。
この作品の見所のひとつが衣装にもあったわけで、撮影も秘密裏に行っていたようでした。そういわれると、表立って写真を撮るわけにはいかないのですが、撮影のセッチングの合間にフラッシュを焚かないで、使い捨てカメラで撮っておりました。
ちょっと撮影も落ち着いたので、ツイ・ハーク監督のところに向かいました。監督は私たちの顔を見ると、そばに来なよと、モニターとか見せてくれたりもしました。どうも撮影がかなり遅れているようで、7月末に終わる予定が8月中までにかかりそうなので、予算のことをすごく気にしてました。
さて、二人の女優もメイク直しのために私たちのいるところまできました。そこで飯田さんの顔を見たジョイとマギーは、「なんでこの現場にいるの?」というようなことを笑いながら飯田さんに投げてました。ジャッキー・チェン事務所に所属していた彼女たちにとって飯田さんは旧知の仲なので、彼女たちもすぐに声をかけたのです。
ところで、このメイクの直しの間、あるものを見てしまいました。それは、二人とも紙の切れ端のようなものを持ってみていたのですが、そこに書かれてあったのは、次に撮るシーンの台詞だったのです。それも1行のみ。あ、あ、これが昔から言われている香港式か、とこれを見て台本がないというを納得したのでした。