電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

タイトルバック

2007-02-09 20:02:06 | Weblog
映画を観るにあたって、観客のつかみをとるのにいちばん重要なのがタイトルバックです。ハリウッドでは、タイトルバックを担当するクリエイターもいるほどで、有名なのはヒッチコック作品を手がけたソウル・バス、また『007』シリーズのタイトルバックは有名です。
日本も映画というよりは、テレビのドラマがタイトルバックに凝っていて、いつもドラマを見ていて感心しています。
さて、過去、香港映画はどうだったのか、というと、そういったタイトルバックを凝った作りにした人は、ツイ・ハークではないかなと思ってます。それも音楽共々です。
『北京オペラブルース』の京劇の顔、『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の赤い布、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』の男たちの型。映画をこれから観ようとするわれわれにワクワクさせる出だしを与えられるとそこからすぐに本編へ気持ちが入っていきます。
そこに重なる主題歌の素晴らしさ。ツイ・ハーク監督は学生時代に音楽もやっていたので、そのツボはよく心得ています。実は彼と話をすると音楽の部分も非常に考えていることがよくわかります。それと表には出してませんが、彼は編曲を手がけていることもあるのです。
映画の楽しみは、内容以外にもいっぱい楽しめる部分があるので、ぜひ注意して観てみてください。