電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

東京国際ファンタスティック映画祭

2006-07-06 13:47:03 | Weblog
毎年秋に行われていた東京国際ファンタスティック映画祭が、今年は休止となりました。というニュースはすでにご存知かもしれませんが、アジア映画と東京ファンタとの関係は、第一回目からありました。また、私にとっても映画業界に入って2年目にこの映画祭がスタートしました
香港映画は特にファンタでの上映も多く、第一回目ではツイ・ハーク監督の『蜀山奇伝 天空の剣』とキン・フー監督の『山中傳奇』が上映されました。私は『蜀山』を会場ではなく、ニッポン放送のスタジオで行われた業務試写で見ましたが、画面狭しと飛び交う映像に目がまんまるして、追いつけませんでいた。でも、ラッキーなことに、この作品は東映で公開されましたが、ファンタ上映のプリントは2時間もあり、現在DVDで発売されているバージョンも、劇場で公開された1時間30分のバージョンしか存在していません。
86年ではチョウ・ユンファの『サイキックSFX魔界戦士』や香港オールナイトも行われました。個人的には今はなき渋谷パンテオンの大画面で見た『ルージュ』も忘れられません。ちなみにこの作品もファンタで上映されたプリントは、今現存するDVDのバージョンより上映時間が長かったような印象があります。
私は自分が関わった作品が、数多くこの場所で上映されています。88年のファンタでは、ツイ・ハーク監督を呼んで上映した『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』『上海ブルース』の2本立てや、なぜかジャッキー・チェンが上映前に来て舞台で自分の作品を宣伝していった『ブレード刀』、ジェット・リーの『ブラックマスク』、そして2年前に御大ジミー・ウォング氏を呼んで私がなぜか司会をした『片腕カンフー対空とぶギロチン』などがありました。
多くの香港映画人たちもこの映画祭の舞台に立ちました。チョウ・ユンファ、ジェット・リー、チェリー・チェン、ポーリン・ウォン、ラム・チェンイン、ミシェル・リー、トニー・レオン、アニタ・ムイ、カリーナ・ラウ、ニコラス・ツェー、サム・リー、スティーブン・フォン、ダニエル・ウー、テレンス・イン、アンディ・ラウは電話だけだったかなあ、etc、もう本当にたくさんの人たちが来日しましたね。
秋の風物詩がなくなうのは残念、って感じですが、実は、東京ファンタの名前はなくなりますが、代わって「TOKYOシネシティ フェスティバル」という名前になって、11月23~26日までの期間で、新宿ミラノ1で行われます。
で、映画祭は継続するのになぜ名称が変わるのか、大人の事情なので詳しくは言えませんが、ホリエモンが関わって起こった昨年の某会社の出来事が、多少影響を与えているかもしれませんね。