電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

劇団新感線

2006-07-26 20:34:43 | Weblog
1990年代の初めにツイ・ハーク監督と親しくしていた時のことです。関西に劇団新感線という人気の劇団があって、そこのメンバーがツイ・ハーク監督のファンだということを知りました。たまたまそこのルートと親しい人間がいて、いつの間にやら話が盛り上がり、それではツイ・ハーク監督で映画を作る企画をたてようという話になったのでした。
今でも劇団新感線は人気劇団ですが、当時所属していた劇団員は、その後、テレビや映画で活躍する俳優を輩出しています。とにかく、その舞台を観に行こうということになり、初めて観た舞台は「西遊記」でした。孫悟空役には、テレビドラマでもおなじみの渡辺いっけいが客演、そして、古田新太、羽野晶紀、高田聖子、といった、当時の新感線の人気俳優の面々が出演していました。舞台はとにかく大爆笑の連続で、その面白さはまさにエンタテインメントのてんこ盛り(個人的には羽野晶紀のキューティハニーねたにはまりましたが)。だからこそツイ・ハークという部分がはまったのかも知れません。その企画を何とか進めるために、あるとき、ツイ・ハークが日本に来ているときに新感線の人間を会わせようということとなり、その時は演出のいのうえひでひでのり氏が会ったのでした。それからどっかから映画の資金を出してもらわないと進まないので、アタリをつけていた某有名アーティストグループをかかえていた会社の会長に来ていただき、食事会をしたのでした。これがきっかけだったのかはわかりませんが、この会長の鶴の一声だったのか、その後そこの会社はGHと共同で香港映画を何本か作ったもののうまくいかず、数年で撤退したのでした。話は飛びましたが、とりあえず本を作ろうということで、新感線の作家である中島かずき氏が近未来SFものの台本を書いたのですが、ツイさんはあまり気に入らなくて、いつの間にか劇団新感線とツイ・ハーク監督とのコラボは消えてしまったのでした。