電影宣伝自由人

香港映画を中心にしたアジア映画のよもやま話などを紹介

千杯不酔

2006-07-04 20:23:46 | Weblog
昨晩は久しぶりに香港映画を見ました。ミリアム・ヨンとダニエル・ウー主演の『千杯不酔』です。なんでこの映画を見たか?実はHDDデコーダーにこの映像を取り込んでいたのですが、全然見ていなくて、そのうちいろんな映像がたまりすぎて空きがなくなったので、そろそろ整理する前に見ようと思ったからでした。それとけっこう疲れぎみだったので、たまには恋愛映画でも観るかあ、と自分の気持ち?を考えて、深夜0時より観始めたのでした。
ストーリーは、ビールのキャンペンガールをやっているミリアム・ヨンと、小さなフランス料理店のオーナーシェフのダニエル・ウーが、ある晩出会い、ミリアムが酔っ払ったダニエルを介抱したことから話が進みます。「香港人はフランス料理には目もくれない。だから店をたたむんだ。」という彼の話を聞いたミリアムが、「それでは私が家賃を払うから、午前中は私の夢だったサンドウィッチ屋を開くわ。」と、お互いの夢を達成すべく、店を運営していきます。でも、やっぱりダニエルのフランス料理にはお客が来ず。と、そうこうしているうちに、二人は酔った勢いでできちゃって、付き合うことに。ベッドで目覚めた二人、そして化粧していない顔を見られて、あせってトイレに行って化粧をするミリアムと、昨晩激しいことをした、と想像?させるダニエルの背中についたたくさんのひっかき傷に、クスッと笑ってしまいました。
ま、その後、中国人の金持ちの女が出てきて、ダニエルを自分の経営するレストランにスカウトする、それをきっかけに二人の関係が壊れたりと、恋愛映画にありがちな展開になりますが、最後はハッピーエンドに終わってよかったよかった。疲れたときにこういった肩を張らないで観れる映画というのはぐっすり眠れます。
「千杯不酔」の題名は、ミリアム扮するヒロインが、どんな種類のどんなアルコールの強い酒をたくさん飲んだとしても絶対酔わない、というところからきていますが、私の回りにもそんな女性たちが多い?ので、そこが私の笑いのツボでした。
ちなみに、香港のスターは、普段酒はあまり飲みませんが、食事会等のたくさんの人と会っている時の飲みっぷりはすごい、の一言。それは、中国でいう乾杯は、すべてを飲み干して杯の底を相手に見せることで、お互いの友情関係をはかります。なので、乾杯ばかりだと飲む量は半端ではありません。昔、某ジミー・ウォング先生が食事会で、囲んでいた20数人の方たち一人ずつとブランデーで乾杯していたのを見たときは唖然としました。1人VS20数人の対戦でぜんぜんけろっとしているのですから。
香港映画では、酒を交わすシーンがよく出てきますが、相手と心を開くという意味では、非常に重要なことなのです。でも、下戸の私にはとうてい無理ですね。

※先だっての情報で書いた『情癲大聖』(ニコラス・ツェー主演)が日本に買われたという話ですが、買ったと称される会社の人間に聞いたら、高くて手がでないといわれ、ちょっとガセねたみたいでした。引き続き情報調査中です。