6時35分、昨日紹介した貯水槽に到着。
・・・が、遅かったようで既に飛び立っていました。
もう1頭枯れ茎の根元にいたヤゴは妙な格好で沈んでいました。
引き上げてみると腹部を食われて死んでいます。
犯人は肉食の水棲昆虫だと思いますが、皮を残して中だけを食べるヤツって何でしょうか?
まさかゲンゴロウ? まさかね。
別の貯水槽に移動しました。
ここは道路に面しているので危険防止のネットで覆われています。
脇の草に抜け殻がいくつかついています。
この貯水槽全体では20を超える抜け殻がありました。
見かけと違いヤゴが暮らすにはいい環境なのでしょう。
ところで、メスはどこに産卵するのでしょうか?
クロスジギンヤンマは水中に産卵はせず、浮葉植物などの組織内に産み付けます。
そのようなものにたどり着くにはネットの中に入らねばなりません。
自ら潜り込むのでしょうか?
・・・産卵の件はひとまず保留しましょう。
ここでの羽化は容易くはないようです。
試練というか運というか・・・。
ネットの中に羽化後1~2日経過していると思われる個体が2頭いました。
メス
ネットの中から取り出すと・・・あらら、後翅がありません。
伸びなかったのでしょうか?
こちらはオス。
ぱっと見、なんでもないように思えますが・・・
実は翅がよじれています。(濡れているのはネットの中から取り出す時、貯水槽に落としてしまったからです。)
そばの草には別のオスがとまっていました。
こちらも羽化後1~2日経っているようです。
横から見ると・・・翅が伸びきらないまま乾いています。
残念ながら3頭とも羽化不全でした。(ネット内の不全個体がネットの影響を受けているかどうかはわかりません。)
無事羽化した個体を見つけられなかったのは既に飛び立ってしまったからでしょう。
クロスジギンヤンマ 2007年5月3日 神奈川県
言葉がありません・・・。
ただただ一匹でも多くのトンボ達が
空に飛び立てる様、祈るのみです。
さらに羽化不全なトンボを水にまで濡らして・・・。
かわいそうなトンボたち。
こんなトンボ達を知り、元気に飛ぶトンボ達をみて、そして今、
秋になりボロボロの翅でも一生懸命飛んでいるトンボ達を見て
「がんばったね!」って、一層愛しく感じられる気がします。
FEHさんがどんなにトンボを愛しているのか、
どんなに悲しい思いで撮った写真なのか、
たくさんの写真を見て知っているつもりです。
これからもいろいろなトンボを見せてくださいね!
でも、決して「嬉しげに」は載せてませんよ。(キッパリ!)
風さん
これからもマイペースで更新していこうと思っていますのでよろしくお願いします。