福田ちえのときどき日記

日々の活動や雑感を掲載いたします。

勢いよく増えてます! 負の資産

2006年11月30日 | オピニオン
見てはいけないものを見てしまった・・・。
2年ほど前に初めて目にした時、そんな気持ちにさせられたのがこのサイトでした。

 リアルタイム赤字カウンター

以来、怖いもの見たさでつい覗いてしまうサイトでもあります。

勢いよく増え続ける数字は、国と地方が抱える借金(国債、地方債、借入金など)です。
これまでの政治・行政が生み出したあまりにも大きすぎる負の財産。
返済するのは・・・残念ながら我々国民・市民です。

声を枯らして批判したいところですが・・・、これまでの借金依存政治を容認し続け、真剣に歯止めをかけようとせず放置してきた我々有権者の責任ですから・・・。

一刻も早くせめてカウンターがストップするように、そしてこんなサイトが一日も早く無用になるように、皆さん声を上げて行動に移しましょう。
日本の未来が怪しく思えてなりません。

こんなもの紹介してしまって、すみません。でも現実です・・・。


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病んだ子ども達を「新教育基本法」は救えるでしょうか

2006年11月27日 | オピニオン
クリスマスのイルミネーションが街のいたるところで可憐に瞬く季節になりました。
でも、浮かれる気持ちをすぐに遮るのが、全国各地でいじめの苦しみを訴え、悲痛な遺書を残しながら自ら命を絶った子ども達への思いです。

サンタさんからのプレゼントを見ることなく消えた多くの幼い命。
いつになったら悲劇の連鎖に歯止めがかかるのでしょうか。

今年になって文部科学省が発表した「全国のいじめに関する統計調査結果」は、

「いじめ認知件数は平成7年度をピークに減少の一途を辿る。いじめによる生徒児童の自殺も平成11年度以降は0件。いじめ排除の諸対策と現場の努力が見事に奏功した・・・。」というものでした。

実態ではないことは誰の目にも明らかです。
タウンミーティングの件といい、教育行政は「やらせ数字づくり」に躍起だったと指摘されても仕方ありません。
やるべきだったのは、事実を隠すことではなく、子どもの心の訴えに真剣に向き合い、実情を正確に把握することであったはずです。

いじめが発覚すると責任問題が生じますが、学校側だけに責任を負わせても問題の根本的な解決にはならないと思います。
社会の隅々で、強い者・勝ち組が弱い者・負け組を軽々に扱う風潮が蔓延している世の中で、子どもたちにもその影響が確実に及んでいることも無視できません。
いじめは罪である(傍観者になることも同じ)との意識と、逃げることなく立ち向かう(声を上げる)ことの正しさと勇気を、もっと真剣に教える努力をはらうことを、今を機会に私たち親が、そして社会が、再確認しなければならないと思います。


現在、日本の未来に多大な影響のある「教育基本法改正案」が国会で審議されています。
いじめ問題については、政府案が通るとますます悪化するのではないかという多くの教育専門家の意見があります。
今よりも教育現場の自由度を奪い、国家による介入の力をさらに強めようという改正の理念が論戦の焦点です。

教育現場のあり方や教育の様々な制度に国家の影響力を強め、画一的、強権的に対策を講じていくというやり方で恩恵を被るのは誰でしょうか?
「脱ゆとり教育」。行き過ぎると、子どもたちにとっても教師たちにとっても学校が窮屈な環境になることは間違いありません。
学校ぎらいの増加。いじめの陰湿化。実績(成績)偏重・格差容認。教師の疲弊。
教育現場の環境悪化は十分に考えられます。

例えば、
・教育の自由というものを今後もおおいに認めていかなければならない。
・地域単位の様々な自由裁量を認めていくべき。学校関係者だけでなく様々な分野の方々も交えて、地域単位でそしてPTAも含めて運営にあたれるしくみをつくろう。
・チャータースクールやコミュニティスクールなど自由度を持たせた学校をもっと創設できるようにしよう。
・少数派の子どもの発想も尊重し、受け入れられるような教育の自由を担保していこう。

といった、民主党の代案にある子どもの人格形成尊重と地域教育充実の部分は、政府案の中に少しでも取り入れられることを切に望むところです。
教育は国家のため、大人のため、あるいは学校関係者のためにあるのではないわけですから、何を差し置いても、子どもの側に立った慎重な審議がなされて欲しいと思います。



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「若い世代」の方々 民主主義を放棄しないで!(2)

2006年11月26日 | オピニオン
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政治に関心のある若者が少ないとのご指摘があちらこちらからなされているようですが、私も同様の事を常々肌で感じています。
しかし、政治だけではなくして、他のいろいろな分野でも「若い世代が関心を抱く対象そのものが魅力に乏しい」ということが今の時代の特徴・問題であるようにも思えます。
その結果、多くの若者は自分の中にひきこもり埋没してしまっているのかもしれません。
最近の若者の失業率は10%と、日本全体の失業率5%のなんと2倍の値です。
若い人たちの元気の無さが気になります。社会にも責任があるでしょう。

視野を広げる意欲も湧きづらく、いろいろな壁にぶつかることも避けて通らざるを得ず、高いハードルに挑戦しようとする人も減る傾向にあるのかもしれません。

何不自由なくそこそこ豊かな環境に育ったためハングリー精神が育たなかった、とか、バブル崩壊後の停滞・閉塞感のなかで将来の夢を見られずに育ったためである、あるいは、ベビーブーム(団塊)世代が過した競争モーレツ人生の反動裏返し
である・・・と、いろいろなことが言われています。

政治というものは即効薬的に世を変えるものもたまにはありますが、大方は数年、数十年後の未来社会の舵取りをするものであって、最終的には今の若者世代の将来の生活に大きく影響を及ぼすものであるという現実を、是非もっと深刻に捉えていただきたいと思います。

これからの日本社会は、特に庶民の暮らしは、坂道を下るように厳しいものになっていくように思えてなりません。
今から20年後、現在20代から30代前半の若者が所帯を支える立場になっているころを予測する指標がいろいろとありますが・・・。

例えば、国の試算では、
年金制度を存続させるために国民が納める 「厚生年金保険料」 は現在の2倍の額となり、所得の約2.5割~3割が徴収される予定です。
いや、予定ではなくて、半ば決定事項です。
その他、医療を受けるための 「健康保険料」 で所得の1割強が徴収され、
さらに 「所得税」と「住民税」 が1割強徴収されるとなると・・・、

ざっと合計して、所得の半分近くが給料から差し引かれてしまうという租税公課・庶民負担の膨れ上がり計画が将来待ち構えているのです。

さらに、「消費税」も近々に現在の5%から10~20%への引き上げが図られているとなると・・・、
そしてさらに、「国と地方の借金(公債残高)」も、総額で1200兆円、国民一人当たりで1000万円を越えるものに膨れ上がっているとなると・・・、


若い方々に、少しは政治に目配せしていただくように是非お願いしたいと思います。
黙っていたら、現在のミスリードの政治の尻拭いはすべて皆さんがやらされます。若い方こそ、政治に関心を持って声を上げ、政治に物申していく必要があると思います。

いまは世の中が薄暗くて夢や希望を見出せないとして、そのまま他人事としてあきらめて放っておいたら更に明かりが遠のいてしまいます。
少しでも明るく希望のある自分たちの未来をつくりたいとすれば、

一人一人が中高年と同じ重みの「参政権・影響力」を持つ若い皆さんが、一人でも多く政治参加し、「選挙(投票)=未来への意思表明」権利の行使を行なっていただくように切に願っています。



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「晴耕雨読」 そして 「ジャズのまち宇都宮」

2006年11月25日 | 活動報告

23日(木)に「第36回 Swinging Herd Orchestra(スウィンギング・ハード・オーケストラ)レギュラーコンサート」(於:宇都宮市文化会館)
24日(金)に「街おこしコンサート」(於:ギャラリー・オブ・ニューバリー)
と、連日夕方から音楽を堪能して英気を養わせていただきました。

「スウィンギング・ハード・オーケストラ」は、郷土の誇る日本のアマチュア・ビッグバンド界のリーダーです。皆さんもご存知のことと思います。
今年もメンバーにお声を掛けていただき、いそいそ出かけて参りました。
栃木にスウィンギング・ハードあり!とプロにも絶賛されるだけあり、今年も充実・大満足の内容でした。

今回のゲストは、豪華にジャズ・ヴァイオリニストの第一人者「寺井尚子」さん。
力強いのに艶っぽさのある演奏で大好きな演奏家の一人ですが、これまた我が家のステレオで聴くのとは一味も二味も違った熱演でした。やはり生の音楽は格別です。

「街おこしコンサート」では、歌手生活35年を迎えられた「井関真人」さんのシャンソンを楽しませていただきました。
心温まる歌と話芸(シャンソンひとり芝居と言うそうです)で、ゆったりとしたひと時を過させていただきました。

また、コンサートの合間に少しご挨拶の時間を頂き、私の近況や抱負などを集まった皆さんにご報告いたしました。場がしらけないように極力配意しましたが、ご配慮いただきました関係者の方々に改めて御礼申し上げます。


音楽といえば・・・、遅きに失しますが、今月はじめに「ジャズと餃子」で盛り上がった「MIYA JAZZ INN 2006」でも大いに楽しませていただきました。
今年は「宇都宮餃子まつり」と商店街恒例の「宮の市」が同時開催されて、まさに街をあげての一大イベントとなりました。

「ジャズと餃子…?」何とも不思議な取り合わせですが、これぞまさしく不協和音を楽しむジャズの真髄? なんとも違和感なくコラボしてました。

我が街と音楽の関係は・・・。
宇都宮は、渡辺貞夫さんをはじめ数多くのジャズアーティストを生んだ土地です。
20年以上前から、「宇都宮ジャズの街委員会(吉原会長)」やジャズ愛好家が中心となり、「ジャズのまち宇都宮」を合言葉に様々なイベントを開催してきました。
今ではすっかり「市民権」を得て、しっかりと根を生やし続けています。

今回のメイン会場は、出来たてホヤホヤの宇都宮の新たな文化発信拠点「宇都宮市オリオン市民広場(オリオンスクエア)」でしたが、宇都宮のど真ん中で「何かが起きそう・・・」な予感を呼ぶ、野外の明るくて素敵な空間でした。

我が家でも、「晴耕雨読、そして曇りはジャズ・・・」 とか何とか言って、一年中音の絶えない生活をしていますが、やはり音楽は清涼剤であったり精神安定剤であったり時には抑うつ興奮剤と・・・心のビタミン栄養剤です。

子ども達も何か楽器をと、スクールバンドで管や打の修行に励んでいますが、
気が向くと弾きはじめる夫のギターとピアノには辟易して・・・。いや、楽しければそれでいいんでしたっけ・・・(笑)。

あの日は「宇都宮餃子まつり」の会場もはしごして、二荒山神社境内や日野町通りに設けられた有名餃子店の出店の長蛇の列に手分けして並び、食べに食べました。

初日は夏の雷雨を彷彿とさせる一過性の大雨もあって、
「ジャズのまち宇都宮」「餃子のまち宇都宮」「雷のまち宇都宮」
を存分に味わえた二日間でした。

一歩一歩進化し続けるミヤ・ジャズインなどの地元音楽活動ですが、日本中何処にもない新しいイベントとして発展して、更なる「街おこし」の気運が高まっていくことを期待し応援させていただきたいと思います。



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待望!第二の「白州次郎」さん

2006年11月24日 | オピニオン
白州次郎さんが世の中の多くの人に語られるようになりました。
私より詳しい方が大勢いらっしゃることと思いますが・・・。

白州さんの妻である作家 白州正子さんについては、民芸・古美術好きの夫から随分前に教えられていたので、憧れもあり本なども持っていました。
影響を受けて、古陶磁、古民具、工芸、着物、茶花など日本の伝統文化にも眼を開かせていただきました。
2年ほど前の雑誌サライでそのパートナーである白洲次郎さんの特集を読んで気になっていましたが、「あらゆることに造詣の深い粋な紳士」くらいのイメージしかなかったところ、先月末にNHK番組で特集が組まれて改めて接する機会を得ました。
白州次郎さんについては数々のエピソードが、「風の男 白州次郎」青柳恵介著 新潮文庫に紹介されています。

歴史上日本が最も自信を喪失し卑屈になっていた敗戦期に吉田茂の懐刀を務め、連合国に屈せず、日本人の誇りと気概を貫きながら終戦処理に奔走した人物・・・。
大仕事のメドが立つと歴史の表舞台から潔く去り、その後も私利私欲に溺れず、様々な事業を援助しながら、成功しても「俺がやったんだ」とは決して他人には語らず、人の心を見つめ続けた、外見も中身も粋な人物・・・。

書き出したらきりがなくなるほど逸話の多い人物です。
知れば知るほど、こんな人がいたとは知らなかった・・・と唸りました。
「人間として」も「男として」も、至極痛快・快哉です。

「日本一かっこいい男」と言われる所以は、やはりその「生き様と人柄」でしょう。

 弱いものに徹底的に優しくて、
 育ちがいいのに、不良・野蛮人で、
 紳士なのに、野生的で、
 重厚で筋を貫き通すのに、自由気ままで型破り、
 毒舌家なのに、友情に厚く、
 先見性と健全な心を持ち続けて、常に前へ進む

口癖は「馬鹿野郎!」だったそうです。
親しい人には温かく優しい「馬鹿野郎」だったそうですが、権力を笠に着て威張り理不尽をはたらく人間や私利私欲を持って計算高く人付き合いする人間を最も嫌い、激怒の「馬鹿野郎」を相手構わずぶつけたそうです。

自らの信念を最後まで貫き通すことを旨とし、成すべき仕事は身体を張ってこなし、それでも決して表舞台に躍り出ようとはしなかった男。
いつでもどこでも、子どもたちになつかれた純真で優しい男。 
そして最期は「葬式無用 戒名不用」という8文字の遺言を残しただけで、何の未練も持たずに風のように逝った男。

少し熱くなりました・・・。あしからず。

でも、今の日本に、いや今だけじゃなくていつの世でも、社会に必要なのはこういう流儀の人だと思います。白州次郎さんのような、素晴らしい日本人の先輩がいたことを知るだけでもなぜか心強く感じます。

やたらめっぽう世を憂い、反対を訴えるだけではなくて、筋を通しながら先を見通せる人。
こういう人に、社会のリーダーとして舵取りと大きな決断を下していただきたいと思います。
でも、なかなかお目にかかることができません。

そこから更に一歩進化して鎧を脱ぎ捨てて、
感性が豊かで、人生のなんたるかを知り、
人にも物にも深い見識眼があり、
人の心を見つめ痛みを知り、
世代の違いによる考え方や行動の違いを受け入れられる広くて柔軟な心を持ち、

上手に言えませんが、自分のこと以外に、できるだけ沢山の事を感じ取れる資質を備えている・・・。

外側・外面(そとづら)をそこそこにこなすことに加えて、内面・感性が磨かれた人、バランス感覚に優れ緩急自在な人・・・。
そして、子どもやお年寄りが自然に寄ってくる人・・・。

今は、構造改革、行政改革、財政改革、少子高齢化、外交混迷のさなか。
そんな社会をリードする存在「第2、第3の白州次郎さん」が大勢現れてくれる事を心から望んでいます。



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「宇都宮福祉まつり」「こぶし作業所チャリティーバザー」が今年も盛大に開催されました

2006年11月23日 | 活動報告
今日は勤労感謝の日。働く皆さん、そしてそれを支える皆さん、上手に日頃たまった垢を落とせたでしょうか?

宇都宮の繁華街(まちかど広場、中央生涯学習センター、総合福祉センター、オリオン通りイベント広場)では、大勢の来場者と、多くのボランティアの皆さんのご協力により、「第26回 宇都宮福祉まつり」および「第29回 こぶし作業所(通所施設)チャリティーバザー」が今年も盛大に開催されました。

「福祉まつり」「チャリティーバザー」は、障がいをもつ方、高齢者、子どもたち、そして市民の皆さんが参加し、お互いに交流するふれあいの場をつくること、そのふれあいを通じて、「福祉への理解」と「すべての市民が共に生きる地域の輪づくり」を目的として開催されるものです。

いろいろな人々が交流を深めながら、一日中楽しく過せるように工夫され、イベント、展示、模擬店など盛りだくさんの内容でした。
私たち家族も、観て、聴いて、食べて、語って・・・ほんとうに愉快に過させていただきました。


皆さんもご承知のとおり、今年4月から始まった「障害者自立支援法」により、障がい者を取り巻く環境には暗雲がたちこめています。
障がい者が地域社会の中で個人として尊重され、人間らしく安心して暮らせるように、

 ・障害のある人々とその家族の生活を脅かす、福祉・医療の切捨て後退施策の改善
 ・経済的、施設的、人的支援・サービスの充実拡大

を、個人的にも行政の関係者に訴えていきたいと思っています。


宇都宮が「やさしさをはぐくむ福祉のまちづくり」をさらに推し進めるためのシンボルイベントとして、
「障害のある方たちが、働き、心豊かに生活していくための社会参加の一環」として、
「福祉まつり」と「チャリティーバザー」が、これからもますます発展していきますよう応援協力させていただきたいと思います。


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21世紀木版画展におじゃましました

2006年11月22日 | 活動報告
栃木県総合文化センター 第2ギャラリーにて開催されている、
第7回「21世紀木版画展」におじゃましました。

現在、県内外で活躍する栃木県にゆかりのある有名木版画作家7人の展覧会です。
会場で見目先生に声を掛けていただき、坂本先生、高久先生とお話をさせていただきました。素敵な芸術、そして素敵な先生方との出会いでした。
掲載した写真は、3人の先生方の作品です。

 見目陽一先生の「摩利支天」(写真:左)  ホームページ
 坂本富男先生の「動く赤」 (写真:中央) 拓版画集
 高久 茂先生の「獅子の図」(写真:左)  作品紹介


個性豊かな版画家先生たちの力作を、しばし堪能させていただきました。

芸術文化の振興・普及は、豊かで温かい暮らしを支えるために有効・不可欠なものであると思います。
魅力ある、そして特色ある郷土づくりのために、地元での文化活動の支援育成は、もっともっと成されても良いと考えています。

諸先生方は、「版画の街 宇都宮」を標榜して、創作の傍ら、日々版画の普及活動にも意欲を燃やし取り組んでいらっしゃるとか。

版画文化の輪がさらに広がればと願っております。是非、皆さんもご高覧下さい。

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消費税率の増・・・避けられないのでしょうか?

2006年11月21日 | オピニオン
国と地方の財政赤字が増え続けています。
そして、あまりに巨大に膨れ上がった借金を返済するために、毎年多額の税金が投入されています。
また、これまでの借金を新たな借金で返済する危ない自転車操業状態があたりまえになっています。
少子高齢化に伴って社会保障費も増大していきます。

「財政を健全化するために、国民皆で公平に税負担をしよう」
「将来世代に負担を先送りしないためにも増税は必要」
「高齢化社会に備え、社会保障・福祉の財源として消費税を増額しよう」

といった政府の掛け声が、ここ数年、聞こえては潜まり、潜まっては聞こえ・・・。でも来年の参院選挙の直後には議論爆発することは必至であるといわれています。政府が来年度には消費税を8%~10%に上げるのではないか・・・という見方が大勢を占めるようになりました。
税の権威機関である政府の税政調査会も、消費税は「現在の倍以上」の税率が妥当であると堂々の答申をしています。

「高齢化社会のための福祉の財源」を担うため導入され15年以上がたつ消費税ですが、残念なことに、「年金、医療、老人、介護、障害者、教育といった社会保障・福祉の制度が改善されたという話は、これまで全く聞こえてきません」でした。
聞こえてくるのは、福祉の切り捨て・改悪の話題ばかり。

眉をしかめたくなるデータがあります。

この15年間に「国民が納めた消費税額は約150兆円」
その間に「軽減された法人税は約150兆円」という指標です。

今の日本は「財界が主導する政治の世の中」です。
経済発展、企業の興隆支援策(優遇税制など)が何よりも重要視されています。
企業家は我田引水に必死で、なんとか政府を金縛り、選挙縛りにして取り込もうとあの手この手・・・です。

大型公共事業への支出も、日本は先進国中で突出しています。

「応能負担の原則で、増収増益の大企業や富裕層に適正に課税してほしい」
「税金の無駄遣いをまずは無くすべき」

増税の話をする前にやることがたくさんあると思います。
なんでこんなに悲惨な赤字国家が出来上がったのか。
その原因はどこにあったのか。
これまでの政治選択のつけ・責任は、そのまま国民が取らされます。


こんなに財政が逼迫し、こんなに福祉の将来が危ぶまれる時世なんですから、

無駄な大型の公共事業にメスを入れるべき、
無駄な行政支出を徹底的に洗いなおすべき、
庶民への大増税はやめるべき、
税金や社会保険料の徴収は、老人や生活弱者の負担を軽減すべき、
税金の使途も社会保障・福祉や教育を中心にするべき、
だと思います。

「これまでの税金の使われ方に、どんな欠陥や不公平があったのか」
「市民の暮らしを圧迫する増税が、これからほんとうに社会保障の充実に使われるのか」

それらを検証することなくして、そして国民が納得することなくして、消費税率は据え置かれるべきだと考えています。


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アクセス100 を越える日がありました  ありがとうございます

2006年11月20日 | ごあいさつ
初霜の便りが徐々に日本を南下し、寒風が身にしみる季節になりました。
我が家のサザンカも早くも散り初めて、本格的な冬入りを告げているようです。

さて、大変ありがたいことに、私のつたないブログを覗きに来てくれる方が、毎日少しづつですが増えています。大変ありがたいことです。
少しでも気にしていただけた方々に心から感謝しお礼申し上げます。

なにぶん、一日の終わりの床につく前のわずかな時間にバタバタと打ち込むことが多いために、主旨に首尾一貫性がなく、話題も種々雑多でとりとめのないものとなっています。
乱文で読みづらく、理解しづらい点は寛大にご容赦いただければ幸いです。
これからも努力して、等身大の自分とその生活の一部を知っていただくために、精一杯体裁を整える努力をしていきたいと思っています。

時間がとれずに、やむなく休稿の日も多いのですが、極力パソコンに向かって、これからも私の思いの一端などを皆様にご報告していきたいと思います。

是非、気の向いたときに覗いていただき、読み流していただければ幸いです。

皆様方のご意見、メッセージも、メールで忌憚無くお寄せくださいますようお願いいたします。

折からの寒さで体調を崩す方が多いようです。
皆さんも風邪などお召しになりませんよう、くれぐれもご自愛ください。


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「西原小学校地域PTA文化祭」が開催されました

2006年11月19日 | 活動報告
地元、西原小学校で地域PTA文化祭が盛大に開催され、家族で参加しました。

児童やPTAの自主性を尊重して、長い時間をかけて話し合いと準備を行い、全員参加で無事に当日を迎えることができました。

地域PTA文化祭は、西原地区の一大行事です。
児童もPTAも、文化祭の成功という一つの目的に向けて、仲間との共同作業の大切さ・喜びを知ります。
そして、成し遂げた充実感・達成感を味わいます。

「学校は地域の文化活動の拠点」でもありますので、
自分の学校の特色だけでなく、地域の結び付きや身近な大人たちの文化活動の有り様を実感する機会にもなります。

地域の方々の御活躍も例年どおり大変素晴らしいものでした。
文化祭行事は、学校と地域社会の結びつきを深め、地域の豊かな生活づくりに貢献するという意味合いもあります。
いろんな人に会い、いろんなことを学ぶ。

素晴らしい文化祭の取り組みが日本中で活発に行なわれているようです。
感動との出会い・・・最高に輝いていた子ども達と地元の方々の笑顔。

皆さんほんとうにありがとう。そしてお疲れ様でした。
小雨そぼ降るあいにくの天気でしたが、心温まる一日でした。


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「勝ち組」になるために「いじめ・・・」?

2006年11月18日 | オピニオン
「いじめ自殺」が引きもきらず、「不登校」「学級崩壊」など教育現場の荒廃が叫ばれています。

現行の教育基本法が片手落ちだとか、教育改革をどう行なうとか、教師の質の低下をどう阻止するとか、という前にするべきことがあると思います。

たとえば「教育改革タウンミーティングでのやらせ質問」や「未履修問題」「文部科学省の責任逃れ」などのおかしな悪業を繰り返す私たち大人自身が、子どもの教育を論じる前に、大人としてのあるべき姿を一日も早く考え、姿勢を正すことをしなければならないと思います。

大人に出来ないことは子どもにも出来ません。
「教育の最大の教材」は、身近な、あるいはメディアに登場する、大人たちの生き方、考え方です。
基本を見つめ直そうとせず、視野の狭い間に合わせの改革だけではなんの意味も無くなります。

「格差はあたりまえ」「競争原理の中では勝ち組と負け組ができるのは当然」と公言する政治家や評論家が多い今の日本。
子どもたちも「勝ち組、負け組」の言葉を日常で平然と口にするとかで、まさに、いじめる子は勝ち組、いじめられる子は負け組です。
集団心理の恐ろしさで悪いと思っていても勝ち組に入るため、いじめをする側となってしまう・・・。

勝ち組になるため、道徳心、公共心、福祉の心、人間性は二の次
経済は一流でも、モラル、マナー、民度は三流

といった、大人の醜い部分を子どもたちにも真似させていることにほかなりません。
いじめなどの教育現場の問題のほとんどが今の大人たちが招いたもの、大人の責任だと思います。

まずは大人たちが、道徳心、公共心、福祉の心、モラル、マナー、人間性、民度を高める努力をすることが「教育改革」の第一歩であると思います。


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「談合」=(大きな恩恵・利得~政治家・役人)+(大きな被害~国民)

2006年11月17日 | オピニオン
福島、和歌山、宮崎、埼玉、国土交通省、防衛庁、道路公団・・・国でも地方でも、「談合」の摘発は留まるところを知りません。

道路、橋梁、公共施設、下水道、治山・治水などに支出される国、地方、公団の公共事業(工事)の総額は、およそ55兆円にのぼるといいます。

「日本中の公共工事のほとんどが談合・・・」
という建設土木業界の慣習(常識)と、
「談合による不必要な支出による国民の損害率は10%」
と一般的に言われる値を考えると、

「国民の損害額は、ざっと5.5兆円」
労働者が汗して1年間に収める所得(源泉徴収)税額の約半分にもなるそうです。

「談合は全国津々浦々に行きわたった日本の慣習のようなもので、仕事を回し合うワークシェアリング。一気に談合をなくすのは難しい」と、かつて日本経団連の会長が堂々の意見表明をしていました。

「談合で恩恵を受けるのは政治家、役人、業者」
「談合の被害者は国民」です。

談合を支えているのが、これまた日本の慣習となった強固な天下りシステムと言われます。
官公庁が組織的に天下りを斡旋する。
業者は安定受注のため、好待遇で役人OBを受け入れる。
OBは部外秘の発注情報や予定価格を現職の役人から聞き出す・・・。

業者、OBと現職が一体となった、「官業が癒着」した灰色の情報漏えいシステム(官製談合)が厳然と存在すると言います。

また、今回の福島、和歌山のように、政治家や行政のトップ・幹部が「天の声」として関与するケースがあったり・・・。
競い合って談合を繰り返す日本社会です。

この場合、搾取された血税は「政治献金や選挙協力」に費やされて、で、大きな被害を受けるのがいつも国民です。

「談合による高値発注で発生する不必要な支出は、私たちの税金」です。
許されない背任行為です。

それでも政財界の要人のコメントは、
「天下りは、個人の職業選択の自由。談合とは無関係だ」
「入札の適正化には、これまでも十分に努めている」
「談合情報が寄せられたことはなく、談合はなかったと考えている」
「国の再発防止策の実施状況を見てから対応を決めたい」

「談合根絶」への道のりは険しそうですね・・・。

「談合によって国民から搾取された不当な利得が政界にも流れている」からだと言われます。
「談合による公金ばらまきで集票し、選挙に勝つ」も、もはや常識・・・。

これまで行なわれた「談合防止策」が、正面から取り組む姿勢を全く感じられない消極的なものに映るのは私だけではないと思います。

「公正・公平な入札制度(一般競争入札)の拡大」と、
「悪しき天下りの自粛」を促すため、
新たな有効策を早期に打ち出してもらいたいと思います。


談合組織加盟企業から政権政党への政治献金・・・○○○億円?。
大臣、代議士、知事、首長、議員などへの政治献金・・・○○○億円?

長年にわたって談合が続けられるのは、欧米と比べて日本の課徴金があまりにも低いからと言われています。
また、関与した公務員への罰則規定もありません。

独占禁止法に違反した業者への課徴金(罰金)は、
 日本が対象売上の10%なのに対し、
 アメリカでは対象売上の15~80%、
 EUでは、違反対象売上だけでなく総売上の10%、
と厳しいものです。

談合の取り締まりを強化しようと、課徴金(罰金)の引き上げを行なおうとすると、財界から圧力がかかるそうですが・・・。

「談合防止に関する法規制」の制定が早期に実施されるよう望みます。


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いつもどおりの展開~「教育基本法改正法案」~数の論理で強行採決でした

2006年11月16日 | オピニオン
「教育基本法改正法案」が、衆院教育基本法特別委員会で強行採決されました。
審議の継続を求める野党と、数の論理で強行採決する与党。
いつもどおりの展開です。

政府・文部科学省による「やらせ質問」の発覚や「必須科目未履修」「いじめ自殺」といった、とことん審議してほしい大問題は、すべて封印されてしまいそうです。

数の力は、それを何処に向かわせるかによって、大きな改革もできるし議論を封殺することもできます。


いまさらの話となりますが、政府与党を勢いづかせた昨年の秋の衆議院解散総選挙。
「争点は郵政改革一本だ!」なんて、おかしなことやってました。
今になって冷静に考えるとなぜか滑稽です。

「郵政改革の中身は・・・何?」
私もそうですけど、ほとんどの国民が「郵便局が官営から民営になる・・・」程度の理解しかないまま、選挙の日を迎えてしまったような気がします。

「何が問題の核心」で「どんな目標」を達成しようとしていて「どんな利不利」があってとか、
「郵政よりも優先順位の高い政策課題が他に山とあるではないか…」を議論するのはそっちのけでした。

新聞もテレビも、朝から晩まで「小泉チルドレン」だ「造反組」だ「刺客」だ「くのいち」だ「ホリえもん」だ・・・と、
挙句は「郵政改革の是非を問う選挙です。さあ、あなたはイエスかノーか!」
と瑣末な報道に血道をあげていました。
その方が高視聴率を稼げてセールスになったんだから、国民も安く見られたと思います。

当時の解散国会で小泉政権は、国内、外交とも施策は手詰まり状態で、
なぜ郵政改革が必要なのかの説得能力をも持たない追いつめられた状態でした。
半ばやけになって、バクチ的に衆院を解散したと言われていますが、

そんな小泉さんを「男らしい」「快哉の決断力」とほめたたえ、
「郵政改革で我々の暮らしは良くなる」と国民は勝手に妄想し、
さらに「メディアを駆使した劇場型選挙」で大きな支持を集めたわけです。

確かに、解散以降の小泉人気にはすごいものがありました。
「中身はともあれ、声の大きい人に同調すると安心で心地よい」といった、よく言われる「集団催眠状態」に身をまかせた方々も多かったのではないでしょうか。

小泉さんも、そんな日本人の特性を熟知して、上手に利用したといわれます。
小泉さんの総理としての評価は…、
 「構造改革を謳ったものの、借金は増大し、格差は拡大した。
 景気回復と引き換えに、増税と社会保障の切り捨てを断行した。
 最大の功績は、派手で突飛な言動で役者まがいにお茶の間に入り込んできて、政治を身近に感じさせたこと。」
と言われます。
何しろ功罪はともかく「小泉劇場」で次に何が起こるかは私も興味がありました。


誰かが権限を握り、それに同調する人が多いとなると、皆おとなしく従ってしまう。不思議なことに、日本の組織にはそういう性質があると思います。

そんな環境に長年浸り慣れてしまうと、意見を言うことを諦めてしまい、間違ったことを誰も告発しようとは思わなくなるようです。大きな流れには逆らおうと思わなくなるんですね。

逆らったらどうなるか?
抹殺、一掃される?

当時の自民党が行なったような、リーダーの考えに少しでも従わない者には「造反組」の汚名を着せ、「刺客」を送り込んで「除名排除」するといった「恐怖」に基づいた組織運営は、とても子ども達には見せられない蛮行のように感じています。

「日本人の集団心理」を揶揄する代表例としてよく上げられるのが、かつての太平洋戦争での敗戦です。

当時は、国民もマスコミも戦争の意義を知らされもせず(ゆがんで知らされ)、よく考えもしないまま(考える機会を与えられず)、皆が同調し、反対する者は非難・断罪されました。
そして、「全員右向け右の異様な興奮状態」に身をまかせて無謀な戦いに突入してしまったといわれます。
丁度、今の北朝鮮を見る様なものでしょうか。

疲弊し行き詰った大衆は、「強力なリーダー、カリスマヒーロー」を望むといいます。かつてのナチスドイツのヒトラーが奉られたように。
日本の政治が「この道はいつか来た道(太平洋戦争)」とならないよう、「異見の声を上げるものが封殺されない世の中」が続いていくことを願って止みません。

小泉劇場は見ていて面白い部分もありましたが、国民にとっての御利益があったかははなはだ疑問です。

路線を継承した安倍政権がこのあと取り組む大仕事は「共謀罪」「国民投票法」そして「憲法改正」です。
いづれも「国家百年の大計」にかかわる重要な問題です。

将来、歴史が冷静に政治の評価を下すとき、今をまかされた我々の選択が及第点であるよう、拙速を避けた審議を願いたいものです。


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「若い世代」の方々 民主主義を放棄しないで!

2006年11月15日 | オピニオン
選挙の開票結果では、各候補の得票数と併せて「全体の投票率」がとても大切なことは、皆さんもご承知の事と思います。

今の日本では「宗教団体や特定利益団体の組織票」がまとまると、有権者の約25%ぐらいの数になるとか…。
例えば全体投票率が50%以下になると、組織の指導でほぼ全員が投票に行く宗教団体や特定利益団体の組織票は常に多数派となり、その考えは「有権者の大多数の民意」であるとされ、政治の主導権を握ることになります。

投票率が常に低い日本では、往々にしてこうした事態が起きています。

「65歳の投票率が65%で、25歳の投票率は25%」というように、
「年齢と投票率がきれいに正比例する」のが今の日本です。

若い方々は4人に1人しか選挙に行かない…。雨が降ったら行かないし、晴れても遊びに出かけてしまい行きません。
きっと、若い年齢層が一番損をしているという大切な事実を知らないからだと思います。

若者の政治離れが叫ばれて久しいわけですが、一番損をしているのが若者自身であることに早く気がついてほしいと思います。
これでは、いつになっても「政治は若者に有利な政策」を打ち出してきません。
若者を大切にしても自分達の支持率につながらないからです。

反対に投票率の高い「高齢者に有利な政策」を打ち出せば、必ずその政権・政党は評価されます。


投票率を上げるために、各国ではいろいろな工夫をしているそうです。

例えば、シンガポールでは棄権した人に理由書を提出させています。
また、オーストラリアでは2千円程度の罰金を払わせているとか。
多少荒っぽい方法に映りますが、これらの課徴が抑止力になって投票率はどちらの国も90%を超えているそうです。
その結果、高い投票率で「最大多数の最大利益」となる施策を実現しているわけです。

現在の日本の投票傾向では、「選挙に行かない消極的な多数意見」が日の目を見ない恐れがあります。
「活発な少数意見」が政治をコントロールして、本来の民主主義とはかけ離れかねない状態が続いているということです。


民主主義の政治に求められるのは「公平・平等」の精神です。
「世代」「居住地」「職業」「性別」「貧富」の差による不公平を最大限無くしていくことが求められるはずです。
その努力なくして「安心・安全・明るい・住みよい社会」は実現しないと思います。

日本人は世界でも特異な「おとなしい国民」であると言われます。
長年にわたる「日本人愚民化政策」によるものだ、とか、政治に余計な興味を持たせないための「自ら考えない国民づくり」教育の結果だ、といった見解もあるようです。

「ひとりの考え・意見・力が何になる・・・」「どうせ世の中なんて変らない・・・」といった厭世の発想をぜひ捨てていただきたいと思います。
「自分はこうしたい」「自分の生きる社会はこうあって欲しい」という気持ちは誰でも持っていると思います。
それらをどこかに忘れたふりをしないで、ぜひ「声をあげ、行動に移して」欲しいと思います。

ゆっくり少しづつでもいいと思います。
みんなでこの社会を、豊かで明るいものにしていきましょう。



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日本は 「まかせて安心ホテル」ではなくなりました

2006年11月13日 | オピニオン
ある評論家が「平成17年が「生活者負担増 元年」」と題した面白いことを言っていました。

その一部を紹介します。

「これまでの日本人は、まるで「まかせて安心・国家ホテル」の住人のようであった。
電話1本で何でもサービスが受けられ、文句をつければ役所と政治家が何でもやってくれると思っていた。
しかし、気がつくとホテルは燃え盛る炎につつまれている。国・地方の負債は800兆円にも上る。
そして年金債務の900兆円と合わせると、合計で約1700兆円にもなる。
現状を放置しておくわけにはいかない国は、今はもう国民から『略奪』することしか考えていない。
消費税を1%ずつ上げていく、あるいは所得控除をなくすなど、いろいろな理屈をつけて生活者の負担をどんどん増やしていくだろう。

経団連も認めているように、消費税は少なくとも18%ぐらいまで上がる。
年金給付についても、役人の机上のつじつま合わせを受け入れさせられる。
給付額を半分に減らして、給付開始年齢もどんどん引き上げ、限りなく平均寿命に近づける操作が待っている。
40歳前後が損益分岐点で、それより上の年齢の人はもらい得だが、それ以下の若い年代は自分が積み立てした額さえもらえなくなる。
今の60歳をすぎた人は積み立てした額の5倍ぐらいもらえているのに、若い人はその正反対でとなる。

日本では確実に世代間闘争が起きるだろう。
若い人たちが「国の制度」からどんどん降り始める。
ロシアなどの経済破綻した国で起きていることが、日本でも起き始める…。

生き残りのためにどうすればいいのか。それは自衛しかない。
国家の国民生活保護装置が機能しなくなった今、自分で自分の生活を守る必要がある。
政治家と役人に騙されないように、これまで「まかせて安心・国家ホテル」に一切まかせていたことを、これからは自分の眼と耳と肌でいちいち確認するクセをつけなければならない。
納得のいく行政サービスを受けられるよう、感覚・知識を鋭敏にしなければならない。
知識の無いお人よし者は、騙され、這い上がれなくなる時代になった…。」


少し抽象的な言い方をしていますが、事実「安心ホテル」の住みごこちが眼に見えて悪くなっていることは、国民の多くが感じていることと思います。

これまで「安心ホテル」は、高級宿泊客対象のスイートルームの整備に一生懸命で、標準タイプの部屋や共用スペースは必要な改修を放置して、さらにルームチャージを騰げようとしています…。といったところでしょうか。

「ルームチャージ」はどんどん騰がる。「ルームサービスやホテル内の雰囲気」も活気がなく何か寒々したものになって来ている…。
かといって、今はもう「安心ホテル」ではないからと、私たち宿泊客はすぐにチェックアウトするわけにはいきません…。



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