福田ちえのときどき日記

日々の活動や雑感を掲載いたします。

「若い世代」の方々 民主主義を放棄しないで!(2)

2006年11月26日 | オピニオン
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政治に関心のある若者が少ないとのご指摘があちらこちらからなされているようですが、私も同様の事を常々肌で感じています。
しかし、政治だけではなくして、他のいろいろな分野でも「若い世代が関心を抱く対象そのものが魅力に乏しい」ということが今の時代の特徴・問題であるようにも思えます。
その結果、多くの若者は自分の中にひきこもり埋没してしまっているのかもしれません。
最近の若者の失業率は10%と、日本全体の失業率5%のなんと2倍の値です。
若い人たちの元気の無さが気になります。社会にも責任があるでしょう。

視野を広げる意欲も湧きづらく、いろいろな壁にぶつかることも避けて通らざるを得ず、高いハードルに挑戦しようとする人も減る傾向にあるのかもしれません。

何不自由なくそこそこ豊かな環境に育ったためハングリー精神が育たなかった、とか、バブル崩壊後の停滞・閉塞感のなかで将来の夢を見られずに育ったためである、あるいは、ベビーブーム(団塊)世代が過した競争モーレツ人生の反動裏返し
である・・・と、いろいろなことが言われています。

政治というものは即効薬的に世を変えるものもたまにはありますが、大方は数年、数十年後の未来社会の舵取りをするものであって、最終的には今の若者世代の将来の生活に大きく影響を及ぼすものであるという現実を、是非もっと深刻に捉えていただきたいと思います。

これからの日本社会は、特に庶民の暮らしは、坂道を下るように厳しいものになっていくように思えてなりません。
今から20年後、現在20代から30代前半の若者が所帯を支える立場になっているころを予測する指標がいろいろとありますが・・・。

例えば、国の試算では、
年金制度を存続させるために国民が納める 「厚生年金保険料」 は現在の2倍の額となり、所得の約2.5割~3割が徴収される予定です。
いや、予定ではなくて、半ば決定事項です。
その他、医療を受けるための 「健康保険料」 で所得の1割強が徴収され、
さらに 「所得税」と「住民税」 が1割強徴収されるとなると・・・、

ざっと合計して、所得の半分近くが給料から差し引かれてしまうという租税公課・庶民負担の膨れ上がり計画が将来待ち構えているのです。

さらに、「消費税」も近々に現在の5%から10~20%への引き上げが図られているとなると・・・、
そしてさらに、「国と地方の借金(公債残高)」も、総額で1200兆円、国民一人当たりで1000万円を越えるものに膨れ上がっているとなると・・・、


若い方々に、少しは政治に目配せしていただくように是非お願いしたいと思います。
黙っていたら、現在のミスリードの政治の尻拭いはすべて皆さんがやらされます。若い方こそ、政治に関心を持って声を上げ、政治に物申していく必要があると思います。

いまは世の中が薄暗くて夢や希望を見出せないとして、そのまま他人事としてあきらめて放っておいたら更に明かりが遠のいてしまいます。
少しでも明るく希望のある自分たちの未来をつくりたいとすれば、

一人一人が中高年と同じ重みの「参政権・影響力」を持つ若い皆さんが、一人でも多く政治参加し、「選挙(投票)=未来への意思表明」権利の行使を行なっていただくように切に願っています。



 「福田ちえ」ホームページ http://www.f-chie.jp 

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