福田ちえのときどき日記

日々の活動や雑感を掲載いたします。

1/22~24 交通問題に特化して行政視察を行いました。

2013年01月25日 | 活動報告
私の所属する宇都宮市議会会派「市民連合」では、LRT導入には慎重な態度をとっておりました。

昨年末提出した平成25年度予算化要望の重点項目の中にも、「東西基幹公共交通は、まちづくりの視点が不十分、且つ、高額な投資が伴うLRT構想は当面見送り、本市の身の丈に合ったBRTを基本に構築し、その実績の積み重ねの後に段階的な整備を行うこと。」と要望していましたが、昨年末の市長選挙以降、市長は6年後を目途にLRT導入を目指す、と言及しています。


私たち市民連合会派は、他都市の事例を調査研究し宇都宮市へ提言するため、交通問題に特化して行政視察を行いました。


1/22は広島県福山市、福山都市圏交通円滑化総合計画についての視察です。

福山市では、人口ドーナツ化現象の進展、低密度分散型の為自動車の選好性が強い都市構造で、山・川・港による自動車道路の制限、福山駅を中心とした放射線型バス路線網、運行間隔の長い鉄道、中心市街地の路上駐車が多い自転車などの交通課題を抱えており、平成13年度にこの計画を策定しました。

現在では、所要時間短縮、渋滞損失時間の削減、CO2排出量の削減など、それぞれ効果をあげており、今年度末には次期5カ年の計画が策定される予定とのことです。



1/23京都府京都市です。「歩くまち・京都」総合交通戦略の推進について、視察しました。

京都の「交通まちづくり」は、人と公共交通優先の歩いて楽しいまちの実現に向け、クルマ依存型社会からの脱却を目指しています。
そのために次の3つの柱を立て、取組を強力に推進していました。
①既存公共交通:既存のバスや鉄道のネットワークを調整・再編し、使いやすい公共交通構築
②まちづくり:歩行者優先のまちとなるよう、快適な歩行空間の拡大と充実とクルマ利用を減らす為の取組
③ライフスタイル:一人ひとりのライフスタイルが「クルマ」ではなく「歩くこと」を中心としたものへと転換していくことを促す施策の展開

そのための具体的な取組は次の通りです。
①駅前広場の整備、モビリティ・マネジメントを推進する拠点となる「公共交通センター」の開設(H24.7.14)
②車線数の減少も含めた道路空間の再構築、公共交通優先化(H24.1.20都市計画決定)、車線幅員の狭小化や自転車通行箇所の明示等の実証実験、自動車流入抑制
③「スローライフ京都」大作戦として、全市民を対象としたモビリティ・マネジメントの実施、家庭・学校・職場・観光客のそれぞれで交通行動スタイルの見直しを促す施策の実施

H22.1.23「歩くまち・京都」憲章を制定して、人が主役の魅力あふれるまちづくりを進めています!

市民のライフスタイルが変わらなければ、クルマ依存型社会からの脱却は成し得えません。

宇都宮も同様です!

  




最新の画像もっと見る