福田ちえのときどき日記

日々の活動や雑感を掲載いたします。

新型インフルエンザに負けない気持ちの準備と情報収集を

2009年05月26日 | オピニオン
いろいろな出来事と話題があるなかで、今はどうしても「新型インフルエンザ」が大きな関心ごと。

感染がどんどん拡大して、ここ栃木に及ぶのも時間の問題といわれますので、
皆さんと、何点か共通認識を持ちたいと思います。

たとえば、自分に症状らしきものが出たらどうするかなんですけど、
すぐに病院に行く…これは間違いだということは皆さん知ってますよね?…、どうでしょうか。
実は、わたしもつい先週まで知らなくて恥ずかしいのですが、

今、一般の病院に行っても、検査薬がありませんので新型インフルエンザかどうかは判りません。
正式に診断・治療してもらうためには、少し面倒ですが、
まずは、地域の「発熱相談センター(主に保健所)」に電話をして、
電話調査で勧告を受けて、その後で、指定された「発熱外来」に行って、診察と遺伝子検査を受ける…というのが正しい対応です。

現在の栃木県内の検査・予防体制はどうなっているかというと、

相談を受け付ける「発熱電話相談センター」が…宇都宮市保健所(竹林町)と県東西南北の健康福祉センター(保健所) の計6か所あります。

その後で診療を受ける「発熱外来」はどうかというと…宇都宮社会保険病院、国立栃木病院、日光市民病院、佐野厚生病院、大田原赤十字病院 の5か所あって…、というか5か所しかないそうで、
今日の報道にあるとおり、突貫工事で6か所追加設置されました。

ちなみに宇都宮市では 済生会病院の南にある宇都宮市保健所に、市内3カ所目の発熱外来が準備されたということです。

とにかく、まず最初は「電話相談」を受けなくてはいけないんだということです。


国が取り決める「新型インフルエンザ」の感染症としての格付けはまだまだ低いものです。

「ペスト、コレラ、赤痢、O-157、結核、日本脳炎 など」伝染すると命を落としかねない伝染病や、少し名の知れた感染症がありますが、

ここにきて、今度の新型インフルエンザウイルスの実態も少しづつ見えてきたようです。
新型インフルエンザは、「毒性も弱いし、タミフルも効く」し、 毎年やってくる季節性のインフルエンザと同じレベルの威力であることもわかってきました。

仮に感染しても、普通では 命を落とすような致命的な感染症ではないということで、
あまり過剰に怖がって心配するのはやめよう といったことがあちこちで言われ始めてます。

私の感じるところでは、幸いに お役所も少し安心して、担当部署も当初の「感染したらメキシコのように死者がでるかもしれない…」といった緊張感は今は無いような…。

そうはいっても、毒性が弱かろうと強かろうと、インフルエンザにかかって苦しむのはいやですし、
また、感染者を出した事業所が風評被害で大きなマイナス、とか
行楽地やイベントの催行に多大な経済的影響が出ているのも事実です。

いたづらに大騒ぎしないようにしながら、 
うがい・手洗いとか人混みへの外出を控えるといった「自己防衛」を行って、
「正確な情報」を持って、協力しながら、的確な対応に努めたいと思います。



中心市街地活性化 への取り組み 弘前市では・・

2009年05月02日 | 活動報告
                     春風吹く弘前市役所前の広場にて
                   左が市庁舎、遠くに見えるのは岩木山です


 晴天続きの素晴らしいゴールデンウィーク。
このまま大型連休最終日まで陽気は良いようで、お弁当片手にのんびりと野山へ海へと出かけたくなります。


さて、一昨日からの民主市民連合議員会の行政視察ですが、
2日目の昨日からは、秋田市から電車で2時間移動して弘前市を訪ねました。

弘前市議会へおじゃまして、中心市街地活性化基本計画についての説明をいただいた後、市街中心地へ出て現地の視察をさせていただきました。

 弘前市は みちのくの古都として歴史のある城下町で、りんごの生産量日本一のまちでもあります。


郊外の開発が進み、車で出かけやすく人の集まりやすい新市街地がまちの外郭にできて、中心市街地のかつての役割が薄れていくことが あちこちの都市で問題になっています。

まちの中心に来る人・住む人が減り、商店街の売上げが減り、空き店舗が増加するなどのマイナスの連鎖…。
弘前市も、まちが活力を失って中心市街地の空洞化現象が起こるという わがまち宇都宮と同じ悩みを抱えたまちです。


現在、全国で77の市(地区)が国からの認定(補助金など)を受けて支援され、中心市街地のにぎわいを取り戻すためのまちづくりに取り組んでいます(栃木県では、大田原市の計画が 昨年11月に本県で初めて認定されました)。

昨年7月に国から認定された「弘前市 中心市街地活性化基本計画」。
基本理念は、「住人(ひと)と商人(ひと)と旅人(ひと)が ふれあう まちなか」です。

弘前市では、この基本理念に基づいて、
「歩いてでかけたくなる賑わいのあるまち」「歴史・文化と触れあえる観光のまち」
を実現しようと、役所、商工業者、市民が一体となってさまざまな施策に取り組んでいます。

その戦略は…、「都市型観光」を今以上に進めることで交流人口を増やし、中心市街地のにぎわいを創出すること。

数値目標は、
・中心市街地の観光施設利用者数を今後5年間で約2割増やす。
・中心市街地の空き店舗率を2006年の13.7%から2012年に8.5%まで減らす。 など。

目標を達成するための具体的な事業は、弘前公園周辺整備事業や弘前駅前北地区土地区画整理事業など ざっと50を超える事業が練られていました。

代表的なものは、
1 「中心市街地での多彩なイベントの開催」
 通りで開催する「よさこいソーラン踊り(よさこい津軽)」、「路上文化祭(カルチュアロード)」、市民の音楽好きよる「街かど音楽祭」や「夜店まつり」など、各商店街が先頭に立って魅力ある商店街づくりに取り組んでいました。

2 「潤いのある都市空間づくり」
・区画整理事業でつくりだした、駅前広場と中心地を結ぶ快適な歩行者専用道路と緑地を整備していました。
・建造物の色彩や看板などの制限を定めながら、統一感のある街並づくりを行うなど、魅力ある都市景観づくりに自治体と商店街が一体となって取り組んでいます。
・弘前駅には、駅の西側と東側を結んだ24時間開放の歩行者専用通路がつくられて、都市の機能を向上させ東西の市街地の連絡を便利にして、人の交流を促進しています。
・また、公共交通体系の再整備のため、中心市街地の東西南北にある住宅密集地と中心市街地を結んで、高齢化社会に対応したヒトにやさしい循環バスの運行に取り組んでいました。

3 「賑わいを創出する公共施設の整備」
また、中心市街地に2つの公共施設を新たにオープンさせました。
ひとつは、地元の音楽・演劇・美術などの発表や鑑賞を行う芸術発信基地の「百石町展示館」。
もうひとつは、地域情報や観光情報などの様々な情報発信基地の「まちなか情報センター」。
人と人との交流を深める場、情報や文化に触れる場として整備された2つの施設が、地元の人や観光客のへ情報を発信して、まちなかのヒトの回遊と中心市街地の賑わいを創出する拠点となっていました。
 

少子高齢化による人口減少社会の到来により、持続可能なまちづくりを行ううえでも、中心市街地を活性化させることはこれからも大きな課題となります。
 
中心市街地の活性化を大いに意識しながら「まちづくりと まち育て」に取り組む弘前市。

大いに参考になる先進都市の取り組みに触れられて、貴重な勉強の機会になりました。


 「福田ちえ」ホームページ http://www.f-chie.jp

秋田市で ごみ処理施設を視察 ごみ問題 循環型社会

2009年05月01日 | 活動報告
                   秋田市民と地球の環境保全のために
              赤々と頼もしく燃える施設の心臓部(溶融炉)の間近で…


昨日からの民主市民連合議員会の行政視察で、秋田県秋田市と青森県弘前市を訪れています。

宇都宮から秋田までは、秋田新幹線に仙台でうまく乗り継ぎできて約4時間の行程でした。
だいぶ北上したので初春の肌寒い気候かなと思いきや、お天気も良く、おもいのほか温かでさわやかです。


まず秋田市では、昨日 「総合環境センター」を視察させていただきました。
いわゆる市民が普段の生活で排出した 一般ごみの処理施設で、ごみの溶融・焼却施設、リサイクルプラザ、粗大ごみ破砕処理施設、そして最終処分場までを備えた自己完結型の優れた廃棄物処理施設です。
多様なごみへ対応できて処理能力が優れているといった点で評価の高いところに注目してきました。

ごみの量が年々増加する中で今あるごみ処理施設が老朽化していく、
そして最終処分場などの環境問題…、
「ごみ問題」はどこの自治体も頭を悩ます大きな課題です。


偶然ですが、
視察に出るちょうど前の晩に、かわいいゴミ処理ロボットを主人公としたヒット映画の「ウォ-リー」をレンタルDVDで観てきたところでした。

 映画の中で将来の人類は、自分たちが排出したゴミのため汚染された地球に住めなくなり、巨大な宇宙船に閉じ込められて 宇宙を放浪していました。
映画「ウォ-リー」はまさに、これからの人類が抱えるであろう環境破壊の問題を題材にしてつくられた作品であったんですね。


ごみ処理施設を、余裕をもった最新鋭の大きな能力のものにすることも大切ですが、
それ以上に必要なのが、ごみの発生元である各家庭でのごみ減量の取り組みでしょう。

ごみ問題の根本的な解決に必要なのは、やはり市民一人一人のごみに対する考え方を変えていくこと。
ごみ減量の必要性をみんなで理解すること。そして、ごみの減量と併せて資源の循環(リサイクル・再利用)を意識して生活すること。
地域の環境美化と資源の有効利用は、住みよい都市環境づくりに欠かせないテーマです。

自分が出すひとつの「ごみ」にもちょっとした気配りをしたいもの。
改めて教えられ考えさせられています。


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