国会で新政権誕生の日 = 日本の新しい夜明け
(本文とは関係ありませんが…)
◆別名「決算議会」ともも言われる 地方自治体の9月議会。
昨年度1年間、皆さんが汗して役所に納めたお金(税金)の使われ方がどうだったのかを検証して、今後の政治・行政に生かすための集中議論をする重要な議会です。
私の今週の議会日程のほとんどは、「決算審査特別委員会」12名のメンバーの一人として、平成20年度の決算審議となっています。
◆予算が本来の目的とは違った使い方をされていないか、無駄に使われてはいないか、市民の目線でヒアリングや資料のチェックを行っていますが…。
毎回悩まされるのが、議会に提出される「歳入歳出決算事項別明細書」や「主要な施策の成果報告書」といった調書の類がタテに読んでもヨコに読んでも 実にわかりづらい ということ。
私が無知で不勉強なだけなのかもしれませんが…。
夜な夜な眠い目をこすりながら書類とにらめっこする私を尻目に、
かつて役人で、県の某部局の財政担当に10年あまり就いていたこともあって、お役所のしくみや体質をよく知る わが夫からの乾いたひとこと。
「あぁ 決算書ね…、網の目のように積み上げられた予算の使われ方を、そんなものですべて具体的に細かく知ろうとするなんて無理」
「そもそもお役所の予算と決算というものはね… (いつものように しばしティーブレイク)」
◆今の行政の決算報告の仕組みは、絶対に間違いや不正は無いという前提で作られているようですが、役所の そもそも予算の内訳と その使われ方が、
・具体的(事業ごと、さらには予算科目ごと)に予算と決算の内訳をきちんと示したうえで
・それが市民にいつでも簡単に分かる(目に触れられる)ようにならなければ、
このあいだの千葉県の裏金問題など、これまでに次々と明らかになる 裏金だ 埋蔵金だ 無駄遣いだといったような不適切な予算の使われ方はなくならないとつくづく思います。
まあこのことは、「宇都宮市としては、昨年度これだけの税金などの歳入を集めて、市民のためにこういった事業に予算を使い、これだけの成果をあげました…。」といった本来の決算議会でするべき投資効果や費用対効果の議論の はるか前段で入り口の話なんですが…。
◆今の政治が良くないのは…、このあいだの衆院選でも繰り返し叫ばれていましたが、あまりにも官僚(役人)まかせになりすぎていること。
特に4つの悪といわれるのが、
1 天下り
2 予算の無駄遣い
3 情報隠し
4 法令等の捻じ曲げ
これらは、これまで 官僚・役人のやりたい放題。
また、こんな ずさんで でたらめな財務会計処理は無いということの典型が、
どこのお役所も、戦後63年間、誰でも簡単に理解できるような、歳出(予算の使い道)の決算明細(具体的な支出の内訳書)を作ってこなかったということ。
理由は、 時間がかかるから、人手がかかるから…、 なんですって。
でもよくよく突っ込んで問いただすと、本音は、決算を明らかにしてしまうと、次の予算を組むのに支障が出る(出鱈目ができない)からといったことのようで…。
政治・行政の金の使い方からは、まだまだ相当な無駄なお金や埋蔵金が出てくるはず…と誰もが感じてしまうの無理は無いところです。
◆宇都宮市の平成20年度一般会計決算は、税制改革や地方交付税の減少によって歳入の土台がこれまでのように盤石とはいえない状況にあります。
今後もますます景気の後退による税収の減少が懸念されますし、少子高齢化に伴う社会保障費や医療費の増加が確実に見込まれることから、宇都宮市の財政状況は予断を許さない状態が続くといえるでしょう。
◆これまであたりまえに行ってきた事務事業に優先順位をつけて再編成することや、経費・人件費を細かく削減する努力を行うことによって、
・公債(借金)に依存しない、
・基金(貯金)の取り崩しを行わない、
そんな行政の経営方針と財務体質が根本に無いことには市民は安心できません。
宇都宮市の財政も、他の自治体での成功例にならい、また失敗例を他山の石として、
来年度以降もまだまだ緊縮財政を続けざるをえないと感じています。
◆まずは 1,200億円超にも膨らんだ借金の返済を急いで、
どん底に落ちてしまっても、当時の政治・行政にあたった誰もが失政の責任をかぶらなかった夕張市と同じ轍を踏むことのないよう、
市民目線を忘れず チェックにあたります。
「福田ちえ」ホームページ http://www.f-chie.jp