福田ちえのときどき日記

日々の活動や雑感を掲載いたします。

今年も大変お世話になりました! 皆さま よいお年を!

2007年12月30日 | オピニオン

日本中から雪便りが届いて、寒風が身にしみる年越しになりそうです。
今日の日中、外回りの用事の最中にみまわれた雷と霰(あられ)には驚きました。
思わず、宮沢賢治さんの「雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ…」のフレーズを思い起こしてしまいました。

いよいよ今年も明日が大晦日。
様々な出来事に思いを馳せながら、往く年を振り返っています。
何を差し置いても、ほんとうに多くの方々との出会いと、いただいたご厚情とお力添えに感謝そして感謝です。
その次には、もっと出来たはず…、違うやり方があったかも…、と反省と自戒を込めて、来る年への宿題の整理。これもまた数え出したらキリが無いほどで…。

新しい年に向けての抱負といえば「継続は力なり」の言葉を胸に、私なりに出来ることを、少しづつでも磨きをかけて、淡々とひとつひとつ小さな夢を叶える努力を続けるだけ。

今年(平成19年)を象徴する言葉として先ごろ国民に選ばれたのは 「偽 (いつわり)」というなんとも悲しい文字でした。
そんな、この先どうなってしまうんだろうという不安に満ち希望の無い時代。
法に触れさえしなければ何をしてもいい、といった荒んだ風潮。
次世代の人々(子ども、孫たち)にそんな世の中はどうしても引き継げない。
守りたいもの、守るべきものを確認して、無関心を改め、これまで見過ごしがちだった政治をはじめとする世の出来事に少しでも好奇と関心の眼を向けていく作業が益々大切になります。

日暮れ時、帰宅途中の車のラジオから流れてきた ビートルズの「レット・イット・ビー ♪」
全てあきらめて、なすがままに… という解釈ではなく、今眼の前にあるありのままの現実・事実をどんなことでも受け入れ、あきらめずに改めて確認してみようよ… と問いかけられているように聴こえました。
そして、あるがままの人間の心・感情、喜怒哀楽を大切にしましょう、そういった何気ないことを大切にできる世の中があるべき世の中だよ… とも。

そして次に流れた曲は、ジュディ・ガーランドの「虹の彼方に(オーバー・ザ・レインボー)♪」
夢と希望と心を亡くさぬよう、明るい明日を信じて目指して… です。
来年は、「偽」から転じて「信」や「愛」といった心の豊かさを表す言葉が1年の象徴語となってほしいと願うばかりです。



さて、今年1年、こんな私のつたない気まぐれなブログやHPでも、覗きに来てくれる方がいらっしゃったことも大変ありがたいことでした。心から感謝しお礼申し上げます。

話題も種々雑多でとりとめがなく、乱文で理解しづらい点は寛大にご容赦いただければ幸いです。
来年も、等身大の自分とその活動の一部、思いの一端などを皆様に知っていただくため、精一杯体裁を整える努力をしていきたいと思います。

是非、来年も気の向いたときに覗いていただき、読み流していただければ幸いです。
皆様方のご意見、メッセージも、メールなどで忌憚無くお寄せくださいますようお願いいたします。

それでは皆様、折からの寒波で体調をお崩しになりませんよう、希望と愛にあふれた素晴らしい新年をお迎えになれますよう、心からお祈りしまして。
1年間大変お世話になりました!
そして来年もよろしくお願いいたします!

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12月議会 本会議一般質問から(3) 子育て・教育問題

2007年12月29日 | 活動報告
                        12月議会本会議壇上で 
                     市長(右端)答弁を受けるようすです

いよいよ今年も暮れようとしています。
のんびりと過した子どもの頃が懐かしいくらい、大人になると年末年始はなぜこうも超多忙なんでしょうか。天気も下り坂なようで、皆様もどうか健康に十分留意して、1年の締めくくりと幕開けの時期をお過しください。

さて、先の市議会定例会(12月議会)本会議における私の一般質問での質疑・提言から、子育てと教育に係る部分についての一部をアップします。

今回は、市長の政治姿勢についての質問の中で、
・「こども条例」の制定について
・まちづくりの重要な視点である「ひとづくり」について

また、個別に通告してあった教育問題の項目から、
・教育関係施策のスクラップ アンド ビルドについて
・教職員による一連の不祥事の分析と再発防止の取り組みについて
・管理職評価制度について
・ネットワーク型授業「よのなか科」と「地域本部」制度の導入について
といった点について伺い、提言させていただきました。


「こども条例」制定の動きが全国の自治体に拡がっていますが、わが宇都宮は積極的な動きがいまだ見られません。

栃木県は、いじめ(H18年全国20位、H16年1位)、ニート(全国10位、関東1位)、10代の堕胎率、麻薬所持率ともに高率、といった青少年問題を抱えています。
また現代は、少子化でこどもの数そのものが少なく(大人6人対し子ども1人)、社会のしくみづくり(力関係)からも子どもが圧倒的に不利でバランスの悪い時代(社会)です。

日本の子ども(青少年)問題のほとんどが、
①自尊感情=自己肯定感の低さ
②まわりとの相関(共感)関係を上手に築けていないこと
で説明がつくと言われています。

物資の豊かさと相反して、学年が上がるほど(教育を受ければ受けるほど)自己肯定感が低まる日本の子どもたち。世界的に見ても低いレベルです。
原因は、成長段階で学力偏重の振り分けや選別を受けることで自己肯定感が傷つけられるため。また、自己肯定感を高めるような教育方針が存在しないため、「あなたはどう思いますか?」といった個人の考え方を育くみ大切にした問いかけを受ける機会に恵まれていないためとも言われています。

自己肯定感は、自らが育とうとする自分育ちの最も大切な土台であり、能動的に活動しようとする時、あるいは障害にぶつかった時に内側から自己を支えるものです。
日本では、子どもの学力調査の結果には敏感に反応しますが、自己肯定感の世界比較での低迷には鈍感です。

自分への信頼(自信)感のなさ、自己不信(嫌悪)、逃避行動、非行、社会不適合、犯罪…。
子ども(青少年)を取り巻く問題を解決していくために、まずは子どもたちの自己肯定感を高める取り組み、子どもたちが肯定できる自分を回復できる取り組みが有効であると考えています。
子どもといえど、解決される(していく)権利を持っている主体です。
ここで言う「こどもの権利」とは、こどものわがままを助長することではなく、大人からの押し付けではない方法で、「こどもが自ら育つことが守られること」です。
また、育てる親の方に不具合があれば、問題扱いして責任追及するのではなく「親を支えていく仕組み」を作ること。同じく学校教育でも、教師の不具合の責任を追及するのではなく「教師を支えていく仕組み」を作ることも重要なことです。


もうひとつの子ども問題の原因が、まわりとの相関(共感)関係を上手に築けず歪みが生じていること。

子ども同士の相関(共感)関係の歪みが「いじめ、不登校」を生み、子どもと親の相関(共感)関係の歪みが「虐待、家庭内暴力」を生み、子どもと教師の相関(共感)関係の歪みが「学級崩壊、校内暴力」を生み、子どもと地域の相関(共感)関係の歪みが「子ども対象の犯罪、非行」を生むと指摘されます。

こどもの権利(育ち)侵害につながっている問題や犯罪の原因の多くを、生活環境・社会環境が作り出しているとすれば、こどもを取り巻く歪んだ相関(共感)関係を修復するようなまちづくりを進めるための規範(条例等)が欲しいもの。
子どもは社会からもっと大切に扱われるべきもの、といった社会の意思の確認が欲しいものです。
こども条例に求めたいのは、「こどもの育ちの支援」と「まちづくり」です。
こどもと家庭や学校との相関(共感)関係の回復を、大きく地域が包み込んで支えていくこと、それは同時に、まちづくりのテーマにも成り得るものであると考えます。


人類の普遍的な願いである未来を担う子どもたちが等しく心身共に健やかに育つことを目指して、国連において世界共通の規範である「子どもの権利条約」が採択されて18年。
自治体で取り組む目的は何?と尋ねられますが、政府・国だけではなく、地域、家庭、学校などのあらゆる場所で取り組む必要があることばかりで、子どもの現状を一番把握できる自治体だからこそ、地域で実現してこそ意味があることと思います。

条例で子どもの権利についての考え方の「原則・基本理念」を示すことで、子どもの関係者の意識を喚起し、子ども関連施策の基本姿勢を示すことができます。
権利(育ち)の侵害と行使に悩み苦しむ子どもたちのため、そしてさらに健全な青少年育成が成されるためにも、子どもの視点に立った行政(まちづくり)の基軸となる条例があってもいい。
こどものニーズをしっかりと受け止め、権利の主体として尊重され、まちづくりに欠かせない視点のひとつと掲げることをこの宇都宮でも実現するべきと考えています。子ども条例の制定を強く求め今後も活動していきます。


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世界が愛の光に包まれますように ~ Merry X’mas!

2007年12月24日 | 活動報告
              慈善団体ライオンズクラブの 家族 X’masパーティ-で
                エキセントリック?なサンタクロースの登場


クリスマスですね。歳をとってもなぜか胸ふくらませて特別に思える日…なんて言うと笑われそうですが。

我が家のクリスマスの過ごし方は、いたってシンプル。
3人の娘たちとそのお友達が競うように狭い台所を占拠して、ゴスペルやらジャズやら讃美歌やら、クリスマスソングらしきものを家中に流し、ケーキやらクッキーやら怪しい料理やら…。作っては何処かへ出かけて、戻ってはまた作ってそして出かけてと、忙しいやらなにやらで、どこのお宅も似たようなものでしょうか?

空気が凛と澄んで街のイルミネーションが輝く季節になると、少しロマンチストになれるから不思議です。
特に今年は色々な意味で転機や節目を経験し、様々な物思いにふけるわけですが、ご縁をいただいた方々や家族との一つ一つの小さなことにも改めて感謝を覚えずにはいられません。クリスマスが来ることも毎年あたり前と思っていましたが、決してあたり前ではなかったと改めて思えたりします。
一刻、一日、一年に、常に感謝。一期一会。
今年も様々な貴重な出会いと優しさそして厳しさに感謝です。

街が一年で一番美しく輝くこの時期。
星を散らばめたように、たくさんの明かりが街を優しく包み込んでいます。

世の中が少しでも多くの幸せの光に包まれることをお祈りして。
眼には見えない温かい贈り物が世界を包みますように。
「大切な人に、真心をこめて優しさと思いやりと感謝を送る歓びを私たちに教えてくれるクリスマス」を、心穏やかに過したいと思います。


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12月議会 本会議一般質問から(2) LRT問題について

2007年12月15日 | 活動報告
12月議会本会議で、今回も「LRT(新交通システム)整備計画」について触れました。

(質問要旨は次の通りです)
コンパクトシティとLRTについて伺います。
現在本市では「第5次宇都宮市総合計画」を策定中です。その中で、ネットワーク型のコンパクトシティの形成を目指すとありますが、目標年次は15年後です。
拡散型の宇都宮市をコンパクトシティ化するための施策と、コンパクト化の実現には何年を要する見通しかを、お伺いします。
また、このコンパクトシティとLRTの関連性についてですが、これまでLRTを導入する目的は交通渋滞緩和に始まり、中心市街地活性化、環境保全対策と、どろなわ的に姿を変えてきました。
次は、コンパクトシティのためにLRTが有効あるいは必要であると理屈付けされることが懸念されます。ついてはコンパクトシティとLRTの関連性についても併せてお考えをお伺いします。

更に、LRTについてでありますが、今年度は導入推進のために8,800万円の予算が計上され、大型看板やチラシなどの広告物の作成、調査研究や業務委託が行われています。
次年度においても同等額の予算を計上し、引き続き広報や調査研究あるいは、整備に向けた次なる一手を進めるおつもりでしょうか。
宇都宮市の人口は平成27年を境に減少すると試算されています。人口の減少により、当初試算されたLRTの乗降人員は当然減少し、維持費が賄えなくなる事態も容易に予測できます。また、LRTの導入には設備投資に加えて、駐車場の確保と整備、JR駅との接続など、本体整備の他にも多大な税金の支出が考えられます。このままの計画ではどう見ても 次世代の子どもにツケをまわし兼ねません。
財政の逼迫している今、公共交通の整備計画は、既存の公共交通のあり方・体系を見直すことにまずは重点を置くべきではないかと考えます。
LRTへの予算配分と併せて、見解を伺います。       以上

この質問に対する市長らの答弁は、将来のLRT事業の実施は、さらに調査研究を進めることにより県民・市民の合意を得る努力をし着実に推し進めたいという内容のものでした。
本市にLRTを導入する理由が、常に一般論に終始している感があって非常にもどかしさを感じるのは私だけではないでしょう。

これまでの市LRT検討会議での議論・報告を見ても、反対意見はそれなりにもっともだが、いちいち聞いていると前に進まないから、といった市長や関係者の本音が明らかに見て取れます。
何か既に約束・合意ができていて、そのシナリオに向かって舵取りをしているかのような印象が拭えません。

現在の知事と市長は積極推進派。県・市両議会の自民党系議員も同様です。
県民・市民の間では賛否両論あり、まだまだ十分な議論が尽くされていない状況ですが、市役所には総合政策部にLRT導入推進室が設けられ検討委員会が定期的に開かれており、住民合意とは別に役所の中でLRTの建設が自己目的化しつつあるとも言われています。

事業の効果をうたった都合の良い資料を山ほど作成し、有識者とされる学者の方々を中心とした権威ある委員会でお墨付きをもらい、住民説明会の手続きも経ました、といったお決まりの役所の事務事業の進め方がなされようとしています。

次なる予算計上項目は何か・・・。
新年度予算案にLRTの概要設計費などの項目が含まれ、それを議会が多数決で容認したとすれば、その時こそ実質的に事業の実施が堂々と認められスタートという事態になります。

原計画に私が反対する理由は・・・、

・いまだに採算性への疑問が拭えない ~ 明らかに赤字となり市民・県民にその負担を強いる大型公共事業であれば、広い理解を得られるよう時間をかけ冷静な議論を行うべきです。

・画期的な交通弱者対策であるとは言い切れない ~ 受益エリアの狭いたった1本のLRTで多くの方々を救済できるとはとても思えない。循環バス、コミュニティーバス、福祉・介護タクシーなどの交通不便地域対策、外出支援サービスの普及・推進などにまずは取り組むべき。

・環境負荷を大きく低減する画期的システムであるとは言い切れない ~ 低公害(電気やハイブリッド)バスで代用できるし、脱クルマ社会を目指すのであれば、まず総合的な公共交通システムの在り方を体系立てて検討する必要がある。

・宇都宮市のまちづくり、活性化に大きく寄与するか ~ LRTを導入しさえすれば中心市街地の活性化などまちづくりが大きく進展するかのような議論には疑問を持たざるを得ない。

公共交通システムを考えるとき必要なのは「何が目的で何が手段か」の議論です。それが私たち市民・県民の判断基準であるはずです。
LRTを整備したらこういう素晴らしいことがある、といったような抽象的で根本を置き去りにしたような議論や広報ばかりが行われています。
必要なことはまず行政課題(目的)を明確にすること。何と何の目的達成のためにはLRTが最良最善のツールなのか?という議論がまだまだ足りないと思います。

LRTの整備を推進したいのであれば、今や将来の私たちの生活の良化や様々な課題の解決といった「目的」を具体的に明確にし、その実現のために考えられる最も最適なツールがLRTであるということを、納得いく形で示していただかないことには早々誰も賛成するわけにはいかないでしょう。

LRTが採算割れになれば市民・県民の負担になる。それでもなお、市民生活に余りある恩恵をもたらすものだから事業に着手するというには、全く決め手に欠けるように思います。
「こういう理由で宇都宮にはバスではなくLRTが必要だ」という、具体的で強い趣旨説明がありません。

地域の足確保対策や高齢者などの交通弱者対策として、バス路線網や小型循環バスの拡充を望む声は多く寄せられており、脱クルマ社会を実現するための公共交通体系の抜本的見直しを実現するためにもLRTのような基幹交通が必要だとする分析もあります。
綿密なバス路線とLRTを連携させることで、効率的に地域の足を確保することは正に理想でしょう。仮にLRTを整備するとしても、既存バスとの連携や自家用車乗り換え拠点(パーク・アンド・ライド拠点)も含めた交通体系とその事業採算性について議論が尽くされるべきです。
その点でも、宇都宮の公共交通体系全体をどうしていくかという視点での検討の成果は見えてきていません。
既存バス業者(関東自動車)との調整が難航しているようですが、LRTの基幹検討会は関東自動車の参加をみないまま進め、同社にはこの先発言の場として交通戦略策定協議会とバスシステム検討委員会を設けるといういびつな形で検討が進められるようです。
問題先送りの良くない不協和音は、さらに市民に不安を煽ります。

また、人と環境に優しいクリーンエネルギーを利用することが目的ならば、軌道に頼らずとも、バスを低公害・低床車にして対応することも可能であるし、また、清原工業団地方面の朝の渋滞解消なら、連結バスなどの大量輸送手段の導入も考えられます。

市民の意見が無視されることのないよう、
今後も市に対しては、事業採算性の詳細な調査分析、交通弱者対策や交通不便地域対策そして市街地活性化対策を含めた総合的なまちづくりビジョンの策定(鬼怒川渡河交通渋滞対策も含めて)への取り組みと市民への提示を求めていきたいと思います。


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12月議会 本会議一般質問から(1) 子どもにツケをまわさない健全財政の実現

2007年12月14日 | 活動報告


これから年末年始の多忙な時期を迎えます。
皆様も公私に何かとお忙しいことと思いますが、健康に十分留意しながら御活躍されますよう。私も負けずに頑張りたいと思います。

さて、先の市議会定例会(12月議会)における「本会議場での私の一般質問」は、たくさんの支持者の応援をいただきまして、お蔭様で無事に終了いたしました。
市政発展の一助となれば…との思いで行った1時間の質疑・提言の内容について順次アップしたいと思います。


今回はまず初めに、市長の財政運営についての基本姿勢について何点かお伺いしました。
私が4月の統一地方選挙で有権者の皆様に訴えさせていただいた項目のひとつが「子供にツケを回さない」健全財政の実現です。
多くの信任をいただき、そのお約束を一日も早く実現しなければならないとの思いでおります。

目標を実現するためには、まず佐藤市政の原点・政治姿勢を詳らかにしていかなければなりません。
もともと政治・行政の大原則は、行財政の運営は均衡財政(歳入に見合った歳出)を前提に行われるべきものでした(財政法4条、地方財政法5条)。
しかし、国もほとんどの自治体も、将来の税金徴収を当てにして、多くの借金(公債)を重ねています。そして、借金の残高は年々増加の一途です。ご承知のように、夕張市のように破綻した自治体も現出しました。

他の自治体に比べて宇都宮市は健全度が高いと評価する向きもありますが、平成18年度末現在の宇都宮市の公債残高は(一般会計では)約1450億円と、ほぼ1年度分の歳出規模に匹敵します。
市民一人当たり約29万円の借金残高があり、市民の皆さんはその他に国の借金、県の借金を併せて背負わされています。
市民のサイフを守り、将来の子どもへのツケまわしを排除するというお約束を実現するために、市長・市執行部は今後どのような財政運営のあり方を模索する考えなのか見解を伺いました。

(以下は質問要旨です)
市長の政治姿勢についての項から、税金の使い方と再配分のあり方について伺います。
先ごろ、公表された宇都宮市の財政白書によりますと宇都宮市の財政状況は、市長が就任して以来、市債残高も徐々に減少をみてはおります。
しかし、市民1人あたりの借金は、いまだ28万9千円、全体としては、1,446億円と膨大であり、「子どもにツケをまわさない」健全な財政運営を行うためにも、今後更に市債残高の抑制が必要であると考えます。
健全財政の実現を図るために、本市の今後の市債のあり方について、市長の考え方を伺います。

また、公金を投入する再開発事業や公共建物は利用者数と維持費の把握が不可欠であると考えます。
計画段階での見込みと、実利用者数・維持費の対比は漏らさず行っているのでしょうか、投資・運営計画と事業運営経費・費用対効果を含めた事業効果測定方法の現状について伺います。

次に、市長は年度当初「都市力」「人間力」向上をまちづくりの重点に掲げました。
私は、これから先は「人間力」つまり心の豊かさであるソフト面に重点を置いた施策の充実を図るべきと考えます。例えば、障がい者の視点でのインフラ整備や、福祉・教育部門の事務事業は、福祉都市宣言を掲げた本市においてはまだまだ十分ではないと感じています。
市民の要望を細かく汲み取り、他の自治体のさきがけとなることはあっても、絶対に遅れをとることがないよう常に鋭意検討するべきであると考えますがいかがでしょうか。

(答弁を受けて・・・)
市長の答弁は、予想通りの模範解答でした。
詳細は宇都宮市議会のホームページ(質問答弁・議事採録)で後ほど公開されますので是非ご確認いただきたいと思います。

市民が働き納めた税金は、役所が自由勝手に使うのではなく、稼いだ納税者自身が使い道を決めていくことは当然極まりないことであると私は考えています。
税の使い道を決めるためには議会の承認が必要です。
市民の税を使う以上、無駄な使い方がなされないよう私も議会の一員として厳しくチェックしていきます。
市民から負託された私が納得できる説明を得られるまで、私が市民の皆様から与えられた仕事としてこだわり続けたいと考えています。
税に対する考え方は今後も繰り返しただしていきたいと思います。

税の再配分もまた、行政が行うべき仕事か、民間に委ねた方が効率的で経済的かを細かく検証することで、市が市民に課す将来の税金を縮小することが可能です。また、民活で経済の活性化にもつながります。
現在、日本中の多くの自治体が財政難に陥っています。
一方的な増税で、納税者の悲鳴が聞こえてきます。
私は、今までの行政のあり方を見直さずしての増税には断固反対です。

また、市民に財政の現状把握と行政サービスの評価を解りやすくさせるため、より身近な「財政バランスシート」の導入と公開を強く訴えていきたいと思います。

市が市民に提供する公共財は市民のものであり、お役所のものではない。
将来市民が負わされる税金は、バランスシート上の負債の計上である。
市民に負担を求める公債(将来の税金)は極力小さくしていかなければならない。
そして、市民の負担である将来の税金を常に明らかにするよう、財政バランスシートは作成・公開されなければならないと思います。

また、再開発事業や公共建物などの「成果報告書・行政コスト計算書」を作成・公開することにも併せて取り組んでいただくよう働きかけていきたいと思います。
納税者である市民の立場からすれば、コストに見合う成果がどれだけ上がったのかの説明が必要です。

市民の血税で行った事業が真に市民の役に立ったのか、はたまた特定の企業・団体・人のために使われたのかを知る情報提供がなされて初めて、税を投入するだけの価値があったのかどうかを納税者が判断することができます。
判断・評価を下すために必要なものは、事業・施策ごとに、費やされた費用とその負担を誰がしたかを説明し、また、その成果がどれだけあったかを広く市民に示すための成果報告書でなければならないと、今後も訴え続けていきたいと思います。


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12月12日、市議会本会議 一般質問の項目です。

2007年12月10日 | 活動報告
市議会の一般質問を見てみよう!
宇都宮市議会定例会(12月議会本会議)で、2度目の一般質問を行う機会が与えられました。
質問内容が決まりましたのでお知らせします。

しがらみにとらわれない「市民本位の改革」
「みんなが主役の身近な政治」を実現するため、
福田ちえ は、みなさまの窓口となって、全力を尽くしてがんばります!


●日 時 : 12月12日(水)11時頃から
       ※時間は、質問者の質疑進行状況により多少前後します。

●場 所 : 宇都宮市役所 議会棟
       ※市役所の西側に隣接する建物です。
  
●質問項目
  1.市長の政治姿勢について
   (1)税金の使い方と再配分について
      ~「子どもにツケをまわさない」健全な財政運営を行うために
   (2)コンパクトシティとLRTについて
   (3)農業王国の具体的な計画と後継者育成について
   (4)「こども条例」の制定について
   (5)まちづくりの視点について
  2.教育問題について
   (1)一連の不祥事の分析と再発防止の取り組みについて
   (2)管理職評価制度について
   (3)ネットワーク型授業「よのなか科」の導入と、「地域本部」について
  3.配偶者暴力防止法の改正を受けて
   (1)DV防止基本計画の策定と、
      配偶者暴力相談支援センターの設置について
   (2)DV防止「啓発ステッカー」の作成について
  4.福祉行政について
   (1)児童相談所の設置について
   (2)児童虐待防止法で定める 虐待を受けた子どものケア、
      家庭への支援、学校との連携について
   (3)幼稚園・保育園の一体化について
   (4)地域密着型サービス 小規模多機能型居宅介護施設について
      ア.通所圏域の見直し
      イ.地域密着型サービスの推進と市民への周知について
   (5)本庁における手話通訳者の待遇について
   (6)障がい者就労支援について
  5.少子時代の労働力と、仕事と家庭の両立支援について
  6.新川桜並木保存とCO2削減のための環境対策について
    以上


●本会議一般質問は、どなたでも傍聴することができます。 
●手話通訳者を希望する場合、5日前までに議会事務局まで連絡してください。
●インターネット議会中継でもリアルタイムで放映されます。
(宇都宮市議会ホームページ http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/gikai/ )



 
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頑張る地元の模範自治会で恒例の もちつき大会

2007年12月02日 | 活動報告
                    花房本町の「頑張る模範自治会」表彰
                    を披露させていただきました  


地元で恒例のもちつき大会が、花房本町自治会と西原川向自治会で開催されました。

大勢の方々が毎年楽しみにしている地域の方々の交流を育む行事で、もちつきの日が近づくと、あぁ年の瀬だなあ…と改めて感じる季節行事でもあります。

どちらのもちつき大会も盛況で老若男女が大勢集まり、特に子どもたちは昔ながらの風物詩に眼を輝かせていました。

また今年は喜ばしいことに、花房本町自治会が「頑張る模範自治会」として、宇都宮市からの表彰をうけました。
地域の安心安全と住む人々の融和団結そして地域活性化を考え、住民が主体的に活動し、地域の美化活動など住みよい生活環境づくりへの活動実績が高く評価されたものです。

もちつき大会の合間をみて、僭越ながらわたくしから賞状を披露・伝達させていただきましたが、常日頃から地域活動に汗する皆さんの活動を目の当たりにしているだけに、感無量でした。
ほんとうにおめでとうございます。

ほんの猫の手ほどにもちつきのお手伝いさせていただいた後で、ありがたくこの時期ならではの恵みを頂戴しました。

花房本町の小林自治会長、西原川向の坂本自治会長を始め世代を超えた交流の場づくりに取り組んでいらっしゃる地元の皆様、ありがとうございました。


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