福田ちえのときどき日記

日々の活動や雑感を掲載いたします。

大晦日 除夜の鐘に想いを込めて

2006年12月31日 | 活動報告
いよいよ年が暮れようとする大晦日の夜です。
私の住む西原の自宅は由緒ある古寺(「報恩寺」「光琳寺」「一向寺」)までそれぞれ歩いて3分程の距離にあるため、今宵は情緒あふれる、そして数多の煩悩をかき消す「除夜の鐘」のゴォォォ~ンと音が午前零時を境に辺りに響きわたります。

除夜の鐘を一般参拝者も撞けるお寺がいくつかありますので、今年はお隣の「報恩寺」さんに家族で詣でてまいりました。

きっと皆様も素晴らしいこと忘れてしまいたいこと様々な出来事があったことと思います。
1年の最後の夜を締めくくり、暮れゆく年を惜しみながら。そして新しい年を迎えるにあたり、厄を払い、明るい年を迎えられるよう大願して・・・。

余談ながら、本来お寺の鐘は、除夜だけでなく毎日朝夕撞かれるべきものであるそうです。
そういった意味では、一日も欠かすことなく正確無比に時を知らせてくれる「報恩寺」さんの朝夕の鐘の音には、我が家の狂いがちな時計に代わって一年中お世話いただいております(毎朝6時(冬季は6時半)の鐘の音で一日を始動し、夕方は5時半(冬季5時)の鐘の音で子ども達が帰宅の時を知る・・・。といった具合に、鐘の音が生活の一部となっています)。
住職さん、毎日ありがとうございます。

2006年もいろいろなことがありました。
幸せだった人、そうでもなかった人…。
でも、きっと2007年はいい年になりますように、心からお祈りしつつ!


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世界が幸せの光に包まれますように Merry X’mas!

2006年12月24日 | 活動報告
                 まちかど広場のイルミネーションです


クリスマス・イヴの今日。皆さんおめでとうございます。

朝から数箇所の集会に参加させていただき、特別な慶びの日を多くの方々と過させて頂きました。

近所の大野先生(小児科の女医さんです)から、西洋ではここ数年、宗教的な意味を持つ「Merry Christmas」という言葉は使わないで、「Happy Holiday」という言葉が今日明日の一般的あいさつ(イスラム世界の感情に配慮してのことだそうです)とのお話をうかがいました。
9.11事件やイラク戦争で、ますます過激化する宗教対立の色合いがクリスマスにも少なからず影響を与えていることを教えられ、少し複雑な気持ちでした。

そうはいっても、人種や国境を越えて人々の心を明るくしてくれる不思議な日がクリスマスです。

古来から、クリスマスは「愛を贈る日」とされていましたが、現代のプレゼント商戦華やかなご時勢では「特別な人に特別な贈り物をする日」に変わってきているのかな~とも感じたりします(笑)。

クリスマスの色といえば、緑と赤と白をの3色。
3色の意味は、赤が愛(キリストの血=博愛、隣人愛)、緑は永遠の命(エバーグリーン)、白は純粋さ(イノセント)を表しているのだそうです。
とても素敵な組み合わせですね。

ところで私事ですが、今日は私たち夫婦の結婚記念日でもありまして・・・。
あっという間に15年の年月が過ぎ、今日無事に?「クリスタル(水晶)婚」を迎えることができました。

夜中に街中に繰り出して、新婚当時訪れその美しさにしばし呆然と立ち尽くしたパリのシャンゼリゼ通りのクリスマスイルミネーションを思い起こしながら、見事に飾られた宇都宮のイルミネーションスポットを巡ってみました。

街が一年で一番美しく輝くこの季節。
まるで満天の空に輝く星を敷きつめたように、たくさんの明かりが街を優しく包み込んでいるようです。

「東電ビル前」のツリー、「パルコと二荒山神社前」、県庁と市役所を結ぶ「シンボルロード」の街路樹と、その中間にある「まちかど広場」の木々、そして「オリオンスクウェアー」の目を見張る飾りつけなど、宇都宮中心市街地ライトアップ実行委員会のご尽力もあって、随所に素晴らしい演出が成されています。

世の中が少しでも多くの幸せの光に包まれますよう。
大切な人に、真心をこめて優しさと思いやりと感謝を送る歓びを私たちに教えてくれるクリスマスを、心穏やかに過したいと思います。



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年の瀬の街宣活動で一汗掻きました

2006年12月22日 | 活動報告
皆様、いかがお過ごしでしょうか?

綺麗に飾られたツリーやイルミネーションに見守られながら、プレゼントを抱えたパパサンタ、恋人サンタさんが大勢街を行き過ぎて、街はクリスマスムード一色ですね。

でも、プレゼントは形あるものから無いものまで人それぞれ様々です。
目には見えても見えなくても、優しさと思いやりに溢れた心の贈り物が、世界を温かく包むクリスマスになればいいな・・・、とつくづく思います。

さて、私の近況報告ですが、時折強く吹く厳冬の風を感じながら、本日今年最後の市内繁華街での街宣活動を行ないました。
ホッカイロでマイク持つ手を温ながらの訴えになりました。
同行は民主党青年委員会のメンバーの方々。
オリオン通り交差点からシンボルロード、東武デパート前を拠点とした約3時間の行脚でした。
 
今回は、国も地方も来年度の行政の台本づくりともいえる「予算編成の真っ只中」ということもあり、

「福祉施策」「少子高齢化対策」「子育て支援対策」への予算の重点配分と、
「既得権益とのしがらみや無駄を徹底的に排除した財政の健全化」を優先課題にしよう、
そして私たち市民は「お役所・政治家まかせはやめ、税金の使われ方にもっと目を光らせよう」
若い世代は、悪性のつけまわしの被害者にならないよう「もっと市政(まちづくり)に参画しよう。投票率が課題。1票を大切に使っていただきたい!」
を訴えさせていただきました。

行く先々で、ご支援いただいている方々や知人の方々にお声掛けいただき、しばし寒さを忘れさせていただきました。
北風に掻き消されないよう、精一杯声を出させていただきました。
皆さんほんとうにありがとうございました!


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「人を育てる」北欧の教育~北欧諸国の住民の社会満足度はなぜ極めて高いのか?

2006年12月16日 | 活動報告
日中は穏やかな気候でした。この程度の寒さで冬が過ぎれば最高ですが、冬将軍は急ぎ足でやって来ます。
厚めのアンダーウェア?でしっかり防寒して、インフルエンザそしてノロウィルスに負けないよう、忙しい年の瀬を送りたいと思います。

さて、昨日「教育基本法」が60年ぶりに一新(参院本会議で可決)され、新しい日本の教育の幕開けとなりました。
様々な論点がある中、教育の荒廃を阻止し、学ぶ意欲と地域・家庭の教育力の低下に歯止めをかけるための施策が今後次々と繰り出される予定です。
法改正の記事を読みながら、今日は次のようなことに想いを巡らしていました・・・。
書きなぐりで脈絡がありません(いつものことです(笑))が悪しからずです。


「豊かに学び」「活き活きと働き」「健やかに育て」「温かく愛し愛され」ながら生きて行ける社会。人の想いは世界共通です。

そんなの夢物語!人生は甘いものではない、苦渋に満ちたものだ!
そう反論される方も多いことと思います。
そんな中、理想に近い社会とよく紹介されるのが北欧(ノルウェー、スウェーデン、フィンランドそしてデンマーク)の「社会福祉大国」の社会です。

生まれて、老いて、病んで、死んでいく・・・といった人生のテンポは日本と変わらないはずなのに、北欧諸国の住民の社会満足度はなぜ極めて高いのか?
北欧と日本の何がどう違うのか?日本はどうしてこうなってしまったのか?

例えば「子育て・教育」の環境。
日本では子どもをめぐる悲惨な事件が止むことを知りません。
登下校時に子どもだけで通学路を辿れない、寄り道などもってのほか、極力外出させないなど、今や弱い子どもへの攻撃がいつどこで起こるかわからない狂った時代を迎えています。
小冒険の道草をし、暗くなるまで泥だらけになり外で遊びまわったあの頃はもう戻らないのでしょうか・・・。

子どもを標的に犯罪を繰り返す狂人を生むような社会を根本から見直さなくては、子ども受難、子を持つ親受難といった社会問題は今後も解決しそうにありません。

これまで日本の教育は、詰め込み方式による点数至上主義によって、学力に優れた者が劣った者を排除する、勝ち組と負け組の仕分けをしてきたと言われています。
その結果生まれた「格差社会」。
成績のみで人を分別し、子どもそれぞれの個性を認める土壌がない社会では、自己を肯定する気持ちを持てない子どもを幼少の頃から生み出します。
自分自身を認め大切に思えない子どもには、いわんや他人を大切にするという心は育ちません。
歪み荒んだ心を抱えてた子らの「いじめ・校内暴力」。そして大人になって社会に出て行き「つまづいた者が立ち直れない」世の中を思い知らされる。
彼らの一部は、より弱いものに手をかける兇徒と化す・・・。
詰め込み型の成績至上主義教育では、人材は育たないし社会も荒むことを殆どの人達が感じていると思います。

一方北欧では、ほとんどの小学生が「創り上げたい祖国の姿」「子どもでもできる世界平和実現のための取り組み」や「人権の大切さ」などの社会的意見を堂々と語るそうです。

私たちは「豊かに学び」「活き活きと働き」「健やかに育て」「温かく愛し愛され」る教育、「生きる力をつける教育」「人間の持つ個性・可能性を引き出し育てる教育」を、今こそ真剣に福祉先進国の北欧に学ぶ必要があるように思います。
また、北欧のすごい所は、人間教育に長けているだけでないという点です。
「世界の学力調査」ではフィンランドが世界一の学力国家として注目され、諸外国からの視察が多く集まっているそうです。

北欧諸国は「人こそ財産」との考えから、教育に多くの税金を投入してきました。
職業校や専門校への道と、普通校から大学進学の道が対等と見なされ、個人の個性に合わせた単なる人生の選択の違いであると社会全体がとらえている点など、我々も目指していくべきではないでしょうか。

北欧諸国では、小学校から大学まで授業料は無料です。
どんな家庭環境に生まれた子どもでも、求める教育を納得いくまで受けられ、個性や能力に合った人生の可能性を無限に求めていくことができるそうです。
とてもうらやましい社会です。
教育を、国の役割と責任で国民に特別な負担を強いることなく徹底して提供する。
所得税50%、消費税25%といった租税公課の高さゆえ実現できるわけですが、国民の大多数がそういった国づくりの方針に納得し支持しているわけです。

もちろん教育だけでなく、年金、医療といった社会保障・福祉も同様の充実ぶりです。
将来や有事を心配させないだけの十二分な保障が真に約束されているため、租税公課の高負担にも不満の声は無いといいます。

男性も女性も共に働き、子育てをし(少子化とは無縁)、教育費に悩んだり、医療・介護に悩んだり、老後の生活に不安を抱えなくていい社会。
国と企業が協力して、家族とともに過ごせる時間や出産・子育て時間が保障される社会。
そんな人間らしく安心して生きられる社会づくりに、日本も向かわなくてはならないと思いませんか?

殺伐とした世の中になってしまった今、日本が大きな岐路に立つ今こそ、私たちがどんな社会を求め、それをどう創り上げていくのかを考える時です。
誰もが人生の不安を極力減らし、伸び伸びと生きるヒントを住民の社会満足度の極めて高い「社会福祉先進国」のあり方から学べればと思っています。



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できるだけ多くの方々とお会いしたいと思います

2006年12月12日 | 活動報告
午前中は支援者の挨拶まわり、午後は娘の学校の保護者面談に赴きました。

夜は、日頃からお世話になっている歯科医療専門職のご夫婦、税理士の先生、地元役所職員の方々と、オリオン通りに新装オープンした居酒屋で会食し、夫とともに様々なことを感じながら、歯に衣を着せぬ親身な意見交換をしてきました。

はしごになりましたが、その後は中学校時代の友人の集まりに加わり、旧交を温めました。
中学時代からの仲間たちとは、それぞれが社会人となり立場や境遇が変わっても交流を続けています。
お互いに働き盛りの世代となり実に多忙な旧友達には、誘われてもなかなか参加できないことがありますが、どんなに久しぶりに会っても、向かい合って座った瞬間から昔どおりの空気に包まれ、それぞれの近況を打算無く報告し合いました。

仕事を先延ばししてでも仲間を支え合えるのが、こうした学生時代からの友人たちです。
不思議と自然と相手の事に親身になれるんです。
地域や社会に向けて共に行動していく仲間・同志とは違った意味で、自分にとって大切な宝物であり、貴重な財産です。

これまでも、そしてこれからも、政治の世界にこだわることなく幅広い分野の方々と意見交換することの重要性を感じています。
政治に携わっている人、そうでない人、すべての人が日々を真剣に生き、様々なことに喜び、怒り、哀しみ、楽しみを見出していることが分かります。
独りよがりにならないよう、できるだけ多くの方々とお会いし意見交換して、皆様方が共通して感じている社会の問題点を肌で感じて、その解決方策や豊かな将来へのビジョンを模索していきたいと思っています。

ぜひ、皆さんからもブログに関するコメントをお寄せ下さい。 コメントはメールで info@f-chie.jp 




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念じて働きかければ具現化する・・・それが市政

2006年12月11日 | オピニオン


市町村レベルの政治・行政は一見地味に映ります。
国政のようにマスコミが連日テレビや新聞に取り上げ、評価を諮問するような派手な色合いはありません。
でも、地味だからこそ私たちが市政の現場に逐一訴え、市政にその対応を促せることは山ほどあると思います。

生活者の皆さんが、毎日の生活の中で身近に感じる苦労や負担、あるいは将来への不安は、国レベルの壮大で時間のかかる対応を待つよりは、身近な行政単位で工夫し改善できることが沢山あるということです。

国が舵を取る(法令をつくる)のは、あくまで大きな方向性であり、ごく標準的な約束事です。
この先地方分権が進展し、地方の創意工夫が地域の生活にこれまで以上に柔軟に反映される時代が間違いなく来ることを考えれば、例えば、
少子化対策として、子どもが産みやすく、育てやすい地域づくりを行なうこと、
教育行政に、立地ごとに異なる学校、地域、家庭といったそれぞれの現場の特性に応じた柔軟な脚色を施すこと、
また、高齢者の福祉対策として、高齢者医療や介護の問題などに、法律の決まりごとを越えて地域がどれだけ厚みを加えていくか・・・、など

地域の取り組み、力量が問われる時代に確実になりつつあります。
地域の色、個性が問われる時代が来ています。

そういう意味でも、生活に密着した市町村行政のサービスが益々重要になることは間違いありません。
「おらが町はおらが手でつくる」「町のルールは町の住民が決める」
「念じて動けば住みやすくできる、変えられる」

あきらめず働きかければ「住民の想いが通ずる、具現化する」のが地方自治であると思います。


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年忘れの集いの時期ですね

2006年12月10日 | 活動報告
今年も残りわずかです。
師走の本格的な気忙しさの中、忘年会や一年を総括する集まりが目白押しで、街には昼も夜も活気が漂っています。
我が家も様々な集まりに連日お声掛けいただきまして、今週は思うように書き込みができませんでした。
しばらくは、こんなペースになるのかもしれません。
覗いていただいた方、お許しください。

今年も世間にはいろいろな暗いニュース・話題がはびこりました。
皆さんの中にも、身の回りに当てはまった方がいるかもしれません。
しかしそんな時代だからこそ、まず「仲間」や「職場」という身近な環境から人の心を通わせたいと願ってやみません。

例えば忘年会は、2時間~4時間といった束の間の邂逅ですが、終り時間を迎える頃には、世代を越えたコミュニケーションの花が咲きほこります。

「いい彼氏・彼女が欲しい」
「こんな楽しい旅行をした」
「夫婦げんかで苦労した」
「小遣いが増えた・減った」
「趣味で陶芸を始めた」
「高校生の娘が口をきいてくれない」などなど・・・
しごく個人的な意見をたっぷりとぶつけ合って。しばし鎧を脱いで、この一年の来た道をしばし振り返って・・・。

「たかが忘年会。されど忘年会」
忘年会の果たす役割は意外に大きいような気がします。

20歳代の女性から還暦を越えた管理職の男性まで…。
そんな幅広い年齢層をまとめる幹事役のみなさん、ほんとうにお疲れ様です!そしてありがとうございます。


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躊躇無く今やる、これこそ若さの特権です

2006年12月05日 | 活動報告
今日、日中は支援者まわりを行い、夕方から、夫とともにJAM県央地協の総会・懇親会で関連企業労組執行部の皆さんと意見交換させていただきました。

仲間として温かく迎えてくださった執行部の皆さん、ほんとうにありがとうございました。

労組というお堅いイメージとはかけ離れたとてもフレッシュで闊達な雰囲気でした。
それにしても皆さん社会良化の意識が高く、とても元気一杯です。
会場のステージでは、次から次へパフォーマンスが繰り広げられていました。

支援者の方から「若い人は丸くならず、ある意味気負って角ばっていることが大切。叩かれることを恐れないで事にあたれ。」とのお言葉をいただきました。
今だからできること。今しか出来ないことを、躊躇無く今やること。これこそ若さの特権です!

若い人の中にも、今はとりあえず我慢して、でもゆくゆくは・・・と、人生や社会を知り尽くしたかのように言う人、あるいは、今そんなことしたって・・・と、自分を閉じ込め進取を避ける人が良く見受けられます。

そのうちやる・・・は、中々出来ない。今度とお化けは出たためしがない。今動けないときは、いつまでも動けない。よく言われる人間の性向です。

やりたいことを見出したら、とりあえず一歩です。
もちろん困難もありますが、それ以上の喜びがあります。
これは常に自分にも言い聞かせています。

暮らしや社会の問題点を探るには、やはりいろいろな生き方・暮らし方に触れることが大切です。
同世代の繋がりだけでなく、人生の先輩である熟年の方々、そしてこれからの社会を担う若い世代と出来るだけ多く出会い、出来るだけ多くののことを教えていただきたいと思います。


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私たちの目の前にある現実が「政治の結果」の全てです

2006年12月03日 | オピニオン
              格差社会進展を端的に表す「生活保護世帯数」の推移
           2005年度の生活保護世帯数は104万世帯に達しています。


「景気が上向いている…」「いざなぎ景気を超えた…」「どこまで続く長期成長…」「大企業が軒並み最高益更新・・・」
政府が発表した今年の明るい経済指標です。

しかし、私も含めほとんどの日本人が、今現在の自分や身の回りの暮らしの状況とこの指標にズレを感じ、疑問を抱いているのではないでしょうか。
人が集まると始まる不景気の話、暮らしが楽にならない話・・・。
特に自営業の方々に、来年の仕事があるかどうか、いつまでこの仕事を続けられるかを心配していらっしゃる方が多いようです。
「これまでは、苦しくても一生懸命やっていれば食うだけはなんとかできるだろうという見通しを立てられた。でも最近になって、将来に確信を持てなくなった。」
といった自営業者や職人さんたちの声をよく聞かされます。

タウンミーティングや議会やマスコミで「やらせ」や「情報操作」が蔓延する世の中です。
「あの数字も操作され、作られたものでは?」と感る方がいても不思議ではありません。

次期選挙へ向けて現政権の政策が大きな成果をなしている、構造改革が成功しているとして、支持の勢いをつけるための政治の挙証道具として利用されているとしたら・・・。


今晩のNHKスペシャル「もう医者にかかれない・・・4700万人の命綱が危機」を、たった今複雑な思いで観終えましたが、生来の富裕層や大企業にかかわる人を除いて、低所得者層の窮状はあまりに惨い。
生活保護100万世帯、国民健康保険料が払えず保険証を取り上げられた人32万人。

番組中、厚生労働省の担当課長補佐が淡々と語った冷ややかな言葉、
「金が払えない者は助け合いの仲間ではない、当然、制度から降りてもらう。すべてを捨てて生活保護でも受けてひっそり生きて欲しい・・・」
が耳に残ります。

真の生活弱者に温かい手を差し延べることなく、
これまでの政治(我々の税金)は恐ろしいほどの借金を重ねながら、何に消費され誰の所へ納まってしまったのでしょう。
社会保障・福祉の優先順位がいかにも低すぎる。あまりにも殺伐としすぎています。
そしてこれからも、この嫌な流れが続いていきそうで・・・心配は尽きません。

私たちの目の前にある現実が政治の結果の全てです。
国や自治体が私たちの税金を使った結果、私たちの生活がどうなったかで判断しましょう。
現実を捉えて行政を評価するアンテナを高くして、もっともらしい答弁・資料には注意をする癖をつけて、狡知な政治家や役人の手口に騙されないようにしたいと思います。

他人事ではなくて、最後にひどい目にあうのは、私たち自身ですから。


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地元自治会の「もちつき大会」が盛大に行なわれました

2006年12月03日 | 活動報告


年末恒例の「もちつき大会」が、西原川向自治会と花房本町自治会で開催されました。

今日は師走とは思えない穏やかな晴天に恵まれました。
日本の伝統行事を大切にし、つきたてのお餅を食べながら子どもを中心に地域全体の交流を深める有意義な催しです。
子どもたちは、杵と臼でお餅をつくところを不思議そうに見たり、実際に杵を持ってお餅つきを体験しました。

男性陣の手によりつきあがった餅は、テントで待ち受ける女性陣へ。そして手馴れた手つきで女性陣が餅切り。

醤油、海苔、きな粉、納豆・・・皆でワイワイと好きな餅を頬張り舌鼓を打ちました。ました。
「やっぱり、つきたては最高!」と皆自然と顔がほころんでいたのが印象的でした。

私は醤油をかけた大根おろしを載せて食べるのが最高に好きです。
おいしいとん汁もいただきました。

花房本町では「手打ちそば」教室も開かれ、BGMにはアルトサックスの生の演奏も楽しめました。

笑顔いっぱい、お腹いっぱいの充実した餅つき大会となりました。
老若男女大勢の参加者で、大変な盛況でした。

「地域の手づくりによるさまざまな催し」を通じて地域のみなさんがたが親睦を深め、また、次代を担う子どもたちがお年寄りやおとな達と交流し、ふるさとの大切さを感じてもらえればと思っています。
寒い中早朝から準備に取りかかった役員の皆さん、大変お疲れさまでした!



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日本の「教育費」 あまりにも「高すぎ」ます!

2006年12月02日 | オピニオン
          ~ グラフはOECD各国の学校教育費の対GDP比を
           公的負担と私的負担の内訳を含め作成したものです
           (「社会実情データ」作成)。
            塾、習い事などの家庭教育費用は含まれていません。
            日本は「公的負担」の比率は3.5%と低く最下位クラス。
            逆に「私的負担」の比率は1.2%と突出しており
           家計の高い負担が窺えます。~
            


長女(中学2年生)が、部活の弓道で必要な用具を買い足すからと○万円の拠出を求めてきました。
歳末のこの時期に痛い出費です。

教育費の問題に関心の高い方は多いと思います。
実際に子育てを経験された方は皆、生活費の中に占める教育費の割合の高さを実感されていることと思います。

日本の教育費の高さは、世界でも突出しています。

毎月の教育費(私的負担)の平均は、公立小学生が約23000円、公立中学生で約40000円といったデータがあります。
このうちの3分の1が、教材費、業者テスト代や給食費、PTA会費といった学校納入金で、公立小学生が約7500円、公立中学生では約13000円程度になります。
義務教育といっても無料なのは教科書代くらいと心得ておかないといけません。
その他にも、制服・かばん・靴、体操着、楽器、習字道具、裁縫道具、図書、部活の用具、自転車そして習い事、塾代・・・と、学校納入金以外に学校生活や家庭教育などに費やされる経費は家計に重くのしかかります。
これが高校生(教育費月平均約60000円。うち学校納入金約35000円)、大学生ともなれば、まさに金が飛ぶように出て行く今の日本の教育費の実態があります。

授業料未納者が増え続け、最悪は退学した。給食費を生活苦から滞納している。
修学旅行に行く費用が捻出できない・・・。など、
貧困と高い教育費は身近な社会問題化しています。

国も自治体も「教育の大部分は自己責任であり各家庭が自助努力すべき」といった理由づけから、行財政改革の一環としてさらに教育関係予算を減らすようですが、真っ向からぶつかっていきたい問題です。

「教育費の公的負担は社会保障の重要な項目のひとつ」です。
教育に関する予算を今以上にしっかりつけてもらうことを訴えたいと思います。

教育費の公的負担が高い国ほど出生率が高く、年金・福祉・介護など高齢者対策のみが過大になった国ほど出生率が低くなるというデータがあります。
高い教育費に嫌気がさし子育てを逃れる者が増えてしまっては・・・。

「教育費の問題は少子化対策とも深く結び付いている」ことが解りますね。
また、「所得による教育機会格差」が生まれ、貧困で良い学校へ行けない子は将来が約束されずさらに貧困を拡大するといった負の連鎖を生み出します。


国連から、「早期の教育費無償化を実現すべき」との再三の指摘があるにもかかわらず、我が国政府は、財政を圧迫するとの理由で態度留保していると聞きます。

ヨーロッパなどの社会保障先進国では、初等・中等教育はもちろんのこと、高等教育の学費も無償あるいは超低額が一般的です。
「子どもたちが安心して学び、次の世代を担う子どもたちを社会が育む」
「国の最大の財産は人(材)」
といったあたりまえの思想と社会のシステム・環境が確立されているからです。

憲法で守られた「等しく教育を受ける権利」を、経済的な理由で制約されてしまうことのない社会の実現に、行政・議会が責任を持って取り組んでいただきたいと思います。



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「夕張市の破産・・」 明日は我が町?

2006年12月01日 | オピニオン
今日は12月1日、いよいよ師走です。今年もあっという間に過ぎていきそうです。

さて一昨日大々的に報道された夕張市が「財政再建団体」に指定・・・云々の話は、前々から注目していましたが、やはり衝撃的でした。
簡単に言うと、夕張市が破産・倒産したということ。

夕張市の通常年度の予算規模は約110億円
市政をまかなう税収は約45億円
税収不足を穴埋めするために借金(市債など)を重ねた結果・・・、

借金(負債)総額は約630億円にのぼるとか
税収の15倍近い借金は尋常な数字ではありません。

赤字の発覚を隠すかのように借金をかくれ借金で埋め合わす健全偽装の自転車操業を10年以上も繰り返してきたそうで、市の責任もさることながら議会も同罪、見て見ぬふりの道庁や国の責任も問われそうです。

今後、夕張市はどうなってしまうのでしょう。
市職員の削減、給与カット、事務事業見直しなどに合せ、
大増税、手数料増、市民サービス切捨てが大々的に行なわれる予定だとか。 

かつて12万人あった人口は、現在10分の1の1万3千人足らず。65歳以上の高齢者が人口の40%近く。
日本一高い租税公課に日本一低い行政サービスの地域に人々は留まり続けられるでしょうか?
豊かで明るい生活はほぼ絶望的です。

しかし、夕張市の例は氷山のほんの一角のようです。
似たような市町村が全国に数多あるとかで、財政再建に確固たる見通しがたたない自治体が全体の6割もあるとの調査結果もありました。
そして今後それらが加速度的に増える見込みです。

夕張市とよく似た危機的状況にあるのは何よりも国の財政で、
税収45兆円の15倍近い借金(国債発行残高650兆円)と急激な少子高齢化

待っているのは何でしょうか?
税金、医療費自己負担の大幅増と年金、社会保障大幅ダウン・・・

借金は次世代の若者だけでなく孫の代まで付け回し・・・。
心穏やかでは居られない、まさに崖っぷちの国と地方自治体の財政です。

今度の夕張市の話はとても他人事には思えません。
決算の透明性を高めることはもちろんですが、
地方自治体にありがちなオール与党体制の下で、その場しのぎにばらまかれるハコ物行政や身の丈に合わない乱費を、われわれ市民の立場でしっかりチェックする機能を果たしていかないと、ある日突然慣れ住む町が破産、なんてことが現実に起こりえる時代が来ています。

市民が行政に参加する方法は選挙・投票だけではありません。
代表である議員を慎重に選ぶことも大切ですが、
もっと行政を身近に捉え、常に意識しましょう。
地方自治では、市民による行政への主張・共働などのチャンスが沢山ありますから。


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