福田ちえのときどき日記

日々の活動や雑感を掲載いたします。

「勝ち組」になるために「いじめ・・・」?

2006年11月18日 | オピニオン
「いじめ自殺」が引きもきらず、「不登校」「学級崩壊」など教育現場の荒廃が叫ばれています。

現行の教育基本法が片手落ちだとか、教育改革をどう行なうとか、教師の質の低下をどう阻止するとか、という前にするべきことがあると思います。

たとえば「教育改革タウンミーティングでのやらせ質問」や「未履修問題」「文部科学省の責任逃れ」などのおかしな悪業を繰り返す私たち大人自身が、子どもの教育を論じる前に、大人としてのあるべき姿を一日も早く考え、姿勢を正すことをしなければならないと思います。

大人に出来ないことは子どもにも出来ません。
「教育の最大の教材」は、身近な、あるいはメディアに登場する、大人たちの生き方、考え方です。
基本を見つめ直そうとせず、視野の狭い間に合わせの改革だけではなんの意味も無くなります。

「格差はあたりまえ」「競争原理の中では勝ち組と負け組ができるのは当然」と公言する政治家や評論家が多い今の日本。
子どもたちも「勝ち組、負け組」の言葉を日常で平然と口にするとかで、まさに、いじめる子は勝ち組、いじめられる子は負け組です。
集団心理の恐ろしさで悪いと思っていても勝ち組に入るため、いじめをする側となってしまう・・・。

勝ち組になるため、道徳心、公共心、福祉の心、人間性は二の次
経済は一流でも、モラル、マナー、民度は三流

といった、大人の醜い部分を子どもたちにも真似させていることにほかなりません。
いじめなどの教育現場の問題のほとんどが今の大人たちが招いたもの、大人の責任だと思います。

まずは大人たちが、道徳心、公共心、福祉の心、モラル、マナー、人間性、民度を高める努力をすることが「教育改革」の第一歩であると思います。


 「福田ちえ」ホームページ http://www.f-chie.jp 

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