福田ちえのときどき日記

日々の活動や雑感を掲載いたします。

日本は 「まかせて安心ホテル」ではなくなりました

2006年11月13日 | オピニオン
ある評論家が「平成17年が「生活者負担増 元年」」と題した面白いことを言っていました。

その一部を紹介します。

「これまでの日本人は、まるで「まかせて安心・国家ホテル」の住人のようであった。
電話1本で何でもサービスが受けられ、文句をつければ役所と政治家が何でもやってくれると思っていた。
しかし、気がつくとホテルは燃え盛る炎につつまれている。国・地方の負債は800兆円にも上る。
そして年金債務の900兆円と合わせると、合計で約1700兆円にもなる。
現状を放置しておくわけにはいかない国は、今はもう国民から『略奪』することしか考えていない。
消費税を1%ずつ上げていく、あるいは所得控除をなくすなど、いろいろな理屈をつけて生活者の負担をどんどん増やしていくだろう。

経団連も認めているように、消費税は少なくとも18%ぐらいまで上がる。
年金給付についても、役人の机上のつじつま合わせを受け入れさせられる。
給付額を半分に減らして、給付開始年齢もどんどん引き上げ、限りなく平均寿命に近づける操作が待っている。
40歳前後が損益分岐点で、それより上の年齢の人はもらい得だが、それ以下の若い年代は自分が積み立てした額さえもらえなくなる。
今の60歳をすぎた人は積み立てした額の5倍ぐらいもらえているのに、若い人はその正反対でとなる。

日本では確実に世代間闘争が起きるだろう。
若い人たちが「国の制度」からどんどん降り始める。
ロシアなどの経済破綻した国で起きていることが、日本でも起き始める…。

生き残りのためにどうすればいいのか。それは自衛しかない。
国家の国民生活保護装置が機能しなくなった今、自分で自分の生活を守る必要がある。
政治家と役人に騙されないように、これまで「まかせて安心・国家ホテル」に一切まかせていたことを、これからは自分の眼と耳と肌でいちいち確認するクセをつけなければならない。
納得のいく行政サービスを受けられるよう、感覚・知識を鋭敏にしなければならない。
知識の無いお人よし者は、騙され、這い上がれなくなる時代になった…。」


少し抽象的な言い方をしていますが、事実「安心ホテル」の住みごこちが眼に見えて悪くなっていることは、国民の多くが感じていることと思います。

これまで「安心ホテル」は、高級宿泊客対象のスイートルームの整備に一生懸命で、標準タイプの部屋や共用スペースは必要な改修を放置して、さらにルームチャージを騰げようとしています…。といったところでしょうか。

「ルームチャージ」はどんどん騰がる。「ルームサービスやホテル内の雰囲気」も活気がなく何か寒々したものになって来ている…。
かといって、今はもう「安心ホテル」ではないからと、私たち宿泊客はすぐにチェックアウトするわけにはいきません…。



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