福田ちえのときどき日記

日々の活動や雑感を掲載いたします。

叔父の冥福を祈りつつ 在宅終末 について考える

2010年02月16日 | オピニオン


◆2月に入って4回目の雪が降りました。
冬は、お年寄りや体調を崩されている方にとってほんとうに辛い時期だと思います。

◆私ごとですが、先週末に大好きだった叔父が 癌による永い闘病の末 76歳でこの世を去りました。

仕事も遊びも人一倍。 落語や川柳が好きで、どこへ出かけるにも着流し姿…
物心ついたときから いつも身近に感じていた 豪放で粋で優しい多才多芸のナイスガイでした。

生前の活躍ぶり、病魔との闘いの軌跡、そして ご臨終の間際の姿…
いろいろな思いを巡らせて、ヒトの「生涯」「生きざま、死にざま」といったものを考えさせられています。

◆叔父は末期の癌と宣告された後、約7年間、病院への入院や放射線治療・抗がん剤などをいっさい拒んで、自宅に居ながら普通の生活を送りながら臨終を待つ、そして自宅で息を引き取るといった 「在宅終末」 の形を選びました。

ほんとうにうらやましい逝き方であったと思います。

最近は、大勢の方が、自宅での終末期や看取りを希望されているようですが、
ある程度 「自分の死にざま」 というものも選べる時代になってきていることを、今回改めて感じました。

◆人間ならば、やはり自分の暮らした家庭で、家族に見守られながら穏やかに人生の最期を迎えたいと考えるのはごく自然のこと。

今はまだまだ 「在宅での看取り・終末」 というのは全体の死の1割くらいのようですが、
叔父の場合は、本人の固い意志と家族の理解と協力があって、そして 主治医や訪問看護士に恵まれて、 充実した 「在宅医療チーム」 を組んでいただきながら さまざまな課題を克服していきました。

◆一度きりの人生。 限りある生。
人生の締めくくりをどのように迎えるかは、
やはり、誰しもいつか直面する 避けて通れない大きなテーマです。

これからは、 「在宅終末期医療」 を身近に採り入れることができるような、行政の援助方策や地域社会のしくみづくりというものも、時代に合わせて整備していくことが求められてくると思います。

◆「三寒四温」の季節。
寒さと温かさが交互に来て、春になる準備を行うのがこの時期の気候の特徴です。
皆さんも くれぐれも体調管理には気をつけてお過ごしください。


 「福田ちえ」ホームページ http://www.f-chie.jp 

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