cottage craft industry EXTREME-畠山研究所

〆具のEXTREME-畠山研究所
製作物や日々の出来事などです。

ステラもグリスアップ

2007年10月01日 | 釣り
来月は石垣なので、ステラもグリスアップしたりました。
最近少しシャリシャリいいだしたので、思い切ってばらしてみました。



グリスアップをするにはここまでばらせばOK。
マスターギアがデカっ!
さすが凄いギアが入っていました。

マスターギアはアルマイトも綺麗なままで無傷でしたが、ピニオンギアは少し磨り減りぎみかな?という感じ。



まだ変えるほどでもないので、グリスをべっとり塗って組みつけた。

ここで塗るのはリチュームグリス。
ホームセンターなどで売っている物でOKだ。

グリスは潤滑剤に増ちょう剤を添加して半固体にした物で、基油、増ちょう剤、添加剤からなり、この3成分の組み合わせによりいろいろな種類がある。

車のエンジンオイルにもいろいろな種類があるけど、それと一緒で最低限の性能で安い物から、添加剤を沢山入れた高い物までいろいろだ。
鉱物油ベースの物と化学合成の物でも値段は違ってくる。

リールのメンテには耐水性の強いリチュウムグリスが適している。
ホームセンターでもリチュウムグリスは手に入りやすく、値段も安い。

新品を工場で組むときも普通のリチュウムグリスが使われている。
今回はリチュウムグリスに極圧性能の高いモリブデングリスを混合して付けてみた。
モリブデングリスもリチュウムグリスをベースにしているので、そのままでもいいのだけれど、粘り気加減が少し弱そうなので、普通のグリスに少し混ぜる程度にした。

ギアに付けたグリスはなるべく飛ばないで欲しいので、ある程度の粘り気が必要だ。
この粘り気でハンドルを回した時のフィーリングも変わってくる。

スプレーのグリスはちょう度(硬さ)が低いので、こういう部分に付けてももちが悪い。
柔らかいグリスを付けると回した感じは軽くなるが、シャラシャラした感じで、質感が落ちてくるような気がする。

やはり手でギアの歯に丁寧に塗ってあげるのが一番。
しっとりとした回し心地が復活するはずだ。

モリブデンは必要かどうかといわれれば必要ないかもしれない。
所詮人間の力で回す程度ではそれほどの荷重はかからないのかもしれない。

まあそれでも良い物が有れば使って損は無い。
みんな車に高いオイルを入れるのと同じ感覚だ。

とりあえず回してみるとしっとりといい感じになった。

満足。

今回、ステラもグリスアップは自分で出来る範囲かなと思った。

ギアの交換やオシュレーションの辺りはシムで遊びやガタを調整しなくてはいけないので、メーカーに出した方が無難だと思うけど、グリスアップは挑戦してみてはどうだろうか。



ベアリングとワンウェイクラッチはグリスではなく、OILを付ける。
多分、メーカーの指定はそうなっているはず。

いつも使っているのは有機モリブデンOILスプレー。
これはなかなか優れもので、持続性もなかなかの物です。

メンテナンス用の穴からシューっと吹く時も使っています。
グリスを剥離させることも無いので、安心です。

本来はグリススプレーを使わないといけないので、探してきた。
二硫化モリブデングリススプレーとスーパーグリーススプレー(ウレアグリス)

どちらでも良いと思うけど。ウレアグリスは耐水性が優れているので、コレが良いかもしれない。

穴からシュっと吹くのはとりあえずの間に合わせなので、いっぱい吹いて安心していてはいけませんよ。



今回ばらして気づいたのですが、スプールの受けの所を止めているネジが緩んで削れていた。



この小さいネジです。
多分0.9mmのヘキサゴンで回す物ですが、ネジの頭が削れてしまっていました。
ステラの20000とか10000をもってる人は点検した方が良いかと思います。



コメント (3)
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