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歌え!だらリーマン

買った、使った、感想、評価

傷口広げる船場吉兆

2007年11月15日 | ツッコミ
一言でいうなら「アホか」。船場吉兆には事件の落としどころを客観的に見通せる人がいないらしい。

先に書いておくと、私は個人的に賞味期限の改ざんや原材料の偽装について、非常に寛容である。食べてみてうまいものはウマイしまずいものはマズい。後で偽装されていたと分かっても食べたときにおいしいと思ったのならそれで良かった、ぐらいに思っている。ミートホープ事件なんか頭いいとちょっと“尊敬”したぐらいである。どうせ食品関連企業は“みんな”やっているだろう。

ただ、違法行為がバレた場合のコストは非常に大きい。「みんながやっているから」程度の安易な気持ちで違法行為を働くとバレたときに大変である。バレるリスクを考えると、少々コストがかさんでも法律を守るのは自分自身を守ることになる。

バレた船場吉兆は「骨を断たれない程度に肉を切らせる」必要があった。船場吉兆の問題は、“みんながやっていること”だと受け流していたが対応があまりにも下手すぎる。こんなんじゃ船場吉兆は骨を断たれる。

賞味期限1カ月延ばせ 「パートに全責任」念書を 「取締役が指示」証言 船場吉兆 元店員ら4人会見(西日本新聞) - goo ニュース
2007年11月15日(木)10:10
 船場吉兆(大阪市)による食品表示偽装問題で、福岡市の岩田屋売り場の責任者だった40代のパート女性と、元アルバイトの女性販売員3人が14日、福岡市で会見した。元販売員らは「湯木取締役から、賞味期限を延ばすよう指示があった」と証言。また、パート女性は「問題発覚後、船場吉兆の湯木尚治取締役から『すべてパートの責任』とする書類に署名を迫られた」と明らかにした。
 船場吉兆は、社内調査で「偽装はすべてパート女性の独断で行い、会社は指示も関与もしていない」と福岡市に報告している。湯木取締役が直接偽装を指示したと複数の元店員が証言したことで会社ぐるみの疑いが強まった。またパート女性に「念書」を書かせ、責任転嫁を図った疑いもある。パート女性は農水省にも同内容を証言しており、同省は調査を進める。
 会見には、パート女性が相談している大阪弁護士会の山口健一弁護士も同席。パート女性や元販売員は、売り場で販売していたさざ波煮(ちりめん山椒煮)、空豆、栗(くり)のふくませ煮、黒豆プリンの少なくとも4品で、湯木取締役が期限偽装販売を直接指示するか、暗に指示したと証言した。
 このうちさざ波煮は、元販売員らが期限切れが近いことを伝えると、湯木取締役は「そんなん日持ちするんやで。1カ月くらい延ばせ」と期限偽装を指示したという。元販売員らは賞味期限シールを張り替え販売した。
 また、パート女性や山口弁護士によると、偽装問題発覚後の10月31日夜、博多リバレインの吉兆博多店で、パート女性は湯木取締役から「全責任はパート女性にある」とする会社作成の「事故報告書」に署名・押印を求められた。パート女性が「事実と違う」と拒否すると、同取締役は「それは言い訳や」と怒鳴った。パート女性は押し問答の末、1時間半後に署名せず帰宅した。翌日にも、期限切れ商品を販売した理由を紙に書くよう迫られたという。
 山口弁護士は、パート女性が期限切れ商品について、当初湯木取締役に指示を仰いでいたが「何度も賞味期限の話をするな」と言われ、相談できなくなったと話していることも明かした。
 会見は、パート女性らの写真撮影や、個人情報に関する質問をしないことを条件に開かれた。
 湯木取締役は、パート女性らが会見を開いた後、西日本新聞の取材に応じていない。
=2007/11/15付 西日本新聞朝刊=
偽装「取締役が指示」 パート女性らが会見 船場吉兆(朝日新聞)
2007年11月14日23時43分
 船場吉兆(大阪市中央区)が菓子や総菜の賞味・消費期限を偽装していた問題で、同社が福岡市の百貨店、岩田屋に出店していた「吉兆天神フードパーク」のパート女性らが14日、同市内で記者会見し、期限が迫った商品について、船場吉兆の湯木尚治取締役から「日持ちするから延ばしていい」などと偽装を指示されたと証言した。船場吉兆は「偽装はパートの独断」として本社の関与を否定してきたが、パートらは「社員も期限シールの張り替えをしていた」とも証言した。
 会見に出席したのは、フードパークの現場責任者を務めた40代のパートを含む女性3人と、元パートの女性、弁護士の計5人。女性らは3年半~8カ月、フードパークでパートとして働いていた。
 女性らは会見で「期限シールの張り替えは仕事の一部だった」と証言。パートの1人は「現場責任者が期限まで14~15日となったちりめんの扱いを湯木取締役に電話で尋ねた際、受話器越しに『そんなん、日持ちするんやで。1カ月くらい延ばせ』と大きな声で言うのが聞こえた」と話した。
 06年2月には近くの別の百貨店での催事で売れ残ったプリンを、湯木取締役らがフードパークに持ち込み、「売ってくれ」と指示。売れ残りのうち約100個はこの日が期限だったが、湯木取締役の目の前で期限シールをはがし、冷蔵庫に保管、期限を延ばしたシールに翌日張り直し販売したという。
 また、別のパート女性は「(期限シールの)張り替えは社員も一緒にしたことがあった」と証言した。
 一方、現場責任者の女性によると、10月31日と11月1日の夜、船場吉兆が同市博多区に開いている日本料理店「吉兆博多店」で、湯木取締役らから、「商品管理をしていたのは現場責任者」という内容の「事故報告書」に署名を要求されるなどしたことを明らかにした。両日とも2時間程度、深夜まで説得されたが、署名などを拒否したという。
 「拒否すると、『やったのはあんたやないか』などと怒鳴られた。トイレにもなかなか行かせてもらえず、恐怖を感じた」と語った。
 湯木取締役はこれまで「偽装には本社はまったく関与していない」と繰り返してきた。14日午後、会見前の朝日新聞の取材に「私たちの見解は変わらない」と話した。
「船場吉兆に一度も『地鶏』と言っていない」 鶏肉店主証言(産経新聞)
2007.11.10 23:58
 高級料亭吉兆グループの船場吉兆(大阪市)が産地や原材料を偽装していた問題で、同社に鶏肉を出荷していた京都市の老舗鶏肉専門店「とり安」の男性店主(63)が10日、産経新聞の取材に対し、「(同社との)取引は約15年間に及び、書類にも『地鶏』と書いたことは一度もない」と証言した。偽装が発覚した際、同社は「裏切られた」として店主側に非があるとの立場を強調していた。
 店主によると、船場吉兆と取引を始めたのは約15年前。夕方、店じまいをするために掃除をしていたところ、1人の男性が突然、「鶏は残っていますか」と姿をみせ、店内に残っていた鶏肉を買って帰った。翌日、男性から電話で「父親も『これはおいしい』と喜んでいる」と謝意を伝えられ、付き合いが始まったという。
 半年後、発送先となっていた店に電話したことがきっかけで、この男性が船場吉兆の湯木正徳社長で、鶏肉をほめてくれたのが国内の料理界で初めて文化功労者に選ばれた料理人、湯木貞一さん(故人)だと知った。
 「腰を抜かした。父親といったら、先代の社長さんでしょう。料理の神様みたいな人ですから」
 それ以来、店主は同社に卸す肉は家族のだれにも触らせず、1人でさばき続けた。ただ、取引の際に渡す請求書や領収書に『地鶏』と記したことは一度もなかったという。
 しかし、同社が商品の「地鶏こがねみそ漬け」「地鶏すき焼き」にブロイラーを使用していた偽装が発覚した9日、同社側から「だましたのか」「地鶏と思っていたのに」などと責められた。湯木社長らが会見で「業者には地鶏と注文し、1キロ5500円の高値で購入していた。裏切られた」などと話したことに衝撃を受けた。
 「うちは一言も地鶏と言っていないし、店にも若鶏専門店と書いている。若鶏といえばブロイラーだし、15年にわたって誠心誠意、最高級のブロイラーを卸してきたのに…。一体これまでの信頼関係は何だったのか」
 店主は今、怒りよりもむなしさの方が強いという。

追記:話題の湯木尚治取締役が登場しているニュース

楽天オークションの楽しみ方

2007年11月15日 | 大人げない
定期的に書いている楽天市場の入札するだけでポイントのもらえるオークション。落札しなくてもポイントがもらえる。歴史的には1商品につき30ポイントなどという夢のような企画もあったが、近頃は1商品につき1~5ポイント程度である。それでも月間200~300ポイントにも達するので非常にオイシイ企画だ。しかも現状もらえるのは有効期限のないポイントだからローソンパスのポイントやその他マイレージなどに交換できる。

ババ抜きオークション

もちろんウマイ話には裏がある。闇雲に入札していると意外な商品を落札してしまうのである。冷やかしで1円を超える値段を付けて入札したときに落札してしまうなんてのは序の口。1円でも落札する危険性がある。出品数が数百個以上の場合は注意しておこう。

いろんな商品が1円落札される危険性をはらんでいる。例えば肉や魚介類だと、商品1個(単位)の量が100g~数百gとか、まんじゅう1個ショートケーキ1個などと量の少なく、1回の入札で一人1個しか入札できないものは危ない。また宝飾アクセサリー、小物、雑貨類も出品数が多いものは要注意だ。

1円落札の商品は概して送料が高め。落札者が支払う送料と、お店が運送会社に支払う送料との差額が収益になる構造ではないかと思われる。入札の95%が1円なんてヒドいオークションもあった。入札者のほとんどが商品の価値を認めていないのである。

こうなると、もうオークションというよりはババ抜きである。同じ入札額の場合は先着順だ。先に入札すれば1円落札し、後から入札した人は落札を免れる。先に入札するとババを引いてしまうのである。入札件数が出品数を超えるまで多くの人が入札せずに待っているのである。

入札件数の落とし穴

しかし入札件数が出品数を超えても安心はできない。1人の客が何度でも入札できるのだ。極端な例を挙げてみよう。出品数が1000個のオークションがあって、1人の客が1円、2円、3円、……1000円、と1円ずつ金額を上げながら入札したとしよう。これで1000件に達する。しかし入札した人数はまだ1人である。このあと別の人が入札したら1円でも999人が落札してしまうのである。

より安全を目指すなら、オークションが終了する直前まで待って、入札件数が出品数を十分上回っていることを確認してからの方がいい。これで恐らく落札はしないだろうが、物事に絶対安全ということはない。とはいえ、1円で落札したとしても、精神的な打撃はあるかも知れないが経済的には軽傷である。

もちろん良心的な店も

本来、入札でポイントがもらえるというのは楽天オークションの知名度を上げて参加者を増やそうとしたものだと想像している。1人でも楽天オークションの経験者を増やしてビジネスを広げようとしているのである。また、入札の際にメールマガジンの申し込みを確保して、仮想顧客への情報リーチを達成することもできるだろう。

しかしここまで述べたように「1円でも送料で儲かる」「ババ抜き感覚の入札」というヒドイ状態になっている。ただ、全部のオークションがヒドイというワケではない。「1円で落札できたらオトク」と思われる商品も多々ある。中には送料無料のオークションもある。こうした良いオークションの落札額はそれ相応に高くなる。商品の内容や数量を吟味して、適切な価格で入札してほしい。きっと素敵な商品に巡り会える。