9月24日(土) 6:47出発 ババ平・テン場-大曲-天狗原分岐-坊主岩小屋-殺生ヒュッテ-槍ノ肩-槍ノ穂先
槍ヶ岳山頂-下山・槍ノ肩-昼食-西鎌尾根出発-千丈乗越-樅沢岳-双六小屋-テン場 泊
二日目、テン場は、早朝4時頃から慌ただしい。昨日の夕方に降った雨が乾かぬまま今朝の冷え込みで凍り付いている。
このテントに付着した氷を払っている音があちこちで聞こえる。食事の準備でガスバーナーに点火するが、ボンベが冷え過ぎて
5分程で火が消え、ガスが気化しないので火が付かない。α米に生ぬるい水を入れ1時間待つことにする。
湯を沸かせないので仕方なくカロリーメイトを食べる。 その後トイレに行くが1箇所しか無く男女入り乱れて長蛇の列。
待っている最中にいろいろ冷えた話で盛り上がる。寒くてエマージェンシーシートにくるまって寝た人、ガスボンベをお腹に抱いて
寝た人。朝、水を汲みに行ったら凍っていて出なかった人、急に冷えるので皆大変です。
テントに戻ると隣の方がコップ一杯の湯をくれた。ありがたく頂き熱いお茶を立てて飲んだ。
写真:槍ノ肩から南東方向の雲海の上に富士山が見えた。富士山の雄大な裾野は雲海にかくれ見えるのはほんの一部。
槍ヶ岳山頂には祠がある。私も、この前で記念写真を撮ってもらった。
山頂は360度の大パノラマ。狭い山頂は15人程度で一杯。早く下りないと次の人が上がって来れない。
あの山は何かと尋ねると、よく知っている人が答えてくれる。
北尾根から険しい岸壁を登って槍ヶ岳に登頂する人もいる。肩には大きなザックを背負っている。ヘルメットも着用している。
二日目の登山記録
4:30起床。気温-2℃、すごく冷えている。テントのフライには氷がビッシリ。テントを片づける音で何かと慌ただしい。
6:47テン場出発、片付けが氷で思った以上に手間取った。河原にもテントが。対岸の壁に常念岳の鋭い影が映っている。
ババ平から大曲まではなだらかな登り。その後U字谷の様相が現れると水俣乗越への道を右に送る。ピーカンの空。
氷河公園(天狗原)への道を左に分けハイマツの中を登って行く。岩屑のジグザグ道を登ると最後の水飲み場。凍っている。
この付近から、隣にテントを張っていた女性二人組と行動を共にする、というよりこちらが一方的にくっついて登った。。
師匠と呼ばれる年配者は私と同年代、日本百名山の殆どを登っておられるという。ここからきつい坂が続く30分毎に休憩。
やっと、槍の穂先が見えてきた。皆写真を撮り出す。携帯で送っている人も。真似をするが、私のauは圏外、ドコモのみ。
モーレンの急坂をジグザグに登って行くとヒュッテ大槍の道標。
槍ヶ岳、開山の播隆上人が泊まったという坊主岩屋の石窟の前を通る。その横には白く光る雪渓が。
見上げる槍の穂先がだんだん大きくなってくる。殺生ヒュッテへの道を右に分けキャンプ場を過ぎる。
ここから最後の急坂、ジグザグ道。 殺生ヒュッテには数張りのテントが。
キャンプ場を通過すると最後の急登。 東鎌尾根コース、よく見ると尾根に人影がいくつも。
まだまだ、auは圏外。ソフトバンクもダメ。情けない。 山頂にもテン場があった。
11:20 やっと、槍ヶ岳山荘の建つ槍ヶ岳の肩に。小屋の前に荷物をデポし槍の穂先を目指すが大渋滞。
同行の女性二人組に奥穂高から縦走してきた青年二人組も交えて話が弾み2時間以上の穂先登頂が退屈しなかった。
標高差200mほど、クサリやハシゴが続く。危険な箇所は登りと下りのコースが分けられている。慎重に登っている。
日陰では一部が氷っている。岩肌も冷たい。下から風が吹き上げてくるので寒い。
ハシゴは全部で5段ほど、下を見ると目のくらむような急崖。とにかく下を見ないで、手すりを持って一歩一歩確実に登る。
小槍の垂直壁に登っている人が一人。なんぼなんでも小槍の上でアルペン踊りは出来ないだろう。山頂には祠が。
12:50 私も槍ヶ岳登頂・記念の写真を撮ってもらう。結局山頂が狭くここで写真を撮るため渋滞することがわかった。
穂先の真下、北鎌尾根から登ってくる人が何と怖いところを登るのか。13:20下山。渋滞で往復2時間。予定の2倍。
13:20山荘で昼食、おでんとうどん。山荘のすぐ下にテント場が昼過ぎだがもはや、満席。正面は奥穂高へ続く尾根。
13:40予定より1時間以上の遅れで西鎌尾根から双六小屋を目指して下って行く。遙か遠くに双六岳、三俣蓮華岳。
槍の肩から北側の斜面に回りこんで進む。しばらくして振り返ると槍の穂先の前に小槍が鋭い。
千丈乗越(峠)まで約1時間、激下り。石を落とさないように慎重に下った。
岩ばかりの黒い地肌から緑の山肌に変わっていく。このルートは、延々と4時間以上続くコース。
振り返るとピーカンの空に槍や穂高連峰が鮮やかに浮かんでいる。なんとか日暮れ前に到着したいので気持ちが焦る。。
17:03やっと樅沢岳山頂に太陽が落ちかけている。この山の向こうに双六小屋が、17:25テン場に到着。
18:00小屋でテン場の使用料500円を払い空いているスペースにテントを設営。19:00遅い夕飯となる。
140 北アルプス 双六小屋から 双六岳 鏡平山荘 わさび平(テン泊) 第三日目