地方の女たち

夜の街で出会った女達と男達

藤井竜王 3連勝で王手

2023-10-26 18:23:40 | 日記
中盤から終局まで、解説者が何度もやり直しても、明快な答えが出ない難解で分かれ道の多い、すざましい戦いでした。

負けにはなってしまいましたが、伊藤匠七段は凄いです。
流石に名だたる強敵を打ち破り挑戦者になっただけの事は有ります。

伊藤匠七段は難解で分かれ道の多い道を臆せず進みます。
まるで藤井竜王を見ているようで、これで永瀬拓矢九段などに勝ってきたのが、良く分かります。

数分で数百億手も考えるAIのベストな一手が正解ならば・・・
伊藤匠七段は殆ど間違いません。
なのに評価値が一手ごとに微減して行くのが不思議です。
藤井竜王が指す終盤の一手一手はAIを超えているのでしょうか?
まぁ、AIの場合は「相手の心を折る」と言うのは考慮されていないのでしょうね。

今回の第3局は「棒銀」と言う古典的な戦法で戦いが始まりましたが、その戦いの成り行きは、全く未知の世界だったように思います。
その道の世界を戦いあった藤井竜王と伊藤匠七段が凄いと感じる一番でした。
それと共に、長年にわたり将棋を指す人全員が考えた「棒銀」でも、まだまだ未知の世界が有る事にも驚いた一番でした。


藤井竜王・竜王戦第3局②

2023-10-26 09:57:45 | 日記
第1日目に封じたのは藤井竜王でした。
103分の長考の末に選んだ一手は「5六歩」

第3局は先手の伊藤匠七段が「棒銀」を選択しました。
この「棒銀」と言う攻めの方法は、将棋を始めて最初に覚える戦法と言っても良いと思います。
それだけに多くの棋士と言うより、将棋を指す人全員が考えた事のある攻めの方法です。 それでも明快な答えが出ない点が将棋の複雑な所ですね。

最近の将棋のタイトル戦などで「棒銀は殆ど見かけません。
戦いが進む過程で「この攻めも有るぞ」と主張する事は有るのですが、実際にその責めを採用する事は滅多に見られません。
何故、伊藤匠七段がその攻めを選択したのか、何処まで研究しているのかは分かりませんが、この道は次々と分かれ道が現れて無限の広がりが有ります。

昨日の終了時点では、伊藤匠七段の「棒銀」の攻撃は成功しています。
藤井竜王が長考に入った時点で、有力な一手だけでも5種類はあり、それぞれの手に対して対応する有力な一手も5種類程度ありました。
つまり、次の伊藤匠七段の有力な一手だけで25種類は有るわけです。
その状態が続くと、藤井竜王の二手目は25×5で125種類あるわけです。
自分が打つ、相手が打つ、そして二手目を自分が打つだけで155種類あるわけです。もちろん有力な手の他も考えなくちゃなりません。
棋士が何手先まで読むのか分かりませんが、自分の人生がかかっていると言っても過言ではないタイトル戦ですから、いくら考えてもなかなか答えは出ないでしょう。
私たちは結果の一手だけを見るので 「それは最初に思いつく一手だ」と思ったりします。

今日(決着日)の最初は封じ手の「5六歩」で始まった。
対して、伊藤匠七段が選んだ一手は「同飛車」
選択した「棒銀」の攻めを一時中断する一手です。

その「同飛車」と丁寧で穏やかな対応と言える一手を指したのですが・・・
藤井竜王は角を交換し、飛車をぶつけてきた。
一番強力な「飛車角」を直接戦わせる一手の連続で、滅茶苦茶強気な一手です。
さて、、、どうする伊藤匠七段。

AIの形勢判断は「ほぼ五分」
面白い戦いになりそうです。