熊本県の球磨川の氾濫で多くの犠牲者が出ています。
近年、局地的な大雨が多くなったように感じます。 しかも、その地域が元々雨の多い所ではない地域だったりします。
球磨川流域では今も(7/6)雨は続き、隣県の鹿児島・宮崎でも大雨に襲われ危険な状態が続いています。
今回大きな被害者が出ている特養ホームなど老人の施設は、利便性からどうしても建物の一階部分にある場合が多い。
一般的な病院での入院施設とか、元気な老人が入居する施設は建物の高い部分になります。
そして、高い建物からは非常階段の他にすべり台の様な避難の為のスロープが設置されています。
災害時の避難は・・・建物の下に、、外に、、の方針で行われていて。 水の被害などで一時的に緊急避難する「上」に向いての移動は無いんです。
これは一般的な木造住宅でも同じで、屋根の上に一時的に非難するのは難しいんです。
少し話がズレますが、、、昔、この球磨川に沿って通る道を八代から人吉市まで通ったことが有ります。
その道中にある球磨村の球泉洞と言う所に寄ったのですが、その入り口から奥に下って入っていく通路はまるで地の底に行くような感じで、怖い感じがしたのを覚えています。
その付近の球磨川はどちらかと言うと狭くて、道から川面まではソコソコ距離の有る感じで、全国のどこにでも見かける風景でした。
ところが、、、今回はその狭い川幅が氾濫の大きな原因になってしまった。
じゃあ、、そんな上流より狭い所は広げておけば・・・・と感じるのだけど、、、
確かに工事的には簡単だしやれない事はないが、この球磨川にしても狭い流域は非常に長く、ダムの建設の方が良いのではと言う考えも有る。また、そんな地域は全国に多数あり、全てを工事するのは費用の問題も出てくる。
また、そこを広げるとその下流域はどうなるのかと・・・問題は簡単ではありません。
結局、今すぐ可能な対策は建物を強固な物にするしかないんです。
特に逃げる事が難しい老人施設などは、認可にあたって屋上にも避難場所を確保する義務を持たせるべきです。
そうすれば必然的に屋上への移動方法も確立してくるでしょう。