ぼちぼち日記

手作りとおはなしが好きなモリーさんのつれづれ日記。

元永定正展

2009-05-17 | 出来事
めったに行かない美術館。
でも、私の大好きな絵本『もこ もこもこ』の画家、元永定正さんの展覧会とあって、お出かけしてきました。三重県立美術館。

1922年生まれだから、御歳87歳ですか…でもでも、歳をとるほど若返り、子どもに戻っていく、いやもう赤ちゃんになってしまうような感覚を味わいました。

1960年代の頃は、絵の具の混ざりあい。したたるような絵の具を巨大なキャンバスにぶつけるかのような、荒々しさがあります。
そしてどこか、おどろおどろしいような不気味な感覚さえ。


これは「聖火」と名前がつけられていた作品ですが、他のは殆ど「作品」としか題がありませんでした。

                 
こちらは2005年の作品で、「せんかたちいろながれ」(そのまんまやん!)
とてもポップで明るくなってます。
      

別室には、あのパックマンみたいな奴の口から色とりどりのボールがこぼれている絵がたくさん掲げられ、その床に何百何千もの色とりどりのホントのボールが転がされていました。これがまさに元永さんらしさかな。(写真は禁止なので残念でした)


家に帰ってもう一度、「もこ もこもこ」を広げて見ました。
      
カラースプレーで、美しいグラデーションを施した明るく愉快な絵が、どんな年齢の人も楽しませてくれます。
うふふとつい笑ってしまうユーモアは、やっぱりこの人自身に生まれついてのものですね。