今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

お弁当作りの大変さ。

2018年09月18日 | グルメ
保存の為とはいえ味が濃いものが苦手な自分にとって味が濃いものはあまり食べないし、
お弁当作りって、なんか大変そうで中々作らなかったけれど、いつか作ろうとはずっと思っていた。

その後、遂に作ろうと思い、何を入れるか?1度ノートに書いてみて

メインは魚かハンバーグか前日の残り物でかまわないが、自分はキンピラと卵焼きは外せないと

市販風のキンピラゴボウ

キンピラゴボウは、以前、江戸時代のキンピラを学んだが、
今回は現代のコンビニやホカ弁屋さんに入っているような、やや繊細なキンピラを学び直してみようと思う。
(なんとなくは出来るんだけれど、敢えて基本に立ち返るとグンっとレベルがUPする時があるというか、今まで気付かなかった事に気付く時があるというか)

えっと、とりあえずゴボウの田舎風の風味を残したいので皮を少し残して洗いこそぎ取る。

縦に包丁を入れていき

今度は横にクルっと回して更に縦に包丁を入れる

これで切れ目が十文字に入った事になる


(※少し分厚いゴボウなら十文字に更に何本か線を足しても・・・

それをピーラーで

削ると、細っそいゴボウが出来上がる。市販のお弁当に入っているのってこんな感じの細さだよな。


少し分厚いのは手で細切りに・・・やはりこういう微調整は必要か


普通のササガキも『半分』又は、『太ければ十文字』に包丁を入れてから

ササガキにする。
※(包丁の刃の角度で厚さを調整←↓ヘタっピ)


薄く切って横にずらし

千切りも

これでも出来ない事は無いな。

普段は酸味が嫌だな~って思ってやらなかったが、酢水でアク抜きをすると、少し色がキレイになる。
※熱で酸味が飛ぶし

アクヌキが終ったら大体のところでサッと水で洗ってザルにあける

5分~6分ぐらい。

ニンジンも細く切って

ゴボウみたくピーラーとか色々試したが、結局マジな話ニンジンはカタチがシッカリするので包丁の方が良いなって。

温めたフライパンに油をしいて、赤唐辛子とニンジンを入れサッと炒め、

ゴボウを入れ、さっと炒め
炒め過ぎるとシナっとするから、ゴボウはニンジンより後にした

酒を大さじ1ぐらい入れてザッと炒め

味醂をおおさじ1弱ぐらい(←自分が味醂を使うのは珍しいが、市販っぽくしたいので今回は使い分けた)を入れ、ザッと炒めて

醤油を大さじ1弱ぐらい入れ、ザッと炒める
(※全作業手早くやると良い)

江戸時代のものや本格的なものならここで最後にごま油を鍋肌から回し入れたり、ゴマを振り入れたりするが、今回は趣旨が違うのでパス!!
※煎りゴマも無かったのでパス!!

皿に盛って冷ましておく。

これはこれで無茶苦茶美味しいぞっ!!!?
(白いご飯で食べたい)

厚焼き玉子

正直、歯応えの無い物はあまり食べなくいから、卵焼きは別に厚焼きでなくてもかまわないだが(←半熟オムレツは保存が効かないのでダメね)、折角だから「出汁巻き玉子」と「厚焼き玉子」との違いを勉強しておこうと思って・・・
「出汁巻き玉子」は当然出汁が入っていて、
「厚焼き玉子」は砂糖が入っていると大まかに区分しておいても良いのかな?って。

玉子のコシを残したい炒飯と違って玉子はよく溶き、砂糖と僅かな醤油で好みの優しいホットケーキの様な味付けに。

油入れとキッチンペーパー・オイル・温めた卵焼き用のフライパン(←100均)を用意し

油を敷いた所に、料理番組みたく玉子を少しづつ流し入れ(余裕があれば適度にかき回したりして

奥から手前に返しながら回してきてフライパンの奥に油を塗り

玉子を奥にズラして手前に油を塗り

又、玉子を少し流し入れ、POINT):玉子を少し持ち上げてフライパンと卵焼きの間に卵液を流し込み

クルクルと奥から手前に

そして又、上記の同じ作業を繰り返していく

ズル技のPOINT:フライパンが焦げ付くようならフライ返しを側面に当てて剝がしておくとワリと裏返し易いだろう。

ホラこんな感じで(まさか自分がこんな歯応えのないモノを作るなんて・・・夢にも思わなかった、余りモノを処理出来るイギリスのブレッドバタープディングとは趣旨が違うもの)

なんとかかんとか出来た・・・

少し冷めたらこれを適度に切っておく。

少し薄めに切ったが、実はやりたい事があるのだよ。

お弁当に詰める作業

昨夜(いや、2日前か?)の余ったハンバーグをレンチン

少し冷ましておいて

弁当箱にご飯を入れ、キンピラとハンバーグを乗せる。

別に乗せなくても良いんだけれどね・・・
横に置いても。
でもキンピラと白いご飯の取り合わせは、ほぼ江戸っ子(しかも下町)としては好きだし、
アルミホイルとかで分けるのが好きじゃない・・・
※風味や薫りも含め100%完璧に区分けるなんて土台絶対無理なのだから、じゃあ逆に風味を活かしてしまえ!!って。

ハンバーグにケチャップを塗って(←ちょっとドバドバッ出過ぎたか・・・)、厚焼き玉子を乗せていき

こんな感じで『厚焼き玉子弁当』

新潟だか北陸の方に、厚焼き玉子をこれでもかとチラシ鮨に乗せた駅弁があるらしく
チラシも良さそうだが、今回は普通のお弁当にしてみた。

これを荒熱が取れたら蓋をして、包んで外で食べたら・・・美味しいのなんのって・・・

※これだよ、これ!!、この置いた(僅かに残っている水蒸気で蒸され熟成された?)美味しさこそが弁当の本質かも。
水分が残っているというか・・・

そして厚焼き玉子の美味しい事、美味しい事

でも玉子を3つも使っているんだよな・・・贅沢
その分、ハンバーグを小さくしたけれど、焼き魚半分でも良いかもしれない!!)

オマケ

上記の2日後、ネットで『とろけ出す玉子焼き』みたいなものを観た。
(やっぱり気付くと観る動画は自然に料理ばかりなんだよな)

なんだこれ?スゲー!!と思いながらも、「無駄な事は何も無い」「なにか学ぼうと思えば必ず学べるはずだ」と、今、自分が出来る事を精一杯やりたいと、少し無理をして割った卵を2つと、普通の卵を用意。

2つ分はよく溶いたが、そこには味を付けなかった・・・なぜなら完成形が和風なのか?洋風なのか?決まっていないから。

油を用意し、キッチンペーパーを全部使うのは勿体無いから半分に切って
※関西だと家庭に油を塗る「たこ焼き」用の刷毛みたいなのがあるのかなあ?

フライパンを温め、

ここで気付いたのだが最初に油を敷く時側面にも油を塗ると、側面が剥がれ易い。

確実に作る為にコンロの火を消して(←でないとたとえフライパンを適宜冷ましたとしても玉子を割り入れた時、特に撮影する間に白身が拡がって目玉焼が出来てしまう、
※まあ、コンロの位置を割り入れる時だけ変える手もあるが)、
フライパンに溶いていない卵を割りいれ、斜め奥に傾ける

傾けたまま点火して奥側で目玉焼きの半熟を作る

ある程度目玉焼きの白身と黄身の表面が固まったら、手前に卵液を少しづつ注ぎ入れ

卵液を広げ、目玉焼きの下にも少し流れるように(目玉焼きの底を上げて)注ぐ。

固まったら目玉焼きの端からフライ返し等を入れ

ソッと巻き込んでいく

こんな感じで

で、奥に目玉焼きを巻いた卵焼きをずらして、油を塗り

厚焼き玉子を焼く工程と同じ様に仕上げていく。

皿に盛って

切ると中が半熟で卵黄が流れ出すのだが写真を撮りながらだと、流石に加熱時間が長くなってしまったか・・・
注ぐ卵液の量を多くし巻く回数を少なくして加熱時間を減らせば確実にとろけ出すように出来るだろうな。このぐらいの加熱時間だと、お弁当だと保存問題はキビシイか?・・・いずれにしてもお弁当だったらシッカリ加熱しておかないとな)

味が玉子焼きなのか?目玉焼きなのか解らないのでケチャップ?

なんか違うな・・・

やはり醤油か?・・・

ビミョー・・・
でも、疲れている時に、元気になった!!
『ロッキー1』ではないが、物理的にやはり元気が出た気がする。

 その後、もう1回上記の失敗しない仮説に則り、更に玉子3つ→2つに変えて溶ろけ出す厚焼きに挑戦。

こんな感じかな。

やはり味付けが解らないからとりあえず困った時は『塩』で素材そのものの味を味わって確認してみる(その方が優しいし)。

あ、塩だわ、人によって大正解では無いかもしれないが、絶対に不正解ではない。

※因みに大阪で鉄板に塗るハケみたいなのってこれな。これ。

100均にあったわ・・・
(保管場所があまり解らないが・・・缶とかに入れるのかな?・・・)



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