アチャコちゃんの京都日誌

あちゃこが巡る京都の古刹巡礼

1001回 あちゃこの京都日誌   やすらい祭(京都の奇祭)

2023-04-12 15:12:15 | 日記

京都北部、今宮神社の「やすらい祭」を見学して来た。「花鎮めの祭」と呼ばれる祭りが京都に多い。桜の散る時期は気候が暖かくなり昔から疫病が流行りだす。昔の人は、散る花片に乗って疫病が広まるのだと信じた。これをむしろ花の持つ生命力や神通力で鎮めるため、疫病の根源すなわち厄病神などを桜や椿で飾った花傘を依代にしてこれらを集め、今宮神社の疫社に封じ込めるお祭りである。この傘の中に入ると一年間の厄を逃れることができると伝わる。明らかに祇園祭と同じ考え方のお祭りである。途中、現代では「蜜」だと言われそうだが、参拝者は赤い傘の下に入って無病息災を願う。
保存会の方たちの大人から御老人まで、赤い衣装をまとい、鉦や太鼓を打ち鳴らし赤毛や黒毛の赤熊をつけた子鬼や大鬼たちがざんばら髪を振り乱して踊りつつ神社に行進してくる。小学校1~2年の小さい子供が一心不乱に笛を吹く姿には感動する。

 

4月の第2日曜と決まっている。確か2年ぶりの開催かと思う。京都では、この祭りが「晴れ」たら、今年の祭りがすべて「晴れ」になると言う。

門前の名物「あぶり餅」の店頭前を通過する。2階の座敷はこの日特等席。

行列の最後部について行くことにした。

先頭の青年が音頭を取っている。

赤熊を付けた鬼役の子たち。

太鼓が心地よく響く。

この傘の下に群衆が集まる。

このご高齢の方についてじっくりと祭りを味わった。

なお、京都三大奇祭は、

◎今宮神社やすらい祭
◎鞍馬の火祭(由岐神社例祭)
◎太秦の牛祭

ただし、牛祭りは現在行われていない。