16番 分陀寺
東山区本町15丁目803
正式名 東福寺 塔頭
別称 雪舟寺
宗派 臨済宗東福寺派
本尊 阿弥陀如来
開基 一条経通 開山 定山祖禅
龍吟庵のすぐ隣には、薩摩藩西郷隆盛所縁の「即宗院」と言う塔頭もある。昨年の大河ドラマのヒットから多くの人が訪れたが、今回は「日下門」を出て「分陀院」に向かう。「雪舟寺」と言った方が馴染みがある。雪舟が作庭したと伝わる庭園をゆっくり見る事にする。
分陀院は鎌倉時代末期に摂関家一条家の経通が父内経の為に創建した。寺名は父の院号の分陀利華院に因む。その後の戦乱や火災で荒廃していたが、江戸時代になって書院など整備され、庭園を雪舟が作ったとされるが残念ながら実証できていない。庭園は、昭和になって重森三玲が復元整備したものである。また、茶室「図南亭」も昭和の再建だが、中に座って丸窓から眺める庭の風情が楽しみだ。なお、京都検定的には、「勾玉の手水鉢」と「屑屋型燈籠」を覚えるのは大事な事である。
そんな難しい事はさて置いて、南庭(鶴亀の庭)を無心で眺めるひと時が至福の時だ。
次も、名庭園を訪ねる。