『ぬるい生活』(群ようこ)

2006-09-07 23:31:30 | books
ぬるい生活
ぬるい生活
posted with 簡単リンクくん at 2006. 9. 7
群 ようこ著
朝日新聞社 (2006.8)
通常24時間以内に発送します。


去年の春、ちょっとした目眩のようなものが続いたことがあって、これってもしかして更年期の症状? とか思ったりしていたのだけど、いろいろ(人生の)先輩に聞いてみるとたしかに45歳というのは更年期の入り口らしい。

それ以来、「更年期」という言葉に出会うと妙に気になってしかたがない。自分より年上の女性にはひととおり聞いてもみた。ひとによって症状は違うらしいけれど、一番感動したのはm原さんの「朝起きると何も悲しいことなどないのにはらはらと涙がこぼれる」というものだった。多感な少女に戻るような更年期。

で、群さんの『ぬるい生活』も、そのへんのことが書かれているのでずっと気になっていた本。読めば読むほど深くうなずくことばかり。群さんの友人はかなり重度の更年期障害と呼べるものだけれど、群さん自身の自覚している症状はたぶんわたしなんかが感じているものと非常に近い。小さいストレスが重なって、ある日ふっとスイッチが入ったように「何か」の症状に出る、というもの。

群さんらしい、いい感じに力の抜けたタッチで、そのあたりのことが等身大に書かれている。からだにやさしいエッセイ集。


群さんといえば遠い昔に何回か一緒に仕事をしたことがある。一緒にカラオケに行ったこともある。「かもめ食堂」(映画)を見たあとも、手紙でも書こうかなあと思いながら、でもやはり原作読んでからでしょと思ってそのままになっている。今回はちょっと本気で久しぶりにお話がしたくなってしまった。

いい本です。更年期なんてまだ先よ〜、と思っていても、がんばっているすべての女性に読ませたい。あ、男性にも更年期はあるらしいので、もちろん男性にも。


きょうはちょっと面白い話が舞い込んできた。
実現するかどうかはまだわからないけれど、もしかしたら案外はやくに夢はかなうのかもね。