わたしはこの世に生きているひとのなかでたぶん三番目くらいには柄谷行人というひとが好きなので、柄谷さんの新刊が出たとなればどんなに高い本だって(たぶん)買うんです、そしてどんなに難しくたって読むんです。だからそれがたとえわたしの嫌いな「新書」というものであったとしても。
岩波新書の1001冊目、新版赤本の1冊目、ということでもなかったら、柄谷さんは新書なんて書かなかったんじゃないのかなあとか邪推しつつ。
で、さほどの期待もなく読みはじめたこの『世界共和国へ』は、想像通り『トランスクリティーク』以降、柄谷さんが繰り返し書いてきていることの一般的な解説(のわりに語り口調が丁寧なだけで内容はちっとも易しくない)にすぎなかった。
いずれにせよ、わたしは経済部門における柄谷行人の良い読者ではないということなんだ。終わったとか駄目だとかでもいいから、文学について語ってほしい(泣)。
ボロメオの環の話は面白かったけどね。
そんなこんなでまたまた新手の占い「出版社占い」をやってみたら「岩波書店」でした(笑)。そんなオチかよ、ってことです。
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きょうは春日井建さんの命日。
もう三回忌なんだ。