『ブロークン・フラワーズ』

2006-05-10 22:57:30 | cinema
y坂さんとランチ。
いろいろ勉強になった。携帯番号とメルアドを交換。ふふ。

夕方、デザイン事務所に色校を持って行く。試しに電車で行ってみたら、2駅乗って乗り換え2駅乗って乗り換えって感じで、歩いて行くのと時間的にはあまり変わらない。おまけに駅の構内をけっこう歩く。ううむ。

会社に戻って、もうきょうの仕事はないことを確認してダッシュで退社。川崎で途中下車して映画『ブロークン・フラワーズ』を観にゆく。
ジム・ジャームッシュのロードムービーは好きだ。

主人公のドンは、パソコンの会社で成金になった初老の男性。恋人に出て行かれて悄然となっていたところに、差出し人のない謎の手紙が届く。内容は、20年前に別れたあと妊娠に気付きひとりで産んで育てた息子があなたに会いに旅に出た、というもの。
相手に心当たりはないものの、友人にそそのかされて相手の女性を探し訪ねる旅に出ることに。無理矢理思い出した該当者は5人。1人は亡くなっていた。4人の女性を訪ねて、歓迎されたりされなかったりしながら結局は真相がわからないまま旅は終わる。

こういう、救いの全くない映画って好きかも。
とにかく主役のビル・マーレイの情けなさっぷりが最高。家にいるときはいつもジャージを着ているのだけれど、毎回ラインの色が違っていて、いったい何着持っているのか、とか、女性を訪ねていくときにピンクの花束を持っていくのだけど、だんだんいいかげんになってきて、最後は道ばたの花を摘んでいたり、とか。
あと音楽もよかった。日本の古い歌謡曲を思わせるような、哀愁漂う音楽。

まさに全編ペーソスって映画でした。


しかし、それにしても疲れ果てて帰宅。
「おおぶり」(正しくは『おおきく振りかぶって』と表記するらしい)が手塚治虫賞の新人賞もらったらしいとか、いろいろ書きたいことはあるけれど、きょうはこれまで。

写真はリクエストにお応えして綿花の発芽です。