暇人おじさんのにゃんにゃんブログ

飲水思源、水を飲みて源を思う、今日も本物を求めて一万歩

あいちの伝統野菜かりもりの粕漬け

2018-07-04 12:10:28 | 発酵食品
自家製醸造品を保管してある部屋が発酵のいい香りがするので、今醸造中のものは何もないはずだがと思いつつよく見てみると、
2年前に漬けておいたかりもりの粕漬けがそのまま忘れ去られているのを見つけました。
1年ほど前に一度チェックしたのですが、まだ漬け足りない感じでしたのでそのまま置いておいたものですが、
さすがに2年経つと熟成が進んでき、良い香りを放つようになったようです。

この野菜は、織田信長によって作られ尾張国の中心として栄えた城下町である愛知県清須市の周辺で昔から栽培され、今ではあいちの伝統野菜にも指定されておりますが、
固めで調理しにくい野菜でしたので、昔から主に酒粕や味噌に漬けられて食されてきたようです。
今でも丁度今の季節になると、どのスーパーの店頭にも並んでおりますので、こちらでは漬物用野菜としていまだ自然に使われているようですね。
私の小さい頃、母も当然のよう漬けていました。

蛇足ですが、関ケ原の合戦後家康が名古屋台地にお城と城下町を築きましたが、
その町の基になったのは清州で栄えていた商人等をそっくりそのまま名古屋へ引っ越させたことによるもののようですね。
いわゆる清州越えと言われているもので、現在の名古屋市の基づえとなったものです。
名古屋でも清州ゆかりの野菜かりもりが当たり前に食されているのは、そんなことも関係しているのでしょうか。

さてかりもりの方は、2年前漬けた当初はこんな感じ。
最初は写真のように塩漬けにして水分を抜き、

 

これを干して少しだけ乾燥させた後、酒粕に砂糖等を混ぜ込んだビニール袋に漬けこみました。



漬けこんだ当初は上の写真の状態でしたが、
2年後の今回はこんな感じに。
酒粕がだいぶ茶色っぽくなっています。
味を落ち着かせるため、今回すべて取り出しタッパーに入れて冷蔵庫に保管しました。

 

取り敢えず味見がてら1枚取り出し、お皿に盛るとこんな感じ。
充分漬かって大変美味しいです。
かりもりに酒の香りが移り、噛むと酒の爽やかな香りが口中一杯に拡がりますが、かりもりのみずみずしさも失われておらず、
酒粕とかりもりの香りが一体化され、えも言われぬ爽やかさが醸し出されています。
生きた乳酸菌や酵母菌も一杯、これからの腸活にも役立ちそうです。



この日は、葉から鱗茎まで丸ごとニンニクの回鍋肉も作りましたので、前日作った肉じゃが残り物と一緒に楽しみました。

  

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