噓松

最近は余り見なくなったのですが、一時期ネットでホラー体験談なんかを読んでいるとコメントでよくあったのが「噓松」。

「え～うそぉ～」という昔ながらの定型的脊髄反射的返しのことを、最近はこういうのかとオジサンは思っていたのですが、どうも本気で否定してかかっているようで、当時のエピデンスブームと相まって奇妙な感覚に陥ってました。

ひょっとして、現実とは実体のあるものだけでできていると思ってる？（違ってたらごめんなさい）

物質や物理法則、化学変化といった「この際」実体のあるものと、お金や国家、法律、道徳、愛や夢などの「実体のない」虚構とが渾然一体としているのが現実であるのはごく普通のことであります。作り話かどうかは詰る所本人にしかわからないわけで、本人がそう思っていれば本人にとってはそれが真実。本気で否定しにかかるのは傍から観て中々の野暮っぷりだなあと。

四角四面が悪いわけではないですが世の中にそれが蔓延するようだと、それは秩序を欲するみんなの不安が大きくなってるバロメーターではないのかとも思います。