【キラリと性教育】
このたび、理想郷の小学校で、性教育のお話をした。
地域に入った途端に魅せられて「カメラ女子」に変身して、
バチバチと風景の写真を撮った。
空気が違った。
空が「そお~お~お~お~ら」と、
大きくキラリと輝いて見えた。
あたりにストーンと、畑や空が広がっていた。
私がいつも見ている空は家の谷間の空だった。あれは空ではなく、空間(そらあいだ)であった。空の間と重箱読みしてね。
添付写真は、その時の一部。
白いお茶の花と、黄緑のお茶の実と刈り込まれた葉っぱ(今頃、誰が飲んでいるんだろう)。その上には鈴なりのミカンの実。一面は空。一度にこんな風景がそろっている。
美味しい空気までがビタミンCを運んでくるようだった。
ミカンは道端にどっさり熟しているのに誰にも盗まれていない。
そんな贅沢はほかにないでしょう。
やっぱり、子どもが違った。
どの子も、肌や瞳がキラリと輝いていた。
きっと、夜は真っ暗闇に包まれるのだろう。
夜中にうろうろできる場所は見当たらない。
塾もない。
あったのは「キラリコーナー」。お友達のいいところを見つけて、
書き込むコーナー。
私はつい、「地域さん」にお手紙を書いてしまった。
会場で4年生5年生6年生にいっぱい伝えた。みんな考え乗ってくれた。
多くの子が恥ずかしさを超え、今までの自分の殻を破ってくれた。
あとから、校長室で、本当にタイムリーな時にぴったりした子を
ピックアップしたもんだと、ほめていただいた。
きっと、あの子たちの人生が変わるだろう。
「今日から変わります」と力強く言ってくれた子がたくさんいた。
はじめは自分に自信を持てない子が多かったが、
1時間後には全員が自信を持てるようになっていた。
参加した保護者の地域や子どもを見る眼が変わるだろう。
だって、みんながびっくり仰天大騒ぎ。参観してくださった保護者の方々が、大きな拍手をしてくださった。
この醍醐味止められないねー。
子育ての楽しさはこの、変わり目を、見ることに尽きる。
赤ちゃんに歯が生えたときや、初めて一歩、歩いた時のような大きな驚きと喜びに出会った人は、誰でも人に伝えたいという心の底からの突きあがる情熱がある。
自分の嫌いなところが「なまけ」や「素直でない」といった子。
心の中から赤いハートを取り出して徐々に自分を変えていくプロセスは、私も信じられないくらいに、スムーズに運んだ。
「人間の成長したい」という力は子供にだってしっかりあった。
子どもが周りにいた大勢の大人たちに、そのことを示して、
感動させた。
今まで、多くの学校を訪問した経験のある私は、
この地域は違うと感じた。
空気がずっと、ビタミンCなのだ。
ここの子は、世界一幸せだ。
世界中に好きなことで散らばって、世界一の電気屋さんや世界一のケーキ屋さんや、世界一のサッカー選手などになって、くださいね。きっと、なれますよ。
新型インフルエンザが流行っているから、感染しないように、初めに用意していた多目的ホールから広い体育館に変更したので人口密度は低い。少人数での会だったが、何のことはない、みんな仲良しで、くっつき合って団子状態は日常茶飯事。空気感染してるはず。
しかし、日本中で、小・中学生の二人に一人が新型インフルエンザにかかっている統計が出ているのに、ここは160人に1人の割合だ。
すごいねー。
きっと、ミカンやお茶や温かい家庭が免疫力になっていそうだ。
ここの光景を日本中に知らしめたい。
あの子たち、今頃、コタツに足を突っ込んで、おばあちゃんやおじいちゃんと一緒にミカンをむいてお茶を飲んでいるかしら…。
子どもたちの元気な顔が今も浮かぶ私は、幸せ者だ。
今回も教育雑誌「ファミリス」で有名な静岡県出版文化会教育講演会の応援があったおかげで企画された。多くの先生方に支えられている。心の奥深くからありがとう。
♪向き合って 免疫アップ 思春期に ♪
♪みんな光ってみんなE♪
滝井なみき
太陽と大地の恵のみかんで元気にスクスクと育つと、たとえ自分に自信がなくなっても、しっかり生きる力が湧いているのですね。
私も幼い頃、山を駆け回って、おいしいみかんをもいで、遠くの景色を眺めながら、ほおばるのが好きでした。(他人様のみかん畑は入りませんでしたよ)