今、国内で岩手・宮城・福島の瓦礫の処理について受け入れをどうするか、話題になっていますね。
いろいろなテレビでは、災害地の人たちのため全国で瓦礫を受け入れるべきだと流しています・・・・
本当に、全国に瓦礫を分けることが、災害地の人たちのためになるのでしょうか?
ニュースを見ていると、瓦礫があるため災害地の復興が進まないという理由が挙げられています。もしこれが本当の理由ならば、どうでもできるのではないでしょうかね・・・・・・第一に、もはや福島原発の20キロ圏内は誰も戻ることができない地域ですよね。そうであるならば、その地域に集中して瓦礫を集めれば、土地の有効活用になるのでなないでしょうか・・・・・・・・・・・・・
又は、仙台空港の地盤沈下を修復する際に滑走路の下の埋め立てれば、いいんじゃないでしょうか?この方法は、アメリカの原子爆弾実験場でも使われている手法です。・・・
もっと確かな方法があります。福島県南相馬市の桜井勝延市長は、同じような災害を繰り返さないために、海岸線沿いに18キロに渡り国が作る防潮堤の内側に防災林を作りたいと言っています。防潮堤の内側に沈下した土地を持上げて樹木を植える予定だそうです。その土地を持上げるために、瓦礫と土とを混ぜ合わせものを使いたいと言っています。市内の土地から出た瓦礫だけでは足りなく、もっと欲しいため岩手・宮城の瓦礫を受け入れると、昨年の5月には政府と県に申請しているそうです。???????
それなのに、なぜ南相馬市に持ち込まないで、全国に瓦礫をばら撒こうとしているのでしょうか???
不思議だと思いませんか? 岩手・宮城では瓦礫を早くよけてくれと言っているし、南相馬市ではその瓦礫が欲しいと言っているんです。・・・・・? 岩手・宮城からわざわざ遠くまで移動するのは、おかしいと思いませんか? これは、また政府が数字の嘘をついているのではないでしょうか?
放射能物質は、いままで100デクベル以下を安全としていました。しかし、今回の瓦礫は500デクベル以下であると言っています。しかも、その500デクベルの瓦礫を焼却すると、30倍ほど濃縮されます。そして、焼却灰の埋め立ては「8000デクベル/kg」までなら問題なしと言っています???????? 通常であれば500デクベル以下が安全と言っている政府が、なぜ瓦礫の焼却灰なら8000デクベル/KgまででOKなのでしょうか?・・・・・ましてや、出てくる焼却灰は1Kgなんてものではないでしょう (岩手・宮城から持ち出す瓦礫は400万トンといわれています。)・・・・アメリカでも、除染土は全く人の寄り付かない場所に特殊な密閉装置を作り、専門に監視を置いて管理しています。・・・・・・日本では何の処理方法さえ明示されていないのではないでしょうか?・・・・ましてや、政府の言う基準数値は、御用学者からのものでしょうから全く信用はできませんね・・・・
そのまま埋め立てれば、時間が立つと雨などの水とともに少しづつ流れていき、そこの土壌を汚染します。そこに生える草木に吸い込まれたり、虫から鳥や獣に食物連鎖で移動蓄積され、いつしか人間の体に入り込まないとは誰も補償できません。魚については国が把握できていない所で食物連鎖が起きてます。(食物連鎖は「知られざる海洋汚染」に書いています。)
瓦礫の焼却の際、煙とともにセシウムがばらまかれ、一緒にストロンチウムもばら撒かれます。
ストロンチウム90の半減期は29年で、ウランが核分裂してできる毒性の強い放射性物質で体内に入ると骨などに蓄積します。ガンマ線よりも危険度が高いベータ線を出し続け、骨のがんや白血病を引き起こす恐れがあるとされています。このストロンチウムが昨年10月12日に横浜市内で発見されました。文部科学省が行った調査では福島第1原発から100キロ圏内に留まっているとのことでしたが、事故現場から約250キロも離れた横浜市内で出ました。その数値は195ベクレル/kgであり、福島原発の近くで見つかったストロンチウムが77ベクレル/Kgに対して倍以上もありました。これは、爆発により風に乗って拡散したものですね。という事は、焼却すると同じに風に乗ってどこに行くんでしょうか?・・・・
このように見ますと、今ある瓦礫を地元で焼却する事による汚染の増加をうやむやにするため、全国各地に分散しようとしているのではないでしょうかね・・・・・・? 政府のいつものパターンで、何人かのがん患者がでても福島の汚染物質の影響だとは証明できないので、知らん顔を押し通すでしょう・・・・
さて本題に戻って、瓦礫の全国分散がほんとうに災害地のためなのか・・・
先ほど説明したように、放射線物質が全国にばらまかれ、20年後30年後40年後と将来日本を背負っていく人たちの、健康を損なうようなことになることの方が、大きな問題では無いでしょうか・・・・・
放射性物質のセシウムは、チェリノブイリでも証明されているように15歳以下の子供たちの甲状腺がんが極端に発症します。(詳細は「福島原発による甲状腺がん」)
その未来を背負う人たちの健康を損なったり、日本に少しでも安全な土地が無くなっても、瓦礫を全国で受け取ることが、被災地のためでしょうか?
それよりも、原発による被害を最小限に抑え込み、被害の受けていない土地を大事にし、そこで安心できる食物を栽培し、安全な家畜を育て被災地に送り届けるほうが良いのではないでしょうか。そしてもっと重要な事は、将来を背負う「健康な子供たちを育成する」ことが大切ではないでしょうか・・・・
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