明後日、4日から6日まで定例の宗会があります。
そこで、私はその前に会議があり、3日から6日まで4日間、京都につめることになっています。
春の門祖会が8日に予定されています。門祖会の晴天、無事奉修、教化成就のご祈願参詣が続いていますし、いろいろ門祖会の準備があります。
教化が順調にできていれば、まだ安心なのですが、ちょっと厳しい状況なのです。そこで、気を入れて祈願させてもらわなければならないのに。でも、宗会は責任がありますので、これも出席しなくてはなりません。
どちらも大事なのに、身体は一つ。本山の御宝前にわが遠妙寺の門祖会のことはお願いするしかありません。
ところで、宗会は宗門における立法機関で、宗門の法制(宗制)を審議、逐次、改正を行っています。そこで、宗門では毎年、宗制を纏めた本が必ず、出版されているののですが、これをご存知ではない方が殆どです。
宗務本庁に行ってみて驚きましたが、すべての活動が、この宗制(宗綱、宗法、宗令等に分けて制定されている。他に国家の法律、宗教法人法に基づく本門佛立宗規則もある)に従って、着々と運営されています。
「結構、がんばってるじゃん」というのが正直な感想でした。
予算は3月末までに決めなくては、宗門の浄財を一円も動かすことはできません。また、7月頃までには必ず、決算承認のために宗会が開かれます。
皆忙しい中、全国から、29名の布教区長の教務方(僧侶)と29名の講務(在家)宗会議員が集まり審議をしています。
それに、今度は宗務総長の選挙が行われます。その投票を行うのが宗会議員です。
ふつう、他の宗門では宗務総長は強大な権限を持ち、宗門のお金を動かすことができますので、宗会に派閥のような会派があり、その会派の長が立候補して選挙をするということで、まるで国会さながらの政治活動が行われると聞いています。
野党より与党となって宗門を統治する魅力というものがあるようです。
しかし、本門佛立宗は会派もないし、派閥もありません。宗門の浄財は、お寺に課金されたお金ではなく、信徒一人ひとりの善意の有志者によるお金です。
宗門の運営は、すべて宗制にもとづくもので、宗務本庁のご奉公者はお金を動かすという感覚は誰ももっていません。(他宗に比べますと、それほど大金ではないからかも知れませんが、まぁそこそこです)また、かなり宗会のチェックも厳しく監査も厳重です。
宗務総長は、多少、登庁費用プラスαを頂く程度で、今までホテル代も自弁でした。要するに、「ご奉公として」何日も京都に滞在しているという方式できています。
また、他宗ですと、宗務総長に就任すると、その地位に相応しい位に昇進したり、任期を終えると昇進できるようになっているようです。
ところが、我が宗は任期が終わりますと、「ご苦労様でした」という言葉できれいに身を引くようになっています。要するに、本当のご奉公精神がないと、なかなか宗務総長の重責を負って、3年間、自坊を空けて宗門のお世話をさせていただくことができません。
ですから現行の宗制によりますと、宗務総長を辞退するのを防止するため、宗務総長候補者は候補になっていることさえ知ることができません。
宗務総長に推薦された何人かの人から絞り込まれた候補者は、宗会の当日、宗会議員にその名前が告知されます。その中から、宗会議員が投票して決まります。宗会議場に、自分の名前が挙がっても、本人は分からず、当選した後、通知されます。
あらかじめ、候補となりうることだけは知らされていて、通知が来た時に限って、近い将来、候補とはしないよう理由書を付けて辞退することは可能です。でも、ほとんどの人は健康であれば、そのような辞退届は出せません。裁判員制度のようなものです。
立候補ではないので、自分の信念や主張を述べて当選するのとは違い、公約も何もありません。ですから、選ぶ方も、その人物も声も、考えも知らず、ただ経歴などを参考に選ぶという方式ですから、苦労されていると思われます。
いま、私は宗制改正特別委員ですが、このような事も一考を要する点であると思っています。
したがって、次の宗務総長の候補は誰なのかということが、宗務総局員である、この私さえ、まったく分からないのです。
信じられない!
そういう制度なので、誰にも次の宗務総長は誰でしょうかなどと質問された事が一回もありません。
私は何なのでしょう。信じられない!。
(写真は改修工事中の本山)
そこで、私はその前に会議があり、3日から6日まで4日間、京都につめることになっています。
春の門祖会が8日に予定されています。門祖会の晴天、無事奉修、教化成就のご祈願参詣が続いていますし、いろいろ門祖会の準備があります。
教化が順調にできていれば、まだ安心なのですが、ちょっと厳しい状況なのです。そこで、気を入れて祈願させてもらわなければならないのに。でも、宗会は責任がありますので、これも出席しなくてはなりません。
どちらも大事なのに、身体は一つ。本山の御宝前にわが遠妙寺の門祖会のことはお願いするしかありません。
ところで、宗会は宗門における立法機関で、宗門の法制(宗制)を審議、逐次、改正を行っています。そこで、宗門では毎年、宗制を纏めた本が必ず、出版されているののですが、これをご存知ではない方が殆どです。
宗務本庁に行ってみて驚きましたが、すべての活動が、この宗制(宗綱、宗法、宗令等に分けて制定されている。他に国家の法律、宗教法人法に基づく本門佛立宗規則もある)に従って、着々と運営されています。
「結構、がんばってるじゃん」というのが正直な感想でした。
予算は3月末までに決めなくては、宗門の浄財を一円も動かすことはできません。また、7月頃までには必ず、決算承認のために宗会が開かれます。
皆忙しい中、全国から、29名の布教区長の教務方(僧侶)と29名の講務(在家)宗会議員が集まり審議をしています。
それに、今度は宗務総長の選挙が行われます。その投票を行うのが宗会議員です。
ふつう、他の宗門では宗務総長は強大な権限を持ち、宗門のお金を動かすことができますので、宗会に派閥のような会派があり、その会派の長が立候補して選挙をするということで、まるで国会さながらの政治活動が行われると聞いています。
野党より与党となって宗門を統治する魅力というものがあるようです。
しかし、本門佛立宗は会派もないし、派閥もありません。宗門の浄財は、お寺に課金されたお金ではなく、信徒一人ひとりの善意の有志者によるお金です。
宗門の運営は、すべて宗制にもとづくもので、宗務本庁のご奉公者はお金を動かすという感覚は誰ももっていません。(他宗に比べますと、それほど大金ではないからかも知れませんが、まぁそこそこです)また、かなり宗会のチェックも厳しく監査も厳重です。
宗務総長は、多少、登庁費用プラスαを頂く程度で、今までホテル代も自弁でした。要するに、「ご奉公として」何日も京都に滞在しているという方式できています。
また、他宗ですと、宗務総長に就任すると、その地位に相応しい位に昇進したり、任期を終えると昇進できるようになっているようです。
ところが、我が宗は任期が終わりますと、「ご苦労様でした」という言葉できれいに身を引くようになっています。要するに、本当のご奉公精神がないと、なかなか宗務総長の重責を負って、3年間、自坊を空けて宗門のお世話をさせていただくことができません。
ですから現行の宗制によりますと、宗務総長を辞退するのを防止するため、宗務総長候補者は候補になっていることさえ知ることができません。
宗務総長に推薦された何人かの人から絞り込まれた候補者は、宗会の当日、宗会議員にその名前が告知されます。その中から、宗会議員が投票して決まります。宗会議場に、自分の名前が挙がっても、本人は分からず、当選した後、通知されます。
あらかじめ、候補となりうることだけは知らされていて、通知が来た時に限って、近い将来、候補とはしないよう理由書を付けて辞退することは可能です。でも、ほとんどの人は健康であれば、そのような辞退届は出せません。裁判員制度のようなものです。
立候補ではないので、自分の信念や主張を述べて当選するのとは違い、公約も何もありません。ですから、選ぶ方も、その人物も声も、考えも知らず、ただ経歴などを参考に選ぶという方式ですから、苦労されていると思われます。
いま、私は宗制改正特別委員ですが、このような事も一考を要する点であると思っています。
したがって、次の宗務総長の候補は誰なのかということが、宗務総局員である、この私さえ、まったく分からないのです。
信じられない!
そういう制度なので、誰にも次の宗務総長は誰でしょうかなどと質問された事が一回もありません。
私は何なのでしょう。信じられない!。
(写真は改修工事中の本山)
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